逆さ川って、いったいどんな川なんでしょうか。
逆さ川は、正式名を「柳原用水」といい
江戸時代初期に作られた灌漑用水なんです。
逆さ川は、当時、農業用水に困っていた農民のために
人工的に作られました。
そのため、足利市内の川は北から南へ流れていますが、
逆さ川は、南から北に流れ、まして山の方向に流れています。
そんな不思議な「逆さ川」(足利七不思議の一つ)のほとりには、
たくさんの名所旧跡が鎮座していますが、
みなさんは御存知でしょうか。
そこで、本稿では、逆さ川沿いを散歩しながら
名所旧跡を訪ねるコースを御案内いたします。
目 次
- 1 【足利逆さ川沿い散歩コース:行程表】
- 2 【足利逆さ川沿い散歩コース:足利公園・八雲神社駐車場】
- 3 【足利逆さ川沿い散歩コース:① 總社 八雲神社】
- 4 【足利逆さ川沿い散歩コース:② 福巌寺】
- 5 【足利逆さ川沿い散歩コース:③ 下馬橋古趾】
- 6 【足利逆さ川沿い散歩コース:④ 三宝院】
- 7 【足利逆さ川沿い散歩コース:⑤ 長林寺】
- 8 【足利逆さ川沿い散歩コース:⑥ 通五丁目八雲神社】
- 9 【足利逆さ川沿い散歩コース:⑦ 足利織姫神社】
- 10 【足利逆さ川沿い散歩コース:⑧ 法玄寺】
- 11 【足利逆さ川沿い散歩コース:⑨ 徳正寺】
- 12 【足利逆さ川沿い散歩コース:⑩ 法楽寺】
- 13 【足利逆さ川沿い散歩コース:⑪ 樹覚寺】
- 14 【足利逆さ川沿い散歩コース:⑫ 心通院】
- 15 【足利逆さ川沿い散歩コース:⑬ 足利雷電神社】
- 16 【足利逆さ川沿い散歩コース:⓪ 逆さ川ってどんな川?】
【足利逆さ川沿い散歩コース:行程表】

* 徒歩でまわるモデルコース 全長:12.3キロメートル
* 車を足利公園・八雲神社駐車場に駐車し、
逆さ川沿いを徒歩で散策します。
なお、当ブログにおいて、初めて御紹介する名所旧跡を
大文字(行程表内)で示し、本稿でその詳細を記述しました。
また、当ブログ内で、すでに御紹介している名所旧跡につきましては、
概略のみの御案内とし、各項目の末尾に詳細記事へのリンクを貼りましたので、
よろしかったら合わせて御覧ください。
番号 | 場 所 | 所 在 地 |
---|---|---|
足利公園・八雲神社駐車場 | 〒326-0816 足利緑町二丁目3284番地 |
|
↓ | 0.1km/2分 | |
① | 總社 八雲神社 | 〒326-0816 足利市緑町一丁目3277番地 |
↓ | 0.3km/5分 | |
② | 福巌寺 | 〒326-0816 足利市緑町一丁目3270番地 |
↓ | 0.3km/5分 | |
③ | 下馬橋古趾 | 〒326-0816 足利緑町一丁目 |
↓ | 0.2km/4分 | |
④ | 三宝院 | 〒326-0814 足利市通七丁目3091番地 |
↓ | 0.7km/11分 | |
⑤ | 長林寺 | 〒326-0817 足利市西宮町2884番地 |
↓ | 0.7km/11分 | |
⑥ | 通5丁目八雲神社 | 〒326-0814 足利市通五丁目2816番地 |
↓ | 0.1km/2分 | |
⑦ | 足利織姫神社 | 〒326-0817 足利市西宮町3889番地 |
↓ | 0.1km/2分 | |
⑧ | 法玄寺 | 〒326-0805 足利市巴町2545番地 |
↓ | 0.4km/4分 | |
⑨ | 徳正寺 | 〒326-0808 足利市本城三丁目2090番地 |
↓ | 0.3km/3分 | |
⑩ | 法楽寺 | 〒326-0808 足利市本城三丁目2067番地 |
↓ | 0.1km/2分 | |
⑪ | 樹覚寺 | 〒326-0808 足利市本城三丁目2055番地 |
↓ | 0.9km/9分 | |
⑫ | 心通院 | 〒326-0808 足利市本城一丁目1742番地 |
↓ | 0.8km/8分 | |
⑬ | 足利雷電神社 | 〒326-0808 足利市本城一丁目1561番地 |
⓪ | 逆さ川ってどんな川? | <最初に読んでも、 最後に読んでも > |
【足利逆さ川沿い散歩コース:足利公園・八雲神社駐車場】

總社 八雲神社(緑町)と、足利公園入り口にある
足利公園・八雲神社駐車場に車を駐めてスタートです。
<足利公園・八雲神社駐車場:基本情報>
名 称 | 足利公園・八雲神社駐車場 |
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所在地 | 〒326-0816 足利市緑町二丁目3284番地 |
料 金 | 無料 |
利用時間 | 終日 |
収容台数 | 10台(大型バス含む) |
アクセス | JR両毛線足利駅:車5分 徒歩30分 東武伊勢崎線足利市駅:車4分 徒歩25分 北関東自動車道 足利IC:約15分 北関東自動車道太田桐生IC:約12分 |
【足利逆さ川沿い散歩コース:① 總社 八雲神社】

