野外活動

足利市内の美術館:大久保分校スタートアップミュージアム・OBSM

大久保分校スタートアップミュージアムの写真です。

大久保分校スタートアップミュージアムの楠の木の写真です。
大久保分校スタートアップミュージアム(略称OBSM)〉は、
栃木県足利市にある2001年に閉校となった
足利市立毛野小学校大久保分校を改築し、
2022年4月に「現代アートの美術館」としてオープンしました。

公式Instagram:大久保分校スタートアップミュージアム

【なつかしい大久保分校の校舎が美術館に】

大久保分校校舎の写真です。大久保分校校舎

旧大久保分校は、1660平方メートルの敷地に、
1929年(昭和2年)に建てられた床面積307平方メートルの
木造平屋の校舎です。

2001年の閉校になる以前は、足利市立毛野小学校の
1~3年生の内、大久保町、川崎町に在住する児童が
通学していました。

【大久保分校スタートアップミュージアム:イベント】

<アシカガアートクロス2023:5.13~28>

大久保分校スタートアップミュージアム:アシカガアートクロスパンフレットの写真です。アシカガアートクロスパンフレット

足利市内の名所で開催される「アシカガアートクロス」の
御案内をいたします。

アシァガアートクロス:スタンプラリー要項の写真です。アシァガアートクロス:スタンプラリー要項

* 期間内、スタンプラリーに参加し、
4つの会場を辿ると、好きな作家のサイン入りポスターが
もらえます。(スタンプは、パンフレットの4か所に押してね)

作家のサイン入りポスターの写真です。秋山佳奈子さんのサイン入りポスター

アシカガアートクロスは、「アートを核としてまちを巡りながら、
足利の魅力や暮らしを知ること」をテーマに始まった
アシカガアートクロス。

4回目の開催となる今年は、東部エリアが舞台になります。

文化資源×アートのコラボレーションにより、まちと人、
人と人が出会い、まち歩きを楽しみながら、市内の人にも
市外の人にも、足利の魅力を知ってほしい。

ちょっとアートな2周間。

足利のさわやかな初夏を感じばがら、
まち巡りをお楽しみください。

アシカガアートクロスパンフレット より

大久保分校スタートアップミュージアム:アシカガアートクロスパンフレットの写真です。
< 観覧おすすめルート>

① ⇒ ② ⇒ ③ の順に観覧し、足利の街ナカを
散策するルートがおすすめです。

開 催 日 2023年5月13日(土)~28日(日)
開場時間 10:00~17:00(会期中無休)
観覧料 無料
会 場・作家名
(足利市東部エリア)
① 大久保分校スタートアップミュージアム
早水一樹
② 山川長林寺
秋山佳奈子
③-1 旧木村淺七 邸
林 朝子
やあべそい
③-2 旧木村輸出織物工業
金子未弥
* ③は、すぐ隣です。

<① 大久保分校スタートアップミュージアム>

大久保分校スタートアップミュージアムの楠の木の写真です。

足利市大久保町126番地

旧毛野小学校大久保分校の木像平屋建ての建物を生かし、
2022年4月に開館した現代アートの美術館。

今回はメイン会場として、展示のほかイベントや
オリジナルグッズの販売も行います。

<アシカガアートクロス・作家:早水 一樹>

作家名:早水一樹 Hayamizu Kazuki
Instagram-kzk_hayamizu
ホームページArt works by Kazuki Hayamizu

大久保分校スタートアップミュージアム:写真家の写真です。 アート写真作品の写真です。

既存の秩序のなかに人為が介入することで
偶然現れるかたちの面白さを探る作品を制作。

近年は角材や板を都市空間などで即興的に
組み立てるパフォーマンスシリーズを展開。

今回の展示では、まちなかから大久保分校へと
向かう道のりでのパフォーマンの記録写真や
映像を組み合わせ、足利の路上空間を
独自の視点で解釈・再構築するような
インスタレーションを制作する。

大久保分校スタートアップミュージアム:早水一樹のプロフィール写真です。アーティスト:早水一樹さんのプロフィール

 

大久保分校スタートアップミュージアム:個展の説明文の写真です。個展のインフォメーション

 

大久保分校スタートアップミュージアム:個展の作品リストです。個展作品リスト

 

