足利七福神めぐり 「徒歩と自動車コース」を
御紹介します。
足利の名所旧跡も、あわせてめぐると
バラエティーに富んだ散策となるでしょう。
本記事では、社寺のみを御紹介していますので、
名所旧跡の詳細は、当ブログ内の関連記事を
御覧いただけたら幸いです。
行程は、自動車走行距離:24.1km
(名草厳島神社から、長林寺まで)
徒歩と自動車 1日コースです。
参拝時間:名草厳島神社は1時間、
太平記館周辺の散策は、昼食を含め2時間30分、
足利公園周辺散策は2時間を目安としています。
予想される、みなさんの御要望は?
「もっと、くわしい順路が知りたい!」
「車はどこに駐車したらいいの?」
そんな、あなたのお悩みに、
少しでも、お役に立てることを目指します。
また、家に帰ってから、神社仏閣の由緒を改めて見てみると、
「大切なところを見逃していた!」なんてことは、
よくありますよね。
そんなわけで、歴史と自然豊かな足利市を
よりいっそう楽しんでいただくため、
お出かけ前に、本稿を御覧いただき、
下調べの代りとして御活用くだされば幸いです。
目 次
【足利七福神めぐり:サマリー】
足利市観光協会の『足利七福神めぐり』では、
足利市内18の社寺が紹介されています。
<足利七福神めぐり:モデル4コース>
1 「徒歩コース」(足利市HPで御紹介のモデルコース:約3時間)
2 「自転車コース」(西の足利七福神めぐり:約5時間)
3 「自転車コース」(東の足利七福神めぐり:約4時間)
④ 「徒歩と自動車コース」(旧跡の散策も!:約1日)
出典・引用:一般社団法人 足利市観光協会
『足利七福神めぐり』より[一般社団法人 足利市観光協会]
〒326-0053 栃木県足利市伊勢町3丁目6-4
TEL:0284-43-3000 FAX:0284-43-3333
上記の1~4コースの社寺は、七福神を効率よくめぐるために、
コースが設定されており、各コース間で重複する社寺があります。
重複する内容を極力削減するため、1「徒歩コース」の7社寺
(心通院、本城厳島神社、長林寺、西宮神社、常念寺、福巌寺、
鑁阿寺)を基準として詳細を御案内しています。
そのため、1「徒歩コース」の7社寺が、他のコースで頻繁に
登場しますが、そのコース内での御案内は簡素化し、新たに
登場した社寺を中心に詳細を記述しています。
各社寺の概要(一覧表:まとめ記事)は、
足利七福神めぐり4コース:19社寺「鑁阿寺」から「長尾弁財天」
を御覧ください。
本稿による御案内は、④ 「徒歩と自動車コース」です。
* 行程表(起点:名草厳島神社)
① 名草厳島神社 ⇒ ② 萬福寺 ⇒ 太平記館 ⇒ ③ 鑁阿寺 ⇒ 足利学校 ⇒
④ 伊勢神社 ⇒ 太平記館 ⇒ 足利公園 ⑤ 八雲神社 ⇒ ⑥ 福厳寺 ⇒
⑦ 常念寺 ⇒ 足利公園 ⇒ 草雲美術館 ⇒ 足利公園 ⇒ ⑧ 長林寺
順路 | 場 所 | 七福神名 (距離・時間) |
---|---|---|
名草厳島神社 駐車場 |
起点:スタート | |
↓ 🚶 | 徒歩 約20分 | |
① | 名草厳島神社 社殿 |
弁財天 |
↓ 🚗 | 15.5km 車 40分 |
|
② | 萬福寺 | 恵比寿神 |
↓ 🚗 | 5.5km 車 14分 |
|
太平記館 駐車場 |
駐車 | |
↓ 🚶 | 442m 徒歩 5分 |
|
③ | 鑁阿寺 | 大黒天 |
↓ 🚶 | 240m 徒歩 3分 |
|
足利学校 | 見学 | |
↓ 🚶 | 490m 徒歩 6分 |
|
④ | 伊勢神社 | 寿老人 |
↓ 🚶 | 400m 徒歩 5分 |
|
太平記館 駐車場 |
出発 | |
↓ 🚗 | 2km・車 5分 | |
足利公園 八雲神社駐車場 | 駐車 | |
↓ 🚶 | 50m 徒歩 1分 |
|
⑤ | 八雲神社 | 大黒天 |
↓ 🚶 | 290m 徒歩 4分 |
|
⑥ | 福厳寺 | 布袋尊 |
↓ 🚶 | 410m 徒歩 5分 |
|
⑦ | 常念寺 | 毘沙門天 |
↓ 🚶 | 560m 徒歩 7分 |
|
足利公園 八雲神社駐車場 | 駐車場を徒歩で素通り | |
↓ 🚶 | 340m 徒歩 4分 |
|
草雲美術館 | 見学 | |
↓ 🚶 | 340m 徒歩 4分 |
|
足利公園 八雲神社駐車場 | 出発 | |
↓ 🚗 | 1.1km 車 3分 |
|
⑧ | 長林寺 | 福禄寿 |
【徒歩と自動車1日コース: 起点】
<名草厳島神社:駐車場>

