「渡良瀬橋」、「足利学校」、「あしかがフラワーパーク」
「栗田美術館」、「ココ・ファーム・ワイナリー」・・・。
「みんな、栃木県にあるんですか?」
そうです。栃木県足利市(とちぎけん あしかがし)です。
そして、「日光東照宮」や「鬼怒川温泉」なども、
みんな栃木県にあるんですよ。
なんと、知らなかった人が多いこと!
それは、私たち地元の一人一人のピーアール不足?
なのかも知れませんね。
そこで、今回は日本遺産である「足利学校」入り口にある、
「足利まちなか遊学館」を御案内します。

目 次
【足利まちなか観光スポット:5拠点】
足利市の観光拠点は、以下の5箇所!
● 足利観光交流館「あし・ナビ」(東武足利市駅内)
● 「太平記館」(足利市伊勢町3丁目6-4)
● 「足利まちなか遊学館」(足利市通1丁目2673-1)
● 「足利商工会議所友愛会館」(足利市通3丁目2757)
● 「足利織物伝承館」(足利市通3丁目2589)
【足利まちなか遊学館】
今回は、 足利学校の入り口、「学校様通り」にある、
「足利まちなか遊学館」を御紹介します。(以下:遊学館)
遊学館は、観光客のみなさんはもちろん、
私たち地元の者にとっても、
[足利市]を再発見する絶好の施設の一つです。

足利まちなか遊学館は、来館無料の観光拠点です。

リニューアルされた館内は、「足利学校」「鑁阿寺」
「足利織姫神社」の3拠点となりました。
そして、来館する人々に安らぎと感動を与えています。

椅子に座ると、まるで歴史パノラマが展開されているような、
迫力のあるコーナーになっています。

館内は、室町時代の北山文化・東山文化を中心に、
鑁阿寺を居城にした足利義兼、源姓足利氏の歴史を
辿る機会を得る空間が広がっています。

館内ヤウラの中に、NHK大河ドラマ「太平記」で用いられた
足利尊氏の甲冑が控えています。
また、このヤグラの周囲には、茶器、能面なの
レプチカを展示する計画があるとのことでした。

また、近隣の足利学校を紹介するコーナーも設けられ、
足利学校への関心も高まる興味深い資料も掲示されています。

そして、年50万人を集める足利織姫神社のコーナーには、
足利織姫神社の夜景が紹介されており、
今年2023年11月に開催される「夜景サミット2023in足利」を
一層もり立てています。

今まで中断していた着物や鎧(よろい)の着付、
カフェが近いうちに再開されるようです。

足利の織物の文化と歴史を伝える機織り機が
展示されています。
以前は、大きな「八丁撚糸機」がひときわ目立つ
存在だったのに比べ、今回の展示はコンパクトに設置されています。
そして、その背景には、足利市が一望できる
航空写真が掲示されています。

おしゃれな傘のもとで、観光パンフレットを見たり、
市内の散策計画を話し合ったりと、気軽にくつろげる
休憩スペースがあります。
パンフレットの中には、お得に食事や買い物が楽しめる
クーポンなどもあって、散策する前に一読する価値満点です。

屋倉の周りには、室町時代にまつわる展示品や
足利市内の名所などのパネルが、厳選されお目見えしました。
(一部今なお厳選中!お楽しみに!)

あしかがフラワーパークの「奇跡の藤」。
なんと600畳ほどの大藤で、毎春開催される
「ふじのはな物語~大藤まつり~」では、
多くの来園者で賑わっています。

中でも、能の原型が整備されつつある室町時代後期の
「謡い(うたい)」などに用いられた面が一段と
目を引いていました。
それでは、この度お目見えした屋倉のパネルや
展示品をギャラリーでお届けいたします。
今後、これらのパネルや展示品は、ますます充実します。
ぜひ、お越しいただき御覧ください。
<なつかしの館内を御紹介:アーカイブ>