大久保分校スタートアップミュージアム:早水一樹さんの作品の写真です。
大久保分校スタートアップミュージアム:プロジェクター内の作品の写真です。プロジェクター内の作品

 

<② 山川 長林寺>

アシカガアートクロス会場:足利市山川 長林寺の写真です。アシカガアートクロス会場 ②:山川 長林寺

 

足利市山川町1142番地

天正時代の戦乱により最初の寺院が焼失後、
1590年頃常陸国(茨城県)から現在の地に移転 。

寺域全体が山川長林寺公園として開放され、
四季折々の自然も美しい場所です。

アートクロスでは寺院隣の池の周囲等で作品を
展示します。

長林寺の池のほとりでコーヒーを味わう人々の写真です。長林寺の池のほとりでコーヒーを味わう人々

本堂東側にある池の周辺が、展示会場です。

<アシカガアートクロス・作家:秋山佳奈子>

作家名:秋山佳奈子 Akiyama Kanako
Instagram-akixxkana

大久保分校スタートアップミュージアム版画家:秋山佳奈子さんの写真です。版画家:秋山佳奈子さん

 

アシカガアートクロス:秋山佳奈子さんのプロフィール写真です。アシカガアートクロス:秋山佳奈子さんのプロフィール

プロフィールの詳細は、秋山佳奈子≫アート・絵画の販売 通販 - 日本橋Art.jp
を御覧ください。

版画絵はがきの写真です。

歴史や日々の出来事から着想を得たイメージをもとに、
現実への疑問や問題提起をはらむ作品を銅版画・
ペインティングを中心にインスタレーションの手法も
用いながら、手掛ける。

アシカガアートクロス:秋山佳奈子さんの作品についての写真です。アシカガアートクロス:秋山佳奈子さんの作品について

今回は長林寺の池の中心などに、動物をモチーフにした
版画作品などを点在させ、作品から作品へ、辿る鑑賞者を
不思議な物語の世界へと誘う。

< A garden  Kanako Akiyama >

アシカガアートクロス:秋山佳奈子さんの作品地図が入ったポストの写真です。山門前:個展の案内・地図ポスト

 

個展の案内・地図の写真です。個展の案内・地図

長林寺山門の前のポストに、秋山さんの作品を示す
地図が置いてあります。

いきなり、不思議な地図に出会いました。

アシカガアートクロス・作家:秋山佳奈子さんんの作品の写真です。
庚申塚の前の作品の写真です。庚申塚と作品

戸惑いながら山門をくぐると、左手側に庚申塚と
作品が展示されていました。

庚申塚の前の三猿も作品です。庚申塚の前の三猿

「見ざる・聞かざる・言わざる」、庚申の「申(さる)」ですね。

庚申塚:三尸の作品の写真です。庚申塚:三尸の虫

三尸の虫は、牛の頭に足が付いている虫、
獣の姿をした虫、老師の姿をした虫。

この「三尸説」については、いろいろな伝説があります。

「一晩中起きているのは ?」「その時?産れた子は、なぜ・・・」
その理由は、きっと長林寺の和尚さんが教えてくだるでしょう。

秋山さんは、この庚申塚が1番気になさったようです、

筆者は、大久保分校スタートアップミュージアムの工房にいた熊が、
いつの間にか長林寺に居たことに驚きました。

大久保分校スタートアップミュージアム:工房の熊の写真です。大久保分校スタートアップミュージアム:工房の熊

 

池のほとりに現れた熊の作品の写真です。池のほとりに現れた熊の作品

「きゃー、熊だ!」と思ったら、もっと怖い ・・・!?

熊の作品と人間の顔の写真です。熊の作品と人間の顔

「秋山さん、ごめんなさい。つい、作品と遊んでしまいました」

秋山さんの言葉に

「・・・見えていないだけで私たちの周りには
たくさんの野生動物がひっそりとそれぞれの生活を送っている」

秋山さんの想いは、当ブログのコンセプトと、
まさに、ぴったり合っているんです。
(よろしかったら、プロフィールを御覧ください)

以下、不思議な世界と自然が見事に調和した秋山さんの作品を
ギャラリーで御紹介します。

 