駐車場には、売店と「弁天釣り堀」があります。
売店前に、国指定 天然記念物 名草の巨石群
県立自然公園 ハイキングコース「厳島神社入り口」の
案内板があります。

駐車場から、案内プレートの矢印方向に、
厳島神社の赤い鳥居があります。
足利七福神めぐり : ①【名草厳島神社】

弘仁年間、弘法大師空海によって勧請されたと
伝えられ、江戸時代中期には、別当である金蔵院
(こんぞういん)によって、巨石の上に石宮が
建立されました。後に、弁財天像(現在も金蔵院弁財天堂に祭られて
います)が建立されました。江戸時代の祭典の祭には、弁財天を運び祭礼を
行っていましたが、明治維新の神仏分離により、
厳島神社となり、平成元年、新たに弁財天を
造立しました。弁財天が鎮座している名草巨石群は、国指定の
天然記念物です。
勧請(かんじょう):神仏の分身・分霊を他の地に
移して祭ること。
別当(べっとう):本来、律令制において本官を
持つ者が他の官司の職務全体を統括・監督する
地位に就いた時に補任される地位。
<名草厳島神社:基本情報>
正式名称 | 名草厳島神社 (なぐさいつくしまじんじゃ) |
---|---|
七福神 | 名草弁天<福徳財宝・家内和合> |
所在地 | 〒326-0001 足利市名草上町4990 |
電話 | 0284-41-9977(名草公民館) |
アクセス・駐車場から | 社殿まで、徒歩約20分 |
アクセス | 北関東自動車道 足利IC:訳20分 北関東自動車道 太田気流IC:車40分 東北自動車道 佐野藤岡IC:車40分 |
駐車場 | 無料(数台) |
<名草厳島神社:弁財天>
名草弁財天「安産・子宝 弁財天」
弁財天は、七福神の中で唯一の女神です。
元は、インドの水の神と崇拝されていましたが、
川のせせらぎが奏でる音色から、音楽の女神とも
呼ばれています。
そのため、広く技芸、文芸などの才能をもたらす神と
なりました。現在は、福徳財宝を授ける神としても
信仰されています。

駐車場の売店に設置されています。
<名草厳島神社参道:巨石群>
鳥居をくぐり、けっこう急な山道を登ります。
しばらく行くと、左側に案内プレートが
見えてきます。
「名草巨石群]は、厳島(いつくしま)神社境内の奥、
弁天沢の中にありますと、表示されています。
そして、巨石群の特徴は、
花崗岩(かこうがん)特有の「玉ねぎ風化」という
風化現象による、丸みをおびた大岩です。
二つ目の鳥居が見えてきました。
いよいよ、巨石群が現れてきます。


「弁慶の割石」です。
角度を変えて見ても、見事な割れ方をしていますね。
このような神聖な巨石は、全国で数カ所におよび
紹介されています。
それぞれが「鬼滅の刃」の聖地とされています。
(全国で、楽しく盛り上がりましょうね)