足利市緑町にある「八雲神社」が、足利市観光協会によって、
『渡良瀬橋』の歌詞の「八雲神社」として、
暫定的に公式とされています。
また、總社 八雲神社(緑町)が上社、通五丁目八雲神社は
下社となっています。
(八雲神社の前宮司さんは、高等学校の教諭でもあり、
筆者の指導教官でした)
< 總社 八雲神社 (緑町): 基本情報 >
正式名称 | 足利総鎮守 總社 八雲神社 (やぐもじんじゃ) |
---|---|
主祭神 | 素盞鳴男命(すさのうのみこと) |
合祀 | 火具土命(かぐつちのみこと) |
配祀 | 大雷神(おおいかずちのかみ) 市杵島姫命(いちきしまのみこと) |
所在地 | 〒326-0816 足利市緑町一丁目3776番地 |
電話 | 社務所 :0284-21-8801 (Fax):0284-21-8802 授与所 :0284-64-8864(奉賛会事務 (Fax) :0284-21-8802 局) |
参観・開館時間 | 授与所での御朱印等の対応は 9:00~16:00 |
料金 | 初穂料:500円 |
アクセス | JR両毛線 足利駅:車5分 徒歩30分 東武 足利市駅:車4分 徒歩25分 北関東自動車道 足利IC:約15分 北関東自動車道 太田桐生IC:約12分 |
駐車場 | 足利公園・八雲神社駐車場:無料 |
特記事項 | 基本的に御朱印は、毎日対応可。 授与所が時間外で留守の場合でも、 社務所にお声がけの上、対応できる 場合もあります。 |
* 合祀(ごうし):複数の神社の祭神を一つの神社に
まとめること。
* 配祀(はいし):主祭神のほかに他の神を祭ること。
< 總社 八雲神社:境内>

本殿は、この奥にあります。

八雲神社は、およそ1100年程前(平安時代)の
建立とされています。2012年12月に火災で焼失。再建には、三重県の伊勢神宮の式年遷宮に伴い、
解体された社殿を譲り受け、移築されました。伊勢神宮の社の中で、譲り受けたのは、
「月讀荒御霊宮」です。由緒書 より抜粋

<總社 八雲神社:関連記事>
八雲神社と足利18の神社めぐり【まとめ】 |
---|
『渡良瀬橋』の歌と5つの「八雲神社」巡り |
渡良瀬橋から行く「八雲神社」と「草雲美術館」への徒歩ルート |
足利学校と八雲神社「森高千里さんが植えた藤」はどこにある |
足利七福神めぐり「徒歩と自動車:1日」コース |
<總社 八雲神社から福巌寺へ>

八雲神社の鳥居を出て、逆さ川の流れに沿い
北に向かいます。

間もなく「足利七福神」の旗があり、逆さ川を渡ると
福巌寺の参道に入ります。

参道の突き当たりに「福巌寺」があります。
【足利逆さ川沿い散歩コース:② 福巌寺】

福厳寺の寺伝によれば、伊豆走場山般若寺の
僧「理真」(りしん:足利義兼が帰依していた高僧)
により開山されました。源平合戦に活躍した、足利義兼の妻「時子」が懐妊の折、
姉の「政子」の依頼により、理真が足利に来て、
当福厳寺で男子変成の祈祷(きとう)をしたと伝えられます。境内に子安観音があります。
男子変成:変成男子(へんじょうなんし)によります。
この祈祷によって誕生したのが、これから散策する
「法楽寺」を草創した足利義氏とされています。

福厳寺の本尊 釈迦如来坐像は、15世紀ごろ
(室町時代)の作です。
法量は、像高:52.5cm、
膝張り:40.2cm、坐奥:37.3cm、
光背総高:93.5cmです。
釈迦如来坐像は、本堂中央の須弥壇(しゅみだん)上に
座しています。本体は檜材寄木造り、表面黒漆塗りで、
眼には玉顔が入れられています。足利市教育委員会 より抜粋

<福厳寺:基本情報>
正式名称 | 多宝山 福厳寺 (ふくごんじ) |
---|---|
宗 派 | 臨済宗 |
御本尊 | 釈迦如来 |
所在地 | 〒326-0816 足利市緑町一丁目3270番地 |
電話 | 0284-21-6990 |
總社 八雲神社から | 徒歩:5分 |
アクセス | JR足利駅:車5分 徒歩25分 東武足利市駅:車7分 徒歩20分 北関東自動車道 足利IC:15分 北関東自動車道 太田桐生IC:15分 東北自動車道 佐野藤岡IC:50分 |
駐車場 | あり(無料) |
<福厳寺:布袋尊>

福巌寺の詳細は、
足利七福神めぐり「徒歩最短:3時間」コース
8 足利七福神めぐり:⑥【福巌寺】
を御覧ください。
<福巌寺から下馬橋古趾へ>

福巌寺参道から逆さ川を離れ、
東に向かう道から「公園通り」に向かいます。
公園のある交差点
間もなく右手側に、小さな公園が見えてきます。
公園の角には、八雲神社、草雲美術館、福巌寺などを案内する
道しるべや案内板が立てられています。
道しるべの詳細は、
足利まちなか散策『心のみちしるべ』回遊サインの名言を解説
を御覧ください。