<③-1 旧 木村淺七 邸>

アシカガアートクロス会場:旧木村邸の写真です。アシカガアートクロス会場 ③-1:旧木村邸

 


足利市助戸仲町453-2番地

旧木村輸出織物工業隣接の煉瓦塀が美しい和風建築。
名誉市民・2代目木村淺七も暮らしました。

作家2名が展示します。

個展会場入り口の写真です。個展会場入り口

 

個展会場玄関の写真です。個展会場玄関

 

作品展示会場の案内の写真です。作品展示会場の案内

 

木村淺七邸の説明コーナーの写真です。木村淺七氏の紹介コーナー

 

邸宅内の美しい欄間の写真です。邸宅内の美しい欄間

 

居間から望む庭園の写真です。居間から望む庭園

 

木村淺七邸庭園の写真です。旧木村邸庭園

 

アシカガアートクロス会場:旧木村邸庭園の写真です。旧木村邸庭園

 

<アシカガアートクロス・作家:林 朝子>

作家名:林 朝子 Hayashi Asako
Instagram-asakovsky

アシカガアートクロス・作家・林 朝子さんの写真です。作家:林 朝子さん

 

大久保分校スタートアップミュージアム:林 朝子さんの作品の写真です。林 朝子さんの作品

自らの記憶や関心を寄せる物たちをつめこんだ版画や
ペインティング作品を描く。

今回は、自身の記憶とまちや人々の記憶がまざりあう
架空の記憶・記録”イマジナリーレコード”を手がかりに、
足利銘仙を用いた作品や平面画をはじめとする作品を
旧木村邸の和室に散りばめ、その場所が辿った軌跡や
歴史に思いを馳せる作品を創りあげる。

作家のプロフィール写真です。林 朝子さんのプロフィール

 

林 朝子さんの作品についての写真です。林 朝子さんの作品について

 

<アシカガアートクロス・作家:やあべそい>

作家名:やあべそい YABESOY
Instagram-yabesoy
(やあべそい ⇒ いそべ あや)
プロフィール

アシカガアートクロス・作家・やあべそいさんの写真です。作家:やあべそいさん

 

アシカガアートクロス:「やあべそい」さんの作品の写真です。

「やあべそい」さんの作品

さまざまな素材・手法を使い、建築やインテリア、
まちづくりの観点も踏まえたアートワークを行う。

今回は旧木村邸内を舞台に、歌人と時を過ごしてきた
家具や調度品などの”モノ”に敬意を表し、地域の人と
ともにこれらのモノたちを足利に関わる布や紙で時の
流れや人々のp、思いを一緒に包み込む作品を発表する。

「やあべそい」さんのプロフィール写真です。「やあべそい」さんのプロフィール

 

「やあべそい」さんの作品についての写真です。「やあべそい」さんの作品について

 

「やあべそい」さんの作品についての写真です。「やあべそい」さんの作品について

 

「やあべそい」さんのミニワークショップのお知らせの写真です。「やあべそい」さんのミニワークショップのお知らせ

2023年5月20日(土)10:00~12:00
個展会場;旧木村邸において、ミニワークショップが
開催されました。

アシカガアートクロス:ミニワークショップの写真です。ミニワークショップ:2023.5.20

 

<二人のコラボ資料室>
林 朝子さんと、やあべそい さんの作品や、
過去に制作した作品などが紹介されています。

 

<③-2 旧 木村輸出織物工場(助戸公民館)>

アシカガアートクロス会場:旧木村輸出織物工場の写真です。アシカガアートクロス会場:旧木村輸出織物工場

 

アシカガアートクロス会場:旧木村輸出織物工場の写真です。

展示会場は、白壁の平屋建て旧工場(右手側)です。

アシカガアートクロス会場:旧木村輸出織物工場内 展示会場の写真です。アシカガアートクロス会場 ③-2:旧木村輸出織物工場内 展示場

 


足利市助戸仲町453-2番地

明治25年(1892)、初代木村淺七きむらあさしちが建設した
市内でもっとも古い近代工場のひとつ。

外観の伝統的な土蔵造り・室内は洋風の美しい
天井骨組みの組み合わせが特徴の県指定文化財です。

大久保分校スタートアップミュージアム:金子未弥作品獣とシールの写真です。金子未弥作品集とシール

 