上の写真と比べると、見る角度によって、
巨石の割れ幅が変化しているように見えます。
まるで、巨石が呼吸しているかのようですね。
これは、馬頭観音堂です。
「胎内くぐり」で知られている、
高さ11m以上の巨石です。
この巨石には、ちょうど一人分の隙間があり、
子どものころ、よく潜りました。
(今は、立ち入れません)
「胎内くぐり」巨石の裾に鎮座する「名草弁財天」です。
足利七福神めぐりの一つです。
「安産 子宝 弁財天」と、ありました。
厳島神社の社殿が見えてきました。
社殿から、「胎内くぐり」に架けられた橋です。
石段を登り、社殿に着きました。
「胎内くぐり」から、社殿方向の景観です。


人がやっと通れるほどの隙間が空いています。
下山して、駐車場に戻ります。
駐車場の隣には、楽しそうな釣り堀があります。
お子様と一緒に過ごせそうですね。
来シーズンは、4月にオープンするそうです。
足利七福神めぐり: ②【萬福寺】

<萬福寺:本堂>



時宗大沼田山金蓮院萬福寺は、七百年以上の歴史ある寺院で、
古墳群が散在する大沼田町大坊山麓の地に在ります。昔、大沼山萬福寺と称し、後に大沼田山萬福寺となりました。
かつては、大沼田全域を一箇寺の大きな寺院でしたが。
世代の移り変わりと共に、現在に至ります。
萬福寺:基本情報>
正式名称 | 時宗大沼田山金蓮院萬福寺 (じしゅう おおぬまたやま きんれんいん まんぷくじ) |
---|---|
七福神 | 恵比寿神<除災招福・商売繁盛> |
所在地 | 〒326-0011 足利市大沼田町1436 |
電話 FAX |
0284-91-0251 0284-91-0435 |
アクセス・名草厳島神社から | 15.5km 車40分 |
アクセス | 北関東自動車道 足利IC:13分 JR足利駅:車13分 徒歩56分 東武足利市駅:車17分 徒歩70分 |
駐車場 | 無料 |
料金 | 志納料:300円(1面) |
特記事項 | 御朱印は、1面~6面まで対応可能。 最初の参拝の祭は、阿弥陀如来様の御朱印、2回目胃以降は佛様を選べます。 * 対応日は、SNS(インスタグラム、ツイッター)で予告します。 * 予約は不可です。 |
<萬福寺:阿弥陀如来の御朱印>

<萬福寺:恵比寿神と御朱印>



七福神の中で、唯一日本出身の神です。
人々に福と安全を授ける守護神、
商売繁盛や漁業、除災招福の神として、
信仰と人気を集めています。
ふくよかな笑顔(えびす顔)が特徴です。
<萬福寺:境内>

参道入り口の阿弥陀如来立像(右)と、
念仏小僧(左)です。




萬福寺は、本堂に向かう参道の両側に、
諸仏が鎮座しています。
霊験あらたかな、大坊山のふところに抱かれた
自然豊かな寺院です。
足利七福神めぐり :③【鑁阿寺】




鑁阿寺は、鎌倉時代、建久7年(1196)に、
足利義兼によって建立された真言宗大日派の
本山です。山号は、金剛山。本尊は、大日如来です。
(源氏、足利氏の守り本尊)約4万平方メートルに及ぶ敷地は、元々、
足利氏の館(やかた)であり、現在でも、
四方に門を設け、土塁と堀がめぐらされています。平安時代後期による、武士の館の面影が残されており、
「史跡 足利氏宅跡」として、国の史跡に指定されました。
(大正10年3月指定、現在「日本の名城百選」になる)寺院としては、鎌倉時代初期、建久7年(1196)源姓
足利氏二代目の足利義兼(よしかね)が発心得度し、
邸宅内に持仏堂を建てたのが始まりとされます。義兼の死後、三代目の義氏(よしうじ)が
堂塔伽藍(がらん)を建立し、足利一門の氏寺としました。寛喜元年(1229)に落雷により焼失しましたが、
足利貞氏(さだうじ)が禅宗方式を取り入れ、
改修しました。日本の禅宗様式への最初の転換期にあたります。