2023.4.22現在
館内展示がリニューアル中です。
現在、室町時代の文化再現中!
リニューアルオープンが楽しみですね。
観光客や足利市民の憩いの場を提供してくれる遊学館、
感謝の気持ちを込めて、なつかしい館内の様子を
アーカイブします。
足利まちなか遊学館内
遊学館の入口を入ると、開放的な休憩スペースが
展開されていました。

今回、畳のキッズコーナーも設置されて、
小さなお子様も楽しめる空間が広がっています。


ショーウインドウには、「足利氏のふるさと」コーナーが
新たに設けられ、鎧や甲を中心に、「足利灯り物語」で
美しい立役者となった傘も展示されています。
このほど、足利市にまつわる貴重な展示物が
コンパクトに紹介されるようになり、テーブルセットも置かれ
「おもてなし」の空間が拡大されていました。



いつ来ても楽しめる観光パンフレットコーナーです。
お気に入りのパンフレットを手に、ゆっくりくつろげる
「足利まちなか遊学館」のリニューアルです。

<館内アーカイブ:2022.10以前>

入り口を入ると、色とりどりの「おりがみ」が、
飾ってありました。

これからの散策が、楽しみになる雰囲気を
感じさせてくれる「おもてなし」ですね。

休憩コーナーには、テーブルと椅子が、
複数用意されています。
足利市内はもとより、
足利市周辺の観光パンフレットや、
観光クーポンが、豊富に置いてあります。
(左手側の奥に、トイレがあります)

館内でも、ひときわ目をひくのは、
八丁撚糸機(はっちょうねんしき)です。
使用された年代 | 江戸期~昭和期 |
---|---|
使用された区域 | 足利地域 |
所 蔵 | 足利市 |
糸撚り錘の数 | 160 錘 |
このダイナミックな機械は、
八丁撚糸機といって、つい先年(昭和50年頃)まで
足利、佐野、桐生などの織物産地で、
原料の緯糸(よこいと)を撚(よ)っていました。今でも動いているものもあります。
前近代的なものであり、「道具」といった方が
正しいかも知れません。・・・
「たての糸と、よこの糸」で思い出す歌は?
そうです、中島みゆきさんの『糸』ですね。
そう言えば、足利かがやき大師の勝俣さんも、
ある番組で、車を運転しながら言ってました。
「みゆきさん、足利に来て、『糸』を創作したのかも?」
織物の世界では、「経糸と緯糸」と書きます。
単なる、縦と横ではなく、両方、糸偏がついていますね。
これは、地図上の「経線と緯線」のように、
互いに、単独で存在するものではないことを意味します。
相互に、一対となって、(交差して、織り成して)
はじめて意味を成すものだからです。

組紐機械(組紐機:くみひもき)は、
糸を斜めに組み合わせた紐を編む機械です。
使用された年代 | 昭和期 |
---|---|
使用された区域 | 主に、足利市坂西地区 (足利市西部地区) |
所 蔵 | 足利市 |
組紐の種類として、
平形のものを「平打組み物」といいます。特に、そのうち幅が狭いものは、
「組みひも・打ちひも」といいます。
また、丸形のものを「丸打組物」といいます。

『君の名は』に登場する組紐のシーンです。

織機は、経糸(たていと)を並べておいて、
ぴんと張り、そこに緯糸(よこいと)を
繰り返し通して、織っていきます。✩機械の基本動作✩
次の3つが、機械の基本的な動作となっており、
これを何度も繰り返して、織物は完成します。
1 | ペダルを踏み、経糸を上下に分けて、 その間を緯糸が通ることができるよう開口する。 |
---|---|
2 | 開口した経糸の間に、杼(ひ=シャトル) につないだ緯糸を入れて、反対側へ届かせる。 |
3 | 通った緯糸を筬(おさ=リード)で手前へ打ち、 経糸と緯糸を組み込む。 |
この、1~3の動作を左右交互に繰り返し行います。