<アシカガアートクロス・作家:金子未弥>

作家名:金子 未弥 Kaneko Miya
Instagram-kanekomiya
プロフィール

作家:金子未弥の写真です。作家:金子未弥 さん

人々の記憶にもとづいた都市をテーマに、
インスタレーションや公開制作、偶然に身を委ねる
オープンなワークショップ等を用いて実在しない
都市の姿を顕在化させるなど、多様な手法で都市を
追求した作品を発表している。

今回は衣類の交換や洗濯という行為を用いて
物や人の行き来、ストーリーの循環を生み出し、
かつて足利を支えた織物工場をコミュニティーの
中心地として甦らせる。

アシカガアートクロス・作家:金子未弥さんのプロフィール写真です。金子未弥さんのプロフィール

 

金子未弥さんの作品についての写真です。金子未弥さんの作品について

 

アシカガアートクロス・作家・金子未弥:作品との接し方・使用方法についての写真です。作品との接し方・使用方法について

 

【 ミュージアム:基本情報とアーカイブ>

ミュージアムの入り口の写真です。ミュージアムの入り口

校舎の昇降口が、美樹館の入り口になっています。

ワークショップの案内の写真です。ワークショップの案内

本日のワークショップは、「シルクスクリーン体験」です。

<ミュージアム館内の案内>

ミュージアム内の案内図の写真です。ミュージアム館内の案内図

美樹館内には、入口側から、
分1(ブンイチ)~分3(ブンサン)という
それぞれ異なる3教室があります。

教室廊下側の吊り看板が目印です。

各教室内へは、御自由にお入りになって御覧いただけます。

教室銘 室名
分1(BUNICHI) 受付/事務室
ショップ・大久保茶館(カフェ)
分2(BUNNI) 展示室
分3(BUNSAN) 工房

* 分2(展示室)+分3(工房)スペースの愛称:つくりえ -TSUCULIE- は、
一般公募によって決定されました。

<分1(BUNICHI)>

カフェの写真です。カフェ & ショップ
ミュージアム入り口から、1番目の教室が<分1>です。

<分1>教室には、受付・事務室・ショップ・カフェがあります。

<ショップ>
木彫作品の写真です。木彫作品(木村俊也 作)

 

木彫作品の写真です。
木彫作品の写真です。木彫「トリックスター」(浅野暢晴 作)

 

木彫作品の写真です。
木彫作品の紹介文の写真です。木彫作品の紹介文

 

オリジナル作品の写真です。オリジナル作品

オリジナルトートバック、巾着袋、ステッカー、
画集など、各作家による作品が販売されています。

ショップでは若手アーティストや、
展示作家の作品、地元ゆかりの商品が販売されています。

<カフェ《大久保茶館》:茶禅花>
カフェの写真です。カフェ(2022)

 

大久保分校スタートアップミュージアム:カフェの写真です。カフェ(2023)

大久保茶館は、足利出身の
川田智也(東京南麻布「茶禅華さぜんか」オーナーシェフ)、
吉野慶一氏(京都に拠点を置くチョコレートブラント
Dari Kダリケー」代表)の監修による中国茶、チョコレートが
提供されています。

茶禅華:ミシュランガイド東京の三つ星中国料理店。

ミュージアム内の喫茶コーナーの中国茶の写真です。オリジナル中国茶 & オリジナルチョコレート

 

カフェのメニューの写真です。です。カフェのメニュー

 

大久保分校スタートアップミュージアム:カフェのコーヒーの写真です。

このほど、コーヒーもメニューに加わりました。

大久保分校スタートアップミュージアム:カフェの新メニューの写真です。カフェの新メニュー:2023.5現在

あしかがフラワーパークや栗田美術館のお帰りに、
ほっとした空間と、昔なつかしい木造校舎の
ぬくもりが感じられるカフェ・・・おすすめします。 

<分2(BUNNI)>

大久保分校スタートアップミュージアム:クラス表示板の写真です。
<展示室>

大久保分校のj教室の写真です。
大久保分校の分2:展示質
大久保分校スタートアップミュージアム〈OBSM〉は、
昔なつかしい木造平屋建ての教室や廊下を生かし、
展示とワークショップなどを行う工房です。