鑁阿寺は、春は桜、秋は大いちょうの紅葉が
見事で、市民には「大日様」と呼ばれ
親しまれています。
<鑁阿寺:基本情報>
正式名称 | 金剛山 鑁阿寺 (ばんなじ) |
---|---|
七福神 | 大黒天<福徳・財宝> |
所在地 | 〒326-0803 足利市家富町2220 |
電話 | 0284-41-2627 |
アクセス・太平記館から | 442m 徒歩5分 |
アクセス | JR足利駅:車5分 徒歩10分 東武足利市駅:車7分 徒歩15分 北関東自動車道 足利IC:10分 北関東自動車道 太田桐生IC:15分 東北自動車道 佐野藤岡IC:45分 |
駐車場 | あり(無料)太平記館 観光駐車場 |
<鑁阿寺:大黒天と御朱印>




福徳や財宝を与える福の神として、祀られています。
米俵(こめだわら)の上に立ち、右手に打ち出の小槌、
左肩に大きな袋を背負った優しい笑顔の神様です。
大国主命(おおくにぬしのみこと)と神仏習合したもの
と言われています。
参拝スタンプは、本堂の受付にあります。
有料(100円)で押印してもらいます。
鑁阿寺の詳細については、
鑁阿寺(ばんなじ)国宝「大日様」は、どんなところ?
を御覧ください。
足利七福神めぐり: ④【伊勢神社】

伊勢神社:内宮


<伊勢神社の由緒沿革について>
* 境内の御由緒書は、「途中かすれて読めない部分が
ある」との御指摘もありましたので、
以下に抜粋を示します。
当神社は、社伝によると、足利庄伊勢宮として、
皇祖天照皇大神(あまてらすすめのおおかみ)を
奉斎して鎮祭され、新田、足利両家の尊崇を受け、鎌倉時代には源氏、殊(こと)に足利氏、尊氏、
持氏、成氏等累代や衆生の人々が連綿と崇敬され、
足利尊氏の父貞氏の文書によれば、鑁阿寺の東南にある伊勢宮の勧請は、足利家の
武運を祈るためのものであり、先例に任せ
怠慢なきようとのしじがあり、この伊勢宮に由来するものと考えられる。それは古く平安時代の
仁平元年(1151)の創建と伝えられる。1845年に社殿を復興造営して、以来1881年、
1906年に社殿の再興を行い、1913年には足利町民が
挙って、伊勢神宮御用材の「お木曳行事」に斎行して、
御社殿などを造営した。
奉斎(ほうさい):神仏などを慎んでまつること。
鎮祭(ちんさい):諸神をまつり、その土地を
しずめ固めるための祭儀。また、それを行うこと。
挙って(こぞって):関係者がそろって、一斉に。
お木曳行事(おきひきぎょうじ):伊勢神宮の式年遷宮で、
御用材を両宮の宮域に運搬する行事。
斎行(さいこう):お祭りや祈祷(きとう)を行うこと。
<伊勢神社:基本情報>
正式名称 | 伊勢神社 (いせじんじゃ) |
---|---|
七福神 | 寿老人<五穀豊穣・幸福長寿> |
所在地 | 〒326-0053 足利市伊勢町2-3-1 |
電話 | 0284-41-5347 |
アクセス・鑁阿寺から | 490m 徒歩6分 |
アクセス | JR足利駅:車2分 東武足利市駅:車10分 北関東自動車道 足利IC:12分 |
駐車場 | 無料(15台) |
特記事項 | オリジナル御朱印帳。直書きのみお渡し可。 |
<伊勢神社:御朱印>


にこやかな微笑みをたたえ、
手には巻物をくくり付けた杖、亀を手にのせた姿でも
知られています。
巻物は、人名の長寿をしるし、亀は長寿を司る使者と
されています。
延命長寿、福徳円満の神とされています。