公園のある交差点を左折し、「公園通り」の歩道を
北に進みます。

やがて右手側に、「下馬橋古趾」の看板が見えてきます。
【足利逆さ川沿い散歩コース:③ 下馬橋古趾】

寛仁三年(1,019)足利家綱公が太宰府の天満宮から
菅原道真公の霊を緑町八雲神社に分祠した年、奉幣のため
京都から勅使が下向しました。このとき、勅使が家綱公の出迎えを受け、馬から降りたところ
という故事のある橋跡です。足利観光協会
奉幣:神に幣帛を捧げること。
幣帛(へいはく):神道の祭祀において神に奉献する
神饌以外のものの総称。広義には神饌をも含む。
(みてぐら、幣物とも)
神饌(しんせん):祭りなどで神様に献上する食事。
ふつう、稲、米、酒、鳥獣、魚介、果実、
蔬菜(そさい)、塩、水など。
勅使(ちょくし):勅旨を伝えるために天皇が
派遣(差遣)する使者のこと。
<御幣合わせの神事>
古くは、緑町の八雲神社を男神を祀る牛頭天王上社、
5丁目八雲神社を女神を祀る牛頭天王下社としました。
上社が素戔嗚男命、下社が妻の櫛稲田姫命を祀っています。
かつての例祭(祇園会)は、7月20日~22日でした。
(昔は、6月15日から3日間)に「御幣合わせの神事」があり、
馬の背に幣を乗せた神輿行列が出ました)
上・下の神輿が下馬橋で行き会い御幣を合わせます。

緑町の八雲神社と通5丁目八雲神社の間にある
下馬橋古趾です。
下馬橋古趾は、『渡良瀬橋』の歌に登場する「床屋と公衆電話」と、
緑町の八雲神社の間、公園通りの歩道脇にあります。
御幣合わせの神事は、両社の神様の「夫婦の契り」を意味します。
神事は、昭和31年を最後に、現在は行われていません。
かつては、足利郷66郷の総鎮守ということもあり、
神事の行列には、各郷の代表者が参列しました。
参列者は、それぞれ、太刀持ち(長刀)、神馬の口取り、
旗持ち、神輿かつぎ、鉦打ち、白丁などの役を果たしたそうです。
* 白丁:下級武士の着用する狩衣(かりぎぬ)の一種。
<下馬橋古趾:基本情報>
正式名称 | 下馬橋古趾(げばばしこし) |
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所在地 | 〒326-0816 足利市緑町一丁目 |
福巌寺から | 徒歩:5分 |
アクセス・その他 | JR足利駅:徒歩200分 東武足利市駅:徒歩15分 |
駐車場 | なし |
<下馬橋古趾から三宝院へ>
下馬橋古跡からさらに北へ


向こう側に見える「公衆電話と床屋」さんが、
森高千里さんが歌う『渡良瀬橋』の歌詞に登場します。
「公衆電話と床屋」さんは、お帰りの時に
御覧くださいね。
横断歩道を渡り、左折(西)しましょう。

間もなく、小さな道に着き、右折(北)します。
すると、再び逆さ川沿いに到着します。
逆さ川の流れに沿って進むと、三宝院の参道と山門が
左手側に見えてきます。

【足利逆さ川沿い散歩コース:④ 三宝院】

三寶院(浄土宗)舜智上人開創
一位置 本市通7丁目東、山麓にあり。上野國新田郡
太田町大光院の末寺なり。本尊は、阿弥陀如来、現住は、第27世釆澤圓晁。
檀家250戸なり。
寺傳に「當寺は、四條天皇の延應元年(紀元1897年)
の創立に係り、開山は、舜智上人なり。往古は、今の境内の前面にありしが、度々火災に罹りしを以て、
後西天皇の寛文2年(紀元2322年)、終に現地に移れり。後略
足利市役所(編纂)(1928), 第三篇 第二章 佛寺
足利市役所代表者 大給 新・永倉 牧太 足利市史 上巻の二
永倉活版所 pp.1,221
<三宝院:基本情報>
名 称 | 供養山 三宝院 |
---|---|
宗 派 | 浄土宗 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
所在地 | 〒326-0814 足利市通七丁目3094番地 |
電 話 | 0284-21-5012 |
下馬橋古趾から | 徒歩:4分 |
アクセス | JR両毛線足利駅:徒歩約24分 東武伊勢崎足利市駅:徒歩約18分 東武伊勢崎野州山辺駅:徒歩約19分 |
駐車場 (無料) |
●あり:山門前 |
特記事項 | 御朱印は、発行されていません。 |

御本尊は、阿弥陀如来です。

三宝院の詳細は、
足利まちなか寺院:高福寺、法玄寺、三宝院の御案内
3 【足利まちなか寺院:三宝院】
を御覧ください。
<三宝院から長林寺へ>

三宝院の前を流れる逆さ川の流れに沿って、
北に進みます。

逆さ川に沿って歩くと、環状線に合流します。
逆さ川は、環状線に合流すると、歩道の下を流れるため、
川面は全く見えなくなります。

右手側に、足利市指定文化財「茶室」と
国登録名勝地「庭園」がある「物外軒」、
左手側には、「さいこうふれあいセンター」があります。
物外軒の詳細は、
物外軒(ぶつがいけん)茶室・庭園 無料公開の御案内
足利「御庭守之印」:物外軒・新藤氏庭園・浄土庭園・巌華園
を御覧ください。