* OBSM:一般財団法人おもい・つむぎ財団が運営しています。

<分3(BUNSAN)> 

大久保分校スタートアップミュージアム:クラス表示板の写真です。
<工房:アート体験の場と、交流の拠点として>
シルクスクリーンのワークショップの写真です。シルクスクリーンのワークショップ

 

大久保分校内の工房の写真です。
工房
若手アーティストへの展示機会が提供されます。

シルクスクリーンなど、版画を中心とした
制作体験ができるスペースで、
定期的にワークショップが開催されています。

地元足利でもアートに触れたい人が、
”みる” ことも ”つくる”こともできる、さまざまな
アート体験ができる場所となり、交流の拠点となることを
目指しています。

なお、展示室においては、若手アーティストや、
おもい・つむぎ財団のコレクションによる、
年間約6本の企画展が開催されます。

工房〈つくりえ - TSUCULIE -〉は、分2展示質と
分3工房をメインスペースとしています。

大久保分校内の廊下の写真です。廊下に展示された児童の作品

子どもたちへの本格的な制作体験が
提供されています。

地元児童による作品の写真です。地元の児童たちによる作品

<ミュージアム〈OBSM〉基本情報>

名称 大久保分校スタートアップミュージアム
(略称 OBSM)
O:okubo
B:branch(分校)
S:startup
M:museum
所在地 〒326-0012
栃木県足利市大久保町126
電話・EMail等 つくりえ- TSUCULIE -
0284-22-7868
okubo.museum.0421@gmail.com
一般財団法人おもい・つむぎ財団
0284-43-8913
https://www.omoi-tsumugi.org/
開館日 毎週、金・土・日・祝日
工房のみ月・木も開館
開館時間 10:00~17:00
休館日 毎週火・水
お盆(8/13~15)
年末年始
入館料 無料
アクセス JR両毛線 あしかがフラワーパーク駅
:車5分 徒歩29分
足利市生活路線バス富田線
「大久保川崎入口」下車:徒歩15分
北関東自動車道 足利IC:16分
東北自動車道佐野藤岡IC:27分
駐車場 あり(無料)
特記事項 お問い合わせ・ワークショップ申し込み
上記、つくりえ- TSUCULIE -まで

ミュージアム(OBSM)周辺の地図は、こちらです。

<金子未弥〈つくりえ - TSUCULIE -〉第1回展示会>

金子未弥の作品の写真です。

「コスモスが咲いたら
 花束を作って
 誰か知らない人に渡してください。」

 金子 未弥(KANEKO Miya)

 2022年4月22日(金)~6月12日(日)

大久保分校スタートアップミュージアム
〈つくりえ - TSUCULIE -〉第1回目の展示は、
金子未弥による「コスモスが咲いたら花束を作って
誰か知らない人に渡してください。」を行います。

金子は、近年「記憶」から「都市」を描き出す作品を
多く手掛けています。

本展示を行うにあたり、金子は足利に滞在し、
大久保分校卒業生にインタビューを実施。

語られた想い出をもとに、教室のなかに日時計を
制作しました。

教室につくられた日時計の写真です。教室内に設けられた「玉入れかごの日時計」

 

日時計の写真です。竹馬日時計

 

日時計の写真です。椅子日時計

 

日時計の写真です。コンパス日時計

 

日時計の写真です。楠の苗木日時計

 

大久保分校スタートアップミュージアム:庭で育つクスノキの苗木の写真です大久保分校スタートアップミュージアム:庭で育つクスノキの苗木(2023.5.13)

今から1年前に作品の一部を演じていた楠木、
今でも、こんなに元気に育っていました。

日時計の写真です。虫眼鏡日時計

 

机に記された詩歌の写真です。机に刻まれたフレーズ

日時計で影を作るのは、玉入れのかご、竹馬、
コンパス、くすのきの苗木、虫眼鏡など。

これらは、卒業生との対話のなかに登場した、
多くが実際に分校で使われていたものです。

作品の一部、窓際に置かれた机の表面には、
あるフレーズが刻まれています。

このフレーズは、分校近所の家に咲いていた
コスモスを摘み取り、家人にプレゼントしたつもりが
怒られてしまったという、ほろ苦いエピソードがもとになり、
今回の展示タイトルにもなりました。