境内の小さな社には、恵比寿、大黒天、布袋尊などの
七福神が鎮座しています。



伊勢神社:外宮(豊受皇大神)


外宮には、豊受皇大神(とようけのおおかみ)が
祀られています。
伊勢神社:月讀宮(月讀命)


月讀宮(つきよみのみや)の御祭神は、
月讀命(つきよみのみこと)で、天照大御神の
弟神:月を読む神です。
月の満ち欠けは、生命の誕生に深く関わっている
ことから、子授け・安産・運(ツキ)気上昇の神と
されています。

伊勢神社には、オリジナル御朱印帳も用意されています。
まちなかのコンパクトな神社で、私たち市民にとっても、
たいへん親しみ深い神社です。
足利七福神めぐり: ⑤【總社 八雲神社】





八雲神社は、およそ1100年ほど前(平安時代)
貞観11年(869)、清和天皇により創建されました。当時、三陸沖で発生した大地震の鎮守のため、
右大臣藤原基経(もとつね)に命じて、
須佐之男命2神を祀り、安堵(あんど)を祈らせました。その東国の第一祈願所として当神社が創建されました。
あしかが輝き大使である、歌手の森高千里さんの
『渡良瀬橋』で歌われたことで、全国から参拝者が
訪れています。しかし、平成24年(2021)12月3日に焼失。
八雲神社再建にあたり、伊勢神宮の式年遷宮年
(平成25年・第62回)のおり、「天照大神弟神の
月讀荒御魂宮」の本殿・幣殿一式と、その一部が
譲与されました。御社をそのまま譲り受け、移築されることは、
極めて希なことで、新たに月讀荒御魂宮が
合祀されました。そして、平成29年12月9日、10日の2日間、
焼失から5年を経過して、復元された新社殿の
竣工式が行われました。
式年遷宮(しきねんせんぐう):一定の周期毎に、
新殿を造営して、旧殿の神体を移すこと。
伊勢神宮の20年一度の式年遷宮はもっとも有名。
月讀荒御魂宮(つきよみのあらみたまのみや)
<八雲神社:基本情報>
正式名称 | 足利祖鎮守 總社 八雲神社 (そうじゃ やぐもじんじゃ) |
---|---|
七福神 | 大黒天<五穀豊穣・諸願成就> |
所在地 | 〒326-0816 足利市緑町1-3776 |
電話 | 0284-64-8864(奉賛会事務局) 0284-21-8801(社務所) |
FAX | 0284-64-8864(奉賛会事務局) 0284-21-8802(社務所) |
アクセス・太平記館から | 2km 車5分 |
アクセス | JR足利駅:車5分、徒歩約30分 東武足利市駅:車4分 徒歩約25分 北関東自動車道 足利IC:車15分 北関東自動車道 太田桐生IC:車12分 |
駐車場 | 足利公園 八雲神社駐車場(無料) |
拝観・開館時間 | 御朱印等授与所での対応 9:00~16:00 |
料金 | 初穂料:500円 |
特記事項 | 御朱印は、基本的に毎日対応可。 (授与所が時間外で留守の場合でも、 社務所にお声掛け頂ければ、宮司が 対応できる場合もあります) |
<八雲神社:御朱印と大黒天・参詣スタンプ>



福徳や財宝を与える福の神として、祀られています。
米俵(こめだわら)の上に立ち、右手に打ち出の小槌、
左肩に大きな袋を背負った優しい笑顔の神様です。
大国主命(おおくにぬしのみこと)と神仏習合したもの
と言われています。