厳島神社 長尾弁財天の詳細は、
足利「長尾弁財天」「出世稲荷神社」「逆藤天満宮」の御案内
1 【厳島神社 長尾弁財天と八雲神社】
を御覧ください。

右手側に見える厳島神社(長尾弁財天)の
小さな交差点があります。
交差点を左折(北)します。

環状線の歩道を離れ、山に向かって歩きます。

さいこうふれあいセンターの北側を走る道路との
丁字路になり、さらに北に進むと、
右手側に長林寺の参道が見えてきます。

参道を道なりに上ると、スイレン池があり、
左に曲ると長林寺の山門が見えてきます。

【足利逆さ川沿い散歩コース:⑤ 長林寺】

長林寺は、室町時代の文安5年(1448)
足利長尾氏の初代影人の創建によるもので、
大見禅竜禅師が開山し、長雲寺と称しました。のちの享徳2年(1453)竜沢山長林寺と
現在の名に改めました。長尾氏代々の菩提寺となり、寺運も隆盛しましたが、
戦国時代末期、小田原北条家に付いた足利長尾氏は、
小田原の陣で、北条家没落と命運を共にしました。そのため、長林寺も一時衰微しますが、元和元年(1615)に
再建され、さらに元禄年間(1688~1704)に別格地となり、
明治維新まで多くの僧侶の道場となりました。長林寺由緒書より抜粋
朝雲寺:勧農城(岩井山)の麓(ふもと)にありました。
岩井山については、
「渡良瀬橋」と「渡良瀬川」に架かる12の橋
14 渡良瀬川に架からない【岩井橋】の神社
を御覧ください。
<長林寺:基本情報>
正式名称 | 大祥山長林寺 (だいしょうざんちょうりんじ) |
---|---|
宗 派 | 曹洞宗 |
御本尊 | 聖観世音菩薩 |
所在地 | 〒326-0817 足利市西宮町2884番地 |
電話 | 0284-21-5636 |
三宝院から | 徒歩:11分 |
アクセス・その他 | JR足利駅:車5分 徒歩15分 東武足利市駅:車5分 徒歩15分 北関東自動車道 足利IC:15分 東北自動車道佐野藤岡IC:50分 |
(駐車場) | 数台あり(無料) |
<長林寺:境内>


長林寺の詳細は、
足利七福神めぐり「徒歩最短:3時間」コース
5 足利七福神めぐり:③【長林寺】
を御覧ください。
<長林寺から通5丁目八雲神社へ>

長林寺から、再び環状線の歩道に戻ります。
長尾弁財天の交差点歩道を左折(東)、
織姫神社方向へ進みます。

間もなく、右手側の歩道に通5丁目八雲神社が見えてきます。
通5丁目八雲神社へは、この先、織姫神社前の横断歩道を
渡ると安全です。
【足利逆さ川沿い散歩コース:⑥ 通五丁目八雲神社】
通五丁目八雲神社
通五丁目八雲神社:社殿
通五丁目 八雲神社は、足利市通の旧郷社。天王様とも。
主祭神:櫛稲田姫命
配神:素戔嗚男尊命
社格:旧郷社
由緒書
貞観年間(859~877)に創建されたと伝えられています。
当地の土産神となり、天王宮と称しました。本殿 天保14年(1843)に再建
拝殿 大正4年建築
末社 稲荷神社藤原下野守村雄が疫病を鎮めるため、
通5丁目と緑町に牛頭天王社、
現在の八雲神社を勧請しました。
< 通五丁目八雲神社: 基本情報 >
正式名称 | 通五丁目 八幡神社 下社 (やくもじんじゃ) |
---|---|
主祭神 | 奇稲田姫命(くしなだひめのみこと) |
配祀 | 素戔嗚男命(すさのうのみこと) |
末社 | 稲荷神社 |
所在地 | 〒326-0814 足利市通五丁目2816番地 |
電話 | 0284-71-8203 |
長林寺から | 徒歩:11分 |
アクセス | JR両毛線 足利駅:徒歩9分 東武 足利市駅:徒歩19分 |
駐車場 | 神社東側:織姫観光駐車場 |
特記事項 | 緑町 八雲神社 上社 通5丁目 八雲神社 下社 |

八雲神社:扁額

足利市重要文化財(天然記念物)
昭和57年10月18日 指定
通5丁目八雲神社の詳細は、
『渡良瀬橋』の歌と5つの「八雲神社」巡り
4 【八雲神社】足利市通五丁目
を御覧ください。
<通五丁目八雲神社から足利織姫神社へ>


通五丁目八雲神社は、織姫観光駐車場の西隣に鎮座しています。
そして、織姫観光駐車場の前に、足利織姫神社の正面大鳥居があります。
【足利逆さ川沿い散歩コース:⑦ 足利織姫神社】