校庭の一画を囲んだメッセージの写真です。校庭の一画を囲んだメッセージ

 

校庭の一画を囲んだメッセージの写真です。

かつての在校生に流れていた、分校で過ごした
それぞれの時間が金子の作品で、ひとつのかたちで
表されています。

新しくミュージアムとして、時を刻み始めた教室の中で、
さまざまな時間を感じてみてください。

金子未弥  〈つくりえ - TSUCULIE -〉
第1回展示会パンフレット より

金子未弥 略歴

○ 1989年神奈川県生れ
○ 2017年多摩美術大学大学院美術研究科
博士後期課程終了
○ 「KYOTO STEAM 2022国際アートコンペティション」
(京都市京セラ美術館、京都、2022年)
○ MIND TRAIL 奥大和 心の中の美術館」
(奈良県天川村、2021年)
○ 「FUTURESCAPE PROJECT」
(象の鼻テラス、横浜、2021年)
○ 「黄金町バザール2021」
(京急高架下、横浜、2021年)
○ 「都市計画」
(BankART U35 2021,BankART KAIKO、横浜、2021年)
○ 「ラウンドテーブル2020 遊具-遊びをくすぐる-」
(KOCA、東京、2021年)

金子未弥 受賞歴

○ 2022年 KYOTO STEAM 2022国際アートコンペティション
准グランプリ
○ 2018年 ART IN THE OFFICE 2018 受賞
○ 2017年 Tokyo Midtown Award 2017
グランプリ受賞

【大久保分校を訪ねて】

大久保分校全景の写真です。大久保分校全景

ミュージアムが開館する前々日に訪れてしまった筆者は、
幸いにも、ボランティアの武政喜一たけまさきいちさんにお会いすることが
できました。

武政さんは、分校内、校庭の楠、裏庭にある
昔、地域で尊敬されていた医師の墓所などを
ていねいに案内してくださいました。

武政さんをはじめ、スタッフ、アーティストの皆さん、
ありがとうございました。

<ミュージアムの協力者:長林寺と寺カフェ>

アシカガアートクロス会場長林寺テラ・カフェの写真です。武政喜一さん:長林寺 寺・カフェ(2023.5.9)

武政さんと1年ぶりにお会いできました。

2023年5月13日(土)から開催される
「アシカガアートクロス」の下見に出かけたところ、
話題の「長林寺:寺カフェ」で偶然にも・・・。

まろやかで優しいテイストのコーヒーをいただきながら、
大久保分校スタートアップミュージアムの協力者である
長林寺住職 矢島道彦さんの貴重なお話もうかがいました。

アシカガアートクロス会場長林寺テラ・カフェの写真です。長林寺 寺カフェのマスター:菊池嘉一郎さん

寺カフェHPを御覧ください

また、毛野大坊山観光協会 副会長 田沼達夫さんにも
お会いすることができました。

大久保分校スタートアップミュージアム:野鳥の撮影をするスタッフの写真です。野鳥の撮影をする武政喜一さん

大久保分校スタートアップミュージアムがとりなす縁結び、
すばらしい人々の出会いのスタートアップとなりました。

<校庭の楠木と飼育小屋>

大久保分校校庭の楠の写真です。校庭の楠木

 

大久保分校スタートアップミュージアムの楠の木の写真です。2023年4月

校庭で、ひときわ存在感を示す楠。

2抱え半ほどの太さがあり、武政さんによると、
「分校が建設される昭和2年より前からあったのでは」
とのことでした。

楠の若葉の写真です。楠の若葉

 