「渡良瀬橋」のお守りや、絵馬もあります。
「渡良瀬橋」のデザインは、先代の宮司さん
(筆者の恩師)によるものです。


<八雲神社:境内>


八雲神社の鳥居をくぐると、左手側に手水舎が
あります。
手水舎は、社寺によって、いろいろな特色があって、
味わい深く趣がありますね。


森高千里さんは、2013年3月に行われた
ライブコンサートの前日、「足利一日市長」を
勤められました。
その際に、足利フラワーパークの藤の苗木を
足利学校と八雲神社境内に植樹されました。
藤もずいぶん大きくなってきましたね。
森高さんの植樹した藤の詳細は、
足利学校と八雲神社「森高千里さんが植えた藤」はどこにある?
を御覧ください。
足利七福神めぐり: ⑥【福厳時】

足利公園 八雲神社駐車場にある道標です。
道標には、幅厳寺まで240m、3分とあります。
福厳寺の次に訪問する草雲美術館は、反対方向
200m、3分のところにあります。

福厳寺の寺伝によれば、伊豆走場山般若寺の
僧「理真」(りしん:足利義兼が帰依していた高僧)
により開山されました。源平合戦に活躍した、足利義兼の妻「時子」が懐妊の折、
姉の「政子」の依頼により、理真が足利に来て、
当福厳寺で男子変成の祈祷(きとう)をしたと伝えられます。境内に子安観音があります。
男子変成:変成男子(へんじょうなんし)によります。

福厳寺の本尊 釈迦如来坐像は、15世紀ごろ
(室町時代)の作です。
法量は、像高:52.5cm、
膝張り:40.2cm、坐奥:37.3cm、
光背総高:93.5cmです。
釈迦如来坐像は、本堂中央の須弥壇(しゅみだん)上に
座しています。本体は檜材寄木造り、表面黒漆塗りで、
眼には玉顔が入れられています。足利市教育委員会 より抜粋

<福厳寺:基本情報>
正式名称 | 多宝山 福厳寺 (ふくごんじ) |
---|---|
七福神 | 布袋尊<福徳円満・家内安全> |
所在地 | 〒326-0816 足利市緑町一丁目3270 |
電話 | 0284-21-6990 |
アクセス・八雲神社から | 240m 徒歩3分 |
アクセス・その他 | JR足利駅:車5分 徒歩25分 東武足利市駅:車7分 徒歩20分 北関東自動車道 足利IC:15分 北関東自動車道 太田桐生IC:15分 東北自動車道 佐野藤岡IC:50分 |
駐車場 | あり(無料) |
<福厳寺:御朱印と参拝スタンプ>


布袋尊は、他の6人の神と異なり、ただ一人、
中国・唐の時代に実存した僧侶です。
おおらかな笑顔、何もこだわらない楽天的な
生き方が、当時の禅僧をはじめ、人々に
「至福」の象徴と受け入れられたそうです。
笑門来福、夫婦円満、子宝の神として
信仰されています。
参拝スタンプが置かれた本堂

布袋尊スタンプは、本堂の須弥壇の
左隣の部屋に用意されていました。
参拝者に対する、あまりにも丁寧なお心遣いに、
言葉にならないほど、感激しました。


<民話 『福厳寺の子安観音さま』>
『足利の民話』山本倶子(やまもと みなこ)著 随想舎より
足利公園の入り口のところに福厳寺というお寺があります。
ここに、子安観音さまが祀られています。高さ約十センチの
子どもを抱いた銀の立像です。この観音さまにこれからお話しする伝説があります。
源姓足利氏二代目の義兼(よしかね)さまの頃のことですから、
今から八百年以上も前のことになります。(後略)
たいへん興味深い民話が紹介されていました。