足利織姫神社の御祭神は、機織をつかさどる
《天御鉾命》と織女である《天八千々姫命》の
二柱の神様です。御祭神は、共同で織物(生地)を織って、
天照大御神に献上したといわれています。織物は、経糸と緯糸が織りあって織物(生地)となることから、
男女二人の神様を御祭神とする縁結びの神社と
いわれるようになりました。また、織物をつくる織機や機械は、
鉄でできているものも多いことから全産業の神様といわれ、7つの御縁を結ぶ産業振興と
縁結びの神社といわれています。足利織姫神社 案内パンフレット より
<足利織姫神社:基本情報>
名 称 | 足利織姫神社 |
---|---|
祭 神 | 天御鉾命 (あめのみほこのみこと) 天八千々姫命 (あめのやちちひめのみこと) |
所在地 | 神社:〒326-0817 栃木県足利市西宮町3889番地 奉賛会事務所:〒326-0817 足利市通三丁目2589 (足利織物会館内) |
電 話 | 事務所:0284-22-0313 Fax:0284-22-3720 (お問い合わせは、平日のみ) |
通5丁目八雲神社から | 徒歩:2分 |
アクセス | 北関東自動車道 足利IC:10分 北関東自動車道 太田桐生IC:15分 JR足利駅 :徒歩30分 東武足利市駅 :徒歩30分 (カーナビ入力:手打ちそば 伊とう 足利市巴町3890-17 ☎0284-21-5201 織姫山へ上がり、本殿右手側の 中腹の駐車場を御利用ください) |
社務所受付時間 | 午前9時~午後4時(年中無休) |
駐車場 (すべて無料) |
① 織姫駐車場(本殿東側 織姫山中腹) :30台 身障者用1台 ② 織姫公園駐車場(本殿裏側 織姫山頂上) :28台(乗用車専用) ③ もみじ谷駐車場 (ホワイトパレス手前:11台:乗用車専用) ④ 織姫観光駐車場(本殿登り口 一の鳥居前) :バス1台 乗用車13台 ⑤ さいこうふれあいセンター(足利市西宮町 2838番地)旧西小学校跡地 (一の鳥居より150m西側の山側) :バス2台 乗用車29台 |
<足利織姫神社:恋人の聖地>



足利織姫神社の詳細は、
足利織姫神社:大切な人と行きたい<縁結び>
を御覧ください。
<足利織姫神社から法玄寺へ>

織姫交差点に架かる歩道橋を渡らずに下をくぐると、
今まで姿を隠していた逆さ川が、再び出現します。

流れに沿って進むと、法玄寺入り口に到着します。

【足利逆さ川沿い散歩コース:⑧ 法玄寺】

鎌倉幕府を創設した源頼朝の妻政子の妹が、
北条時子です。時子は足利義兼の妻で、足利の地に住んでいました。
義兼が鎌倉に滞在した折時子は、側女の讒言により
密通の嫌疑をかけられ自害しました。義兼の後妻の子足利義純は、義理の母である時子の
菩提のために寺院を建立することを決意し、当山が
真言宗の寺として足利に創建されました。浄土宗 法元寺 (境内掲示より)
<法玄寺:基本情報>
名 称 | 帝釈山 智願院 法玄寺 |
---|---|
宗 派 | 浄土宗 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
所在地 | 〒326-0805 足利市巴町2545番地 |
電 話 | 0284-21-2790 |
織姫神社から | 徒歩:2分 |
アクセス | JR両毛線足利駅:徒歩約17分 東武伊勢崎足利市駅:徒歩約17分 東武伊勢崎野州山辺駅:徒歩約28分 |
駐車場 (無料) |
境内 |
<法玄寺:北条時子姫五輪塔>
北条時子姫五輪塔
時子の法号は智願院殿、義純の法号は法玄大禅定門でした。
また義純の後妻は未亡人で、先夫畠山重忠は
帝釈天の化身との説がありました。そこで当山は、帝釈山、智願院、法玄寺となりました、
当山はは、戦乱の世を経て荒廃していました。
江戸幕府が開かれ平和な世になると、足利では
地元の有力者である小林十郎左衛門が代官となりました。十郎左衛門は法玄寺の再興をを決意し、慶長11年(1606)
当山を浄土宗の寺として再建しました。平成21年7月 浄土宗 法元寺 (境内掲示より)
鑁阿寺:蛭子堂
北条時子を祀る鑁阿寺境内にある蛭子堂です。
法玄寺の詳細は、
足利まちなか寺院:高福寺・法玄寺・三宝院の御案内
2 【足利まちなか寺院:法玄寺】
鑁阿寺:蛭児堂の詳細は、
国宝「鑁阿寺」:地元足利から御紹介「歴史と伝説の散歩道」
4 【国宝:鑁阿寺】<鑁阿寺:おひるこさま>
を御覧ください。
<法玄寺から徳正寺へ>

逆さ川の流れに沿って、歩道を東に進みます。

間もなく、歩道橋に着きます。
信号のある交差点を逆さ川に沿って歩道を進みます。

逆さ川は南から北へ、まして山に向かって流れています。

しばらく逆さ川沿いを歩くと、徳正寺の山門に
到着します。
【足利逆さ川沿い散歩コース:⑨ 徳正寺】


行基山 徳正寺は、天平3年(731)、
奈良時代の高僧行基上人によって開かれました。古くから足利では虚空蔵様と呼ばれて親しまれ、
毎年1月13日には『まゆ玉市』が開かれています。昔は養蚕が盛んなこの地で「蚕や繭が育つように」
という行事でしたが、近年では「織物・家業が
繁盛しますように」と商売繁盛を願い、参道では
「まゆ玉」が売られ、大勢の人で賑わいます。行基山 徳正寺HPより
<徳正寺:基本情報>
名 称 | 行基山 福智院 徳正寺 |
---|---|
宗 派 | 浄土宗 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
所在地 | 〒326-0808 足利市本城三丁目2090番地 |
電 話 | 0284-21-5797 |
法玄寺から | 徒歩:4分 |
アクセス | JR両毛線足利駅:徒歩約16分 東武伊勢崎足利市駅:徒歩約15分 北関東自動車道足利IC:15分 北関東自動車道佐野藤岡IC:35分 |
駐車場 (無料) |
境内 |
<徳正寺虚空蔵堂:まゆ玉市>