楠の根本から見た梢の写真です。楠の根本から見た梢

楠の近くに寄ると、昔、木登りをしていた子どもたちの
元気な声が聞こえてくるような気がしました。

楠の下にあるウサギ小屋の写真です。楠の下にある飼育小屋

楠の根本には、小屋がありました。

きっと、飼育係の児童を中心に、
みんなでウサギを飼育していたのでしょう。

大久保分校は、ジブリのアニメに登場する楠を
思い出させます。

トトロの帽子の写真です。トトロの帽子

大久保分校スタートアップミュージアム(OBSM)近くの
「あしかがフラワーパーク」で販売されている帽子です。

余談ですが、あまりにも可愛すぎて、
つい買ってしまいました。

<偉大な医師の墓所>

分校の裏庭にある偉大な医師の墓所の写真です。分校の裏庭にある偉大な医師の墓所

分校の裏庭には、昔、貧しい人々のために
無償で治療したという医師の墓所がありました。

当時、たいへん信望が厚かったことをうかがわせる
立派な墓所でした。

残念ながら、碑文が風化しており、名前が分かりませんでした。 卒業生の皆さんや、御存知の方がいらっしゃいましたら、
ぜひ、コメントをいただければ幸いです。

* カフェ「茶禅華」のマスター島田さんが、
 教えてくださいました。

医師の名は、仁医 平塚承貞 氏でした。

島田マスター提供の記事によると、平塚医師は、

慶応4年(1968)千葉佐倉の順天堂塾(じゅく)の
熟生名簿に、足利・平塚五朔の名があります。

当時の塾長 佐藤尚中は、安政4年(1857)カッテンダイケの
第二次オランダ艦隊の船医、ポンペの訓育をうけた名医です。

五朔は毛野の大久保の出身、この祖父が、人医の誉れ高い
平塚承貞です。

承貞は、鈴木千里に次いで足利に医術をもたらした人でしょう。

<中略> オランダ医学が苦難の道を歩み続けた江戸末期、
迫害にもめげず、信ずるところに従って、足利地方に蘭学を
浸透した承貞こそ、郷土の生んだ大先覚といえるでしょう。

人物風土記 ⑥ 信仰に生きた仁医 平塚 承貞 より

貴重な資料をご提供いただいた島田マスターに、感謝いたします。

<分校橋>

分校橋の写真です。分校橋(尾名川右岸上流側より)

大久保分校のすぐ前は、尾名川おながわが流れています。

そして、川に架かる橋の名は、なんと「分校橋」でした。

分校橋の橋名板の写真です。分校橋の橋名板

 

分校橋の橋名板の写真です。

橋名板の字体まで、いい感じで趣がありますね。

分校橋の写真です。
分校橋(尾名川右岸下流側より)
思わず渡ってみたくなる橋です。

そして、筆者のこだわりの一つ、「平仮名の橋名板」は?

分校橋の橋名板の写真です。分校橋の橋名板「おなかわ・・

 

分校橋の橋名板の写真です。分校橋の橋名板「ぶんこうはし・・

川は、「がわ」ではなく「かわ」、
橋は、「ばし」ではなく「はし」となっていますね。

橋によっていろいろですが、あえて濁点を使わないのは、
「川が氾濫したり、濁ったりしないように」という
建設者の願いが込められているからなんです。

橋の関連記事は、
「渡良瀬橋」と「渡良瀬川」に架かる12の橋
を御覧ください。

尾名川から見た大久保分校の写真です。尾名川から見た大久保分校

 

尾名川の堤防に咲くタンポポの写真です。尾名川の堤防に咲くタンポポ

ふと、足下を見ると、きれいなタンポポが咲いていました。

<大久保分校入り口>

ルート128沿いの横断歩道の標識の写真です。ルート128沿いの横断歩道の標識

川崎町交差点の西方向、1番目にある交差点です。

分校橋に向かう道の写真です。分校橋に向かう道

横断歩道のある小さな交差点を北に曲ると、
右手側に大きな楠が見えます。

分校橋のたもとの写真です。分校橋のたもと

分校橋を渡ると、右側が大久保分校です。

卒業生の皆さんはきっと、
なつかしく御覧になられたのではないでしょうか。

大久保分校は、まさに昔の典型的な小学校の面影を
今なお残してくれているのです。

分校から見た両毛線を走る電車の写真です。分校から見た両毛線を走る電車

 

麦秋と電車の写真です。麦秋と電車

 

収穫期を迎えた麦畑の写真です。収穫期を迎えた麦畑(県道128号線より)

 

麦秋と山並みの写真です。麦秋と山並み

大坊山と麦畑、「麦秋」という言葉が浮かびました。

足利市内の美術館については、
足利市内の美術館:5選【まとめ】刀剣乱舞「山姥切国広」他
を御覧ください。

最後まで御覧いただき、ありがとうございました。

(下記コメント欄は、ニックネームのみでも送信可能です。
 コメントや御感想を心よりお待ちしております)

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