<福厳寺:子安観世音菩薩堂>
常念寺(次にめぐる寺)の西隣には、
福厳寺 子安観世音菩薩堂があります。



足利七福神めぐり: ⑦【常念寺】


常念寺:本堂


常念寺は、平安末期、康治2年(1143)
の創建と伝えられ、時宗の宗祖 一遍上人の
法孫遊行中、荒廃した寺の再建に尽力されました。本堂は、昭和61年に新築され、布教活動の場として
面目を一新しました。すぐれた仏像の中に、仏法護持の毘沙門天が、
威風堂々のお姿で祀られ、足利市内の反映を
守護しています。財宝福徳、子孫繁栄を授け、北門の守り神です。
本堂の厨子には、素戔嗚尊(すさののみこと)、
稲田姫命(くしなだひめみこ)御神像二体があります。スリランカの仏舎利奉安の寺です。
毎年、8月16日 大施餓鬼を厳修します。
施餓鬼(せがき):餓鬼道で苦しむ衆生に、食事を施して
供養することで、特定の先祖への供養でなく、
広く一切の諸精霊に対して修されます。
<常念寺:基本情報>
正式名称 | 称名山 常念寺 (じょうねんじ) |
---|---|
七福神 | 毘沙門天<除災招福・心願成就> |
所在地 | 〒326-0814 足利市通七丁目3094 |
電話 | 0284-21-2016 |
アクセス・福厳寺から | 410m 徒歩5分 |
アクセス・その他 | JR足利駅:車5分 徒歩23分 東武足利市駅:車5分 徒歩24分 北関東自動車道 足利IC:15分 北関東自動車道 太田桐生IC:20分 東北自動車道 佐野藤岡IC:50分 |
駐車場 | あり(無料) |
<常念寺:毘沙門天>

<常念寺:御朱印と参拝スタンプ>


参拝スタンプ
四天王の一仏で、別名「多聞天」とも呼ばれ、
甲胃を身に着け、武将の姿で勇ましい顔を
しています。
除災招福・心願成就の神とされ、江戸時代以降は、
勝負事にも、ご利益ありと崇められています。
参拝スタンプとスイッチ
参拝スタンプは、本堂入り口にあります。
平日は、スタンプの隣に押しボタンがあり、
ボタンを押すと、本堂内の祭壇に灯りが点ります。



足利七福神めぐり:⑧ 【長林寺】





長林寺は、室町時代の文安5年(1448)
足利長尾氏の初代影人の創建によるもので、
大見禅竜禅師が開山し、長雲寺と称しました。のちの享徳2年(1453)竜沢山長林寺と
現在の名に改めました。長尾氏代々の菩提寺となり、寺運も隆盛しましたが、
戦国時代末期、小田原北条家に付いた足利長尾氏は、
小田原の陣で、北条家没落と命運を共にしました。そのため、長林寺も一時衰微しますが、元和元年(1615)に
再建され、さらに元禄年間(1688~1704)に別格地となり、
明治維新まで多くの僧侶の道場となりました。長林寺由緒書より、一部引用
朝雲寺:勧農城(岩井山)の麓(ふもと)にありました。
岩井山については、
14 渡良瀬川に架からない【岩井橋】の神社
を御覧ください。
<長林寺:基本情報>
正式名称 | 大祥山 長林寺 (だいしょうざんちょうりんじ) |
---|---|
七福神 | 福録寿尊<幸福・富貴・長寿> |
所在地 | 〒326-0817 足利市西宮町2884 |
電話 | 0284-21-5636 |
アクセス・足利公園 八雲神社駐車場から | 1.1km 車3分 |
アクセス | JR足利駅:車5分 徒歩15分 東武足利市駅:車5分 徒歩15分 北関東自動車道 足利IC:15分 東北自動車道佐野藤岡IC:50分 |
駐車場 | あり(無料) |
<長林寺:福禄寿>


長い頭、長いあごひげ、大きな耳たぶを持ち、
年齢は、数千歳と言われています。
鴨を伴い経巻(きょうかん)を結んだ杖をついているのが
特徴です。幸福と富貴、長寿を兼ね備えた招徳人望の神とされています。
<長林寺:参拝スタンプ>

福録寿尊のお堂の前に、設置されています。

本堂前にある仏足石です。
仏足石は、お釈迦さまの足跡の彫刻で、
釈迦如来を象徴的に表現したものです。
足に手を触れ、親しくお詣りください。仏足石の碑文 より

左前足で、小さな狛犬をおさえています。

右前足で、玉をおさえています。
社寺にある狛犬をよく見ると、いろいろです。
角がある狛犬もいますね。








長林寺山門前の心おちつくスイレン池です。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
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