銘仙とは先染め・平織りの絹織物で、
「解し織」と呼ばれる技法で作られます。まず、整えて並べた経糸(たていと)に、
緯糸(よこいと)をざっくりと
仮に織った状態にします。そこに、型紙を使って柄を染めます。
そして、仮の緯糸を解して取り除きながら、
経糸と本番の緯糸を織り合わせていくため、
「解し織」と呼ばれます。・・・

◆銘仙と足利◆
足利の繊維の歴史は古く、奈良時代に、
朝廷へ絹織物を献上したことや、
平安時代に、東大寺へ織物を収めた記録が
残っています。大正・昭和初期にかけては、
女性の気軽なおしゃれ着として、
当時、大流行した「銘仙」の産地として
隆盛を極めました。・・・
遊学館で、銘仙の「着付け体験」ができます。
詳細は、「きものでまち歩き」足利まち歩き事務局の
受付でどうぞ。

「渦中(かっちゅう)体験コーナー」
鎧武者(よろいむしゃ)で、まち歩きを!
足利まち歩き事務局の受付でどうぞ。
「ちょっと、待ってください!
私、銘仙、彼、渦中?」
そんな貴方のために、ちゃんと、
袴(はかま)も用意されていました。

これを着て、「鑁阿寺(ばんなじ)」散策が
似合いますね。




遊学館の窓辺には、かわいい糸車が展示されています。
なんだか、「ピタゴラスイッチ」みたいですね。
【遊学館の基本情報】
<アクセス>
足利遊学館までのアクセスは、
<電車>
東武伊勢崎線 足利市駅からは、徒歩10分です。
【画像で解説】足利市駅⇒「太平記館」
⇒「足利学校」を巡るルート
JR足利駅からは、徒歩5分です。
【画像で解説】車椅子や徒歩で楽しむ
「渡良瀬橋」を巡るルート
<車>
● 東北自動車道、佐野藤岡ICから、約25分
● 北関東自動車道、足利ICから、約8分
太田桐生ICから、約15分
* 駐車場は、観光駐車場「太平記館」を御利用ください。
<基本情報 >
所在地 | 〒326-0814 栃木県足利市通1丁目2673-1 |
---|---|
電 話 | 0284-41-8201 |
開館時間 | 午前9時~午後5時 休館日・・・毎月第3水曜日(祝日は翌日) (休館日は、足利学校と連動する月あり)・年末 |
入館料 | 無料 |
駐車場 | 建物裏側に数台ありますが、 太平記館の観光駐車場(無料)をおすすめします。 |
【遊学館から市内散策へ】
遊学館で、観光パンフレットや展示物を見ながら、
ゆっくり休憩しましょう。
そして、足利市内散策へと出発します。
(お帰りの際に、再び入館してもいいですね)

遊学館を出ると、孔子像があります。
この通りを「学校様通り」と呼んでいます。
石畳沿いの歩道を進むと、足利学校の入り口、
「入徳門」に着きます。

ここから、足利学校、鑁阿寺、太平記館へと、
お好きなコースをお選びくださいね。
散策の途中、楽しいお土産屋さんや、
おいしいお店もたくさんありますので、
どうぞ御利用ください。
足利学校散策は、
足利学校と「松竹梅の伝説:現代かなふり松の回答!」を御紹介
を御覧ください。

鑁阿寺散策は、
足利スケッチ散策『渡良瀬橋の夕日』
6 鑁阿寺を御覧ください。

織姫神社散策は、
足利織姫神社:大切な人と行きたい<縁結び>
を御覧ください。

太平記館までのルートは、
【画像で解説】足利市駅⇒「太平記館」⇒「足利学校」
を巡るルート
を御覧ください。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
Y/Kさん、コメントありがとうございます。 足利市内の八雲神社は、松田町と小俣町…
八雲神社は、松田町のものを除き、すべてお参りさせていただきました。小俣町や五十部…
S-様、ご質問ありがとうございます。 「かき菜の中心の茎を摘心・・その後、かき菜…
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m-tさん、コメントありがとうございます。 私もアンタレスの会員ですが、 ジムに…
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いせやともかさんを想うあまり、 僭越な記事になってしまいました。 どうぞ、お許し…
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