1月13日、恒例の「まゆ玉市」が行われます。
例年、徳正寺の境内や参道には、商売繁盛や家内安全を願う
参拝者で賑わいます。
徳正寺には、虚空蔵菩薩像が祭られており、
市は江戸時代中期(1789年)、同像を修復した際に
始まったと伝えられています。
現在に至るまで、280年の歴史的伝統行事となっており、
市が継続的に行われているのは、全国でも珍しいといわれています。
参道や境内では、色とりどりの「まゆ玉飾り」、
「だるま」、「招き猫」などの縁起物や、
一年の無事を祈る「お札」、「お守り」などが勢揃いします。

<徳正寺から法楽寺へ>

徳正寺を出て、再び逆さ川の流れに沿って北に進むと、
足利織姫神社へ向かう道(自動車道)に着きます。
足利織姫神社へは、先に御案内した正面大鳥居の石段を
徒歩で参詣する方法と、社殿近くの駐車場を利用する方法があります。
丁字路を左折(西)すると、突き当たりに
法楽寺の参道が見えます。

分岐を右に曲ると足利織姫神社へ向かう上り坂となり、
突き当たりに、法楽寺の参道、山門、本堂が見えます。
【足利逆さ川沿い散歩コース:⑩ 法楽寺】


京都の銀閣寺を模している美しい本堂です。
正義山 法楽寺は、足利義氏によって建長元年(1249)に
草創された。法楽寺の山号と寺号は義氏公の法名「法楽寺殿正義大禅門」
に因る。天文年間(1532-54)の火災後、法楽寺は太岫玄修和尚
によって弘治3年(1557)、曹洞宗として再興される。その後正徳2年(1712)二代足利藩主戸田忠囿は、
法楽寺を戸田家の菩提寺としたが、万延元年(1860)
再度の火災を被ってしまう。足利の伝説「片葉の葦」は、法楽寺山門外にあった
「阿弥陀ヶ池」にまつわるものである。曹洞宗 正義山 法楽寺 由緒
<法楽寺:基本情報>
名 称 | 正義山 法楽寺 |
---|---|
宗 派 | 曹洞宗 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
所在地 | 〒326-0808 足利市本城三丁目2067番地 |
電 話 | 0284-21-5884 |
徳正寺から | 徒歩:5分 |
アクセス | JR両毛線足利駅:徒歩約25分 東武伊勢崎足利市駅:徒歩約25分 北関東自動車道足利IC:15分 北関東自動車道佐野藤岡IC:35分 |
駐車場 (無料) |
境内 |
特記事項 | ・志納料:お気持ちを納める。 御朱印(書き置き)実施日 ・第1第3水曜日/月 10:00~15:00 ・第2第4日曜日/月 13:00~16:00 ・B6(128×182mm) ・A6(105×148mm) (2種類から選択) ・2~3ヶ月おきに御朱印の 絵を変更予定。 |
<法楽寺:足利義氏墓所>



<法楽寺:片葉の葦(あし)>

法楽寺大門の左手側前に、10㎡ほどの池があって、
弥陀の池(阿弥陀ヶ池)と呼ばれていました。現在では、埋め立てられてしまいました。
いい伝えによると、義氏が引退してここに居を構えて
間もないある夜のこと、夢の中にあらわれた阿弥陀如来から、
「早く池の中から出してくれるように・・・」というお告げをうけました。
さっそく、池をさらったところ、底の方から泥にまみれた
仏像が出てきたので、これを本尊として法楽寺を造営した
ということです。義氏は、この池を弥陀の池と名づけ、
「浮世をば、渡良瀬川に みそぎして
弥陀の池辺に 住むぞうれしき」と詠じています。
ところで、この弥陀の池に生える葦は、
どういう理由かわかりませんが、片方にしか葉がないため
「片葉の葦」と尾ばれて、足利の七不思議にあげられています。台 一雄 (1997).足利の伝説 岩下書店 pp.164-167
<法楽寺:境内>





<法楽寺から樹覚寺へ>

法楽寺のお隣には、明石山 樹覚寺があります。
樹覚寺は、浄土真宗本願寺派のお寺で、
心あたたまるお寺です。

【足利逆さ川沿い散歩コース:⑪ 樹覚寺】


樹覚寺(眞宗)宗覺和尚創建
一位置 本市本城三丁目に在り、明石山樹覺寺といふ。眞宗本願寺派に属す。本尊は阿弥陀如来なり。
二沿革 孝明天皇の嘉永六年(紀元2513年)十月、
越後の僧宗覺和尚の創建なり。近年、檀家田村彦七其の他の寄進喜捨により、
本堂・庫裡を改築し、山門・鐘樓を新築し、
境内及び墓地の整理を行ひ、一山の面目ために更新せり。現在、佐藤宗善、檀家百三十戸あり。
足利市役所(編纂)(1928), 第三篇 第二章 佛寺
足利市役所代表者 大給 新・永倉 牧太 足利市史 上巻の二
永倉活版所 pp.1,223-1,224
現住職:佐藤 純英 和尚
<樹覚寺:基本情報>
名 称 | 明石山 樹覚寺 |
---|---|
宗 派 | 浄土真宗本願寺派(西本願寺) |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
所在地 | 〒326-0808 足利市本城三丁目2055番地 |
電 話 | 0284-21-4407 |
徳正寺から | 徒歩:2分 |
アクセス | JR両毛線足利駅:徒歩約22分 東武伊勢崎足利市駅:徒歩約22分 東武伊勢崎野州山辺駅:徒歩約27分 北関東自動車道足利IC:14分 北関東自動車道佐野藤岡IC:34分 |
駐車場 (無料) |
境内 |
特記事項 | 足利市で唯一の浄土真宗本願寺派の寺。 |
<樹覚寺:本堂>

本堂の扉に貼られた参拝者への案内を拝見して、
思わず心が温まりました。
「どうぞ、本堂に入ってお参りください」




「どんな話も、聴いてくださる」
そんな優しい本堂の雰囲気に、ただただ感動します。
<樹覚寺:境内>


親鸞聖人が「世の中安穏なれ、仏法広まれ」と
願われた、誰もが心豊かに生きられる社会の実現を
願っています。樹覚寺 HPより


「最後の 一瞬まで 今を 生きる」
<樹覚寺から心通院へ>
逆さ川の道
逆さ川の流れに沿って、北へ進みます。

足利七福神めぐり:弁財天のひとつ本城厳島神社(明石弁財天)
やがて、明石弁財天の前に着きます。
さらに、北へ進みます。
本城厳島神社の詳細は、
足利七福神めぐり「徒歩最短:3時間」コース
4 足利七福神めぐり:② 【本城厳島神社】
を御覧ください。

心通院へ自転車や徒歩で向かう場合、
少し分かりづらい地形になっていますので、
説明します。

ひたすら「逆さ川」の川下を目指しましょう。

逆さ川沿いの歩道は、道路から離れ、人や自転車が
通れるほど狭くなります。

逆さ川沿いをしばらく歩くと、左手側に心通院山門が見えてきます。
【足利逆さ川沿い散歩コース:⑫ 心通院】

心通院:本堂の須弥壇
当寺は、永禄9年(1566)足利長尾五代目
政長が、両親 憲長夫妻 菩提のため創建されました。昭和38年 鉄筋立て八角形の本堂を再建しました。
釈迦牟尼仏をご本尊とし、
「己を無にして、他のために尽くす」<利他行>に
生きる感謝報恩合掌の生活を教えとしています。ここに、海運、福寿、智恵の寿老人が祀られ、
安産子育延命地蔵菩薩、ぼけ除け観音菩薩とともに、
霊験あらたかなため、延命長寿、海運厄除け、
家内安全等を願い、広く信仰されています。境内 由緒書 より 抜粋
<心通院:基本情報>
正式名称 | 大圓山 心通院 (だいえんざん しんつういん) |
---|---|
宗 派 | 曹洞宗 |
御本尊 | 釈迦如来 |
所在地 | 〒326-0808 足利市本城一丁目1742番地 |
電話 | 0284-41-3202 |
法楽寺から | 徒歩1分 |
アクセス・その他 | JR足利駅:車8分 徒歩30分 東武足利市駅:車10分 徒歩30分 北関東自動車道 足利IC:車15分 |
(駐車場) | あり(無料) |
特記事項 | 御朱印は発行されていません。 |
<心通院:境内>





心通院の詳細は、
足利七福神めぐり「徒歩最短:3時間」コース
3 足利七福神めぐり:①【心通院】
を御覧ください。
<心通院から足利雷電神社へ>

心通院から足利雷電神社へは、逆さ川から離れ、
山の方向へ進みます。
心通院には、足利本城保育園があり、保育園脇の道を
北に進みます。

突き当たりを左折(西)します。

間もなく、「止まれ」表示のある十字路に着きます。
十字路を右折(北)します。

さらに山に向かって進みまっす。

右手側には県立足利高等学校があります。

足利高等学校を過ぎると、突き当たりに青木病院があります。

突き当たりの丁字路を左折します。

青木病院のお隣に、足利雷電神社の参道があります。
左手側の案内板に「足利市指定重要文化財 足利雷電神社
大和流神代神楽 約400m ⇒ 」の表示があります。
【足利逆さ川沿い散歩コース:⑬ 足利雷電神社】


天喜2年(1054)足利成行公により草創創建。
永正9年(1512)長尾景長公により社殿造営。
天保14年(1843)戸田氏により社殿修復。
明治42年(1909)10月厳島厳島神社、大正12年
(1923)8月、八雲神社を合祀。境内 パンフレット
足利市役所(編纂)(1928), 第三篇 第二章 佛寺
足利市役所代表者 大給 新・永倉 牧太 足利市史 上巻の二
永倉活版所 pp.1,117-1,122
<足利雷電神社:基本情報>
正式名称 | 足利雷電神社 |
---|---|
主祭神 | 大雷神 |
配 神 | 市杵島姫命 大山昨神 素戔嗚尊 |
境内社 | 若宮神社(天津日高日子穂穂見命) 小谷神社(日枝大神・八坂神社) 機姫社(機大神) 生駒社・厳島神社 八雲神社 |
所在地 | 〒326-0808 足利市本城一丁目1562番地 |
心通院から | 徒歩:8分 |
アクセス | JR両毛線 足利駅:徒歩約28分 東武 足利市駅:徒歩約33分 |
駐車場 | 神社東側:雷電山の中腹 |
特記事項 | 春祭:毎年4月第4日曜日 午前9時~午後3時 |
<足利雷電神社:大和流神代神楽>


雷電神社の神楽は、明治11年に神殿改築と堂字に
神楽殿が造営され、伊勢西国から伝えられた大和流
神代神楽が演ぜられ、今日まで継承保存されてきた
もので、舞衣装、道具等も揃い、同系統の樺崎八幡宮
や示現神社のものと遜色のない立派なものである。境内由緒書 より(抜粋)
足利雷電神社 大和流神代神楽は、現在の三重県から
伝えられました。
大和流神代神楽は、昭和60年(1985)に
足利市重要無形民俗文化財に指定され現在も
継承されています。
神代神楽の演目は、21種類あり「泰平の舞」をはじめ
12種類を奉納することが多いようです、
<足利雷電神社:神鳴石(かみなりいし)>


大昔、大雷神(おおいかずちのかみ)がこの石の上に
お降りになったと伝えられることから「神鳴石」または
「御座石」(ございし)と呼ばれています。長尾け景長公がここに社殿を建てやものも、この石の
いわれを聞いたためで、古くから災難よけ、子供の
開運の守り神として庶民の信仰を集めていたようで
「小谷雷電」(こやらいでん)の名で近郊近在に
知られていたようです。境内由緒書 より
<足利雷電神社:諸病平癒ノ御塩>

令和3年に兩崖山林火災により、雷電神社の
所蔵品の中に、長尾氏3代景長公(1464~1528)
ゆかりの「諸病平癒ノ御塩 御祈願ノ御方ハ自由ニ
オトリクダサイ」と書かれた古い木札が見つかりました。
この度、雷電神社では諸病平癒ノ御塩を再現し、
拝殿前に設置され、参拝者に無料で提供されています。
諸病平癒ノ御塩には、疫病退散の小豆も入っており、
小袋には、
足利城主 長尾景長公が病に伏した際、雷電神社の
神饌の塩を粥に入れて食したら病が速やか平癒した
とあります。
また、「お塩:人間のふる里は海 塩のふる里は海水
小豆:あずきの赤は魔除けの赤 古来あずきは藥」
(食べられません)とも。
<足利雷電神社:境内>


参道の右手側に、織姫神社と生駒神社があり、
左手側に小谷社神社があります。

参道には、趣のある句碑が建ち並び、
参詣者の気持ちを和ませてくれます。
中には、こんな可愛いらしい句もありました。


神楽殿の脇にある休憩スペースから望む風景です。
雷電神社から、もと来た道を戻りながら、
鑁阿寺、足利学校、高福寺、閻魔堂、常念寺などに立ち寄って、
足利公園駐車場にもどるなど、市内にはたくさんの
観光スポットがあります。
また、美味しい蕎麦処や喫茶店などもありますので、
どうぞ御利用いただき、足利まちなか散策を
お楽しみくだされば幸いです。
【足利逆さ川沿い散歩コース:⓪ 逆さ川ってどんな川?】

今さらですが、そもそも、逆さ川って何なんでしょう?
田崎草雲美術館から足利公園、八雲神社、織姫神社を
流れるお堀は知っていますが・・・。
逆さ川の水は、いったい、どこから流れてくるのでしょうか?
<足利逆さ川について>

逆さ川の正式名称は、「柳原用水」です。
用水沿いの階段を上ると、「蓮岱館」:老舗料亭の
玄関脇に出ます。
隧道付近の階段へは、足利公園方向から車では行けず、
徒歩で連岱館の建物脇を通らせてもらいましょう
台 一雄著『足利の伝説』によると、
柳原用水は、延長約12kmあり、
足利市葉鹿町地内から渡良瀬川の水を引き入れ、
山前、三重地区の南部を貫流し、蓮台寺山隧道を通ります。第42話 さかさ川 ー 七不思議の一つ ー pp.152-154
との記載がありました。
逆さ川は、蓮台山の隧道を通過すると、足利公園の南から
(草雲美術館前)北に流れ、總社八雲神社、福巌寺の前を
通過し、通七丁目地内の県道67号線(中央通り)を横切ります。
そして、三宝院の前から東に折れ、「さいこうふれあいセンタ-」
(旧 市立西小学校)、織姫山のすそをまわっって再び北に向かい、
本城、江川を経て市内北部の袋川に合流しています。

<足利逆さ川隧道下流:蓮台寺川>

逆さ川は、蓮岱山の隧道を通って足利公園前へ流れ、
隧道を通らない蓮台寺川は、輦岱山の西側をまわり、
東(JR両毛線に沿って南側)に流れます。
逆さ川は、JR両毛線の北側を流れたのち、足利公園、
八雲神社の方向に向かって折れ、北に流れて行きます。

蓮台寺川を下流に沿って歩き、JR両毛線の線路をくぐると、
草雲橋に着きます。



蓮台寺川は、JR両毛線の南側沿いを東に流れています。
そのため、蓮台寺川は、足利公園や草雲美術館側から
見ることができません。

蓮台寺川は、JP両毛線と交差した後、
東へと「草雲橋」に向かって流れています。

<足利逆さ川:どこまで流れてる?>

逆さ川の北端付近の風景です。
これより、流れを東に変えて袋川を目指します。

東に折れて流れる逆さ川は、県道208号(松田大月線)の
江川町2丁目交差点(約30m)に向かって流れます。

江川町2丁目交差点の下を流れた後、さらに東へと
袋川に向かって流れていきます。

やがて逆さ川は、袋川に合流します。
江川町2丁目交差点から水門までの距離は、
約420mです。

逆さ川合流付近の袋川です、
足利市最大の用水路である逆さ川(柳原用水)は、
長い旅を終えて、袋川へと流れ、さらに渡良瀬川に
合流します。
袋川と渡良瀬川の合流地点の風景は、
渡良瀬橋と渡良瀬川に架かる12の橋
7 福猿橋(ふくさるばし)を御覧ください。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
Y/Kさん、コメントありがとうございます。 足利市内の八雲神社は、松田町と小俣町…
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