足利市内には、多くの史跡がありますね。
それだけ、めったに御覧になれない所蔵品も
数多く存在するんです。
しかし、厨子(ずし)や、お堂の扉が
特別の時にしか開かない、など、
「せっかく参拝したのに、残念!」
と感じたことはありませんか。
その点、美術館や博物館では、企画展や展覧会の
テーマに沿った展示を観覧することができますよね。
これから御紹介する美術館では、当ブログのテーマのように、
「人々が日常生活のなかで」美術と「身近にふれあう」ことが
できることをコンセプトとして、皆様をお待ちしております。
きっと、興味あるテーマに出逢うことができるでしょう。
ぜひ、あなたも「刀剣ファン」それとも「炭治郎」になってみませんか。
目 次
【足利市の美術館:足利市立美術館】

<足利市立美術館 基本情報>
正式名称 | 足利市立美術館 (あしかがしりつびじゅつかん) |
---|---|
所在地 | 〒326-0814 足利市通二丁目14-7 |
電話 FAX |
0284-43-3131 0284-43-3133 |
URL | http://www.watv.ne.jp/ashi-bi/ |
開館時間 | 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで) |
休館日 | ● 月曜日(祝日、振替休日を除く)祝日・振替え休日の翌日(土・日曜日を除く) ● 年末・年始 このほか、展示替えのための臨時休館日があります。 |
観覧料 | ● 展覧会により異なります。 ● 20人以上の団体は、2割引になります。 ●中学生以下は、すべての展覧会が無料になります。 ●「あしかがいきいきパスポート」、「障がい者手帳」をお持ちの方は観覧無料です。 ●毎月第3日曜日は、「家庭の日」として、中学生以下のお子さんを同伴の家族は無料です。 |
アクセス | JR両毛線 足利駅:徒歩7分 東武 足利市駅:徒歩7分 北関東自動車道 足利IC:約15分 北関東自動車道 太田桐生IC:約20分 東北自動車道 佐野藤岡IC:約30分 市内各路線バス「美術館前」下車 |
駐車場 | 美術館広場駐車場(無料) 美術館駐車場(徒歩2分。無料) 足利学校東駐車場(徒歩5分、無料) たかうじ君広場駐車場(徒歩4分、無料) |
特記事項 | ● 展示室内の温度は、作品保護のため年間を通して定温に保たれております。したがって、来館される季節によっては、肌寒く感じられることがありますので、あらかじめ上着などを持参いただけますよう御願いいたします。 |
<足利市立美術館のサマリー>

足利市立美術館は、平成6年(1994)4月に
開館しました。市街地のほぼ中央に位置し、市の管理運営する
集合住宅と併設されています。「人々が日常生活のなかで、美術と身近にふれあい、
何かを感じ、考え、豊かな感性を育んでいく」そんな文化の向上と、人づくりのコミュニティをめざします。
作品の収集や展覧会を通じて、足利および両毛地域の文化・
芸術活動を見つめると同時に、グローバルな美術の世界を様々な視点からとらえ、その多様さ、奥深さ、そして
面白さを、時代や地域を問わず紹介していきます。引用:足利市立美術館の御案内・パンフレットより
<足利市立美術館広場>
美術館広場の彫刻
アリスティード・マイヨール
《着衣のポモナ》1921
アリスティード・マイヨール
(Aristide Bonaventure Jean Maillol)
1861年12月8日-1944年9月27日
19世紀から20世紀前半に活躍した
フランスの彫刻家、画家。
オーギュント・ロダン、アントワーヌ・ブールデル
とともに、近代ヨーロッパを代表する彫刻家の一人。

藤井浩佑
《若い男》1913
藤井浩佑
(FUJII , Koyu)
1882年11月29日-1958年7月15日
彫刻家。初名は「浩祐」。
1911年文展出品「鏡の前」から三等賞を
四度受賞。1950年日展運営会理事。

新井喜惣次
《立テル女》1953
新井貴美夫氏寄贈
新井喜惣次
(ARAI , Kisouji)
1893年3月12日-1988年1月28日
栃木県足利市生まれの彫刻家。
昭和9年第15回帝展に「槍投」で初入選。
昭和54年東京成徳短大名誉教授。
雅号として「孤巌」の号を用いました。


足利市立美術館への入り口へは、
2箇所のスロープが用意されています。
「美術と身近にふれあってほしい」という心が、
ここからも感じられる美術館です。
<足利市立美術館: 展覧会のお知らせ>
<足利市制100周年記念特別展>
「戦国武将 足利長尾の武と美-その命脈は永遠にー」
会期:令和4年(2022)2月11日~3月27日
* 完全予約制 チケット予約は抽選制。
予約は公式ホームページまで。
<主な展示作品>
作品名 | 説明 | 指定・所蔵 |
---|---|---|
文選 (もんぜん) |
中国南宋時代 | 国宝 史跡足利学校 蔵 |
観瀑図 (かんばくず) |
狩野正信 作 (室町時代) |
國重要文化財 大祥山 長林寺 蔵 |
刀銘「九州日向住國廣 作」 | 安土桃山時代 号 山姥切国広 (やまんばぎりくにひろ) 国広 作 |
個人 蔵 |
伏見板木活字 (ふしみばんもくかつじ) |
16世紀~18世紀 | 京韻圓光寺 蔵 |
駿河板銅活字 (するがばんどうかつじ) |
江戸時代 | 凸版印刷株式会社 印刷博物館 蔵 |
長尾政長像 (ながおまさながぞう) |
室町~安土桃山時代 伝 長尾政長 |
大祥山 長林寺 蔵 |
脇指銘「日州住信濃守國廣作」 | 安土桃山時代 号 布袋国広 (ほていくにひろ) 国広 作 |
公益財団法人 足利市民文化財団 |
孔子坐像 (こうしざぞう) |
室町時代 | 栃木県指定文化財 史跡足利学校 蔵 |
白鷹図 (はくたかず) |
中国北宋時代 伝 徽宗(きそう) |
足利市指定文化財 史跡足利学校 蔵 |
紺糸縅餓鬼胴具足 (こんいとおどしがきどうぐそく) |
室町時代 | 大祥山 長林寺 蔵 |
徽宗(きそう):北宋の第8代皇帝。
特別展ポスター
《塾に遊ぶ》 《乱世の祈り》

《智将の血脈》 《国廣再臨》
堀川国広(ほりかわくにひろ):江戸時代後期の刀剣書
「古今鍛冶備考」(ここんかじびこう)の中で、「新刀の祖」
と位置付けられた名工。
堀川国広は、山伏国広を鍛刀後、諸国を遍歴し、足利学校に
入学しました。同校で学ぶ一方、領主「長尾顕長」
(ながおあきなが)に仕え、足利でも作刀を続けました。

《武と美》 《武と学》

《武と悟》 《武と静》 《武と志》
* 足利学校でも、《足利学校打の刀剣》と題して、
「市制100周年記念特別展」が開催されます。
開催日:令和4年2月11日(金)~3月27日(日)
会 場:足利学校遺跡図書館
《足利学校打の刀剣》の詳細は、
日本遺産「足利学校」のみどころ!国宝を見に行こう!
を御覧ください。
【足利市の美術館:栗田美術館】
栗田美術館「正門」
<栗田美術館 基本情報>
正式名称 | 栗田美術館 (くりたびじゅつかん) |
---|---|
所在地 | 〒 329-4217 栃木県足利市駒場町1542 |
電話 | 0284-91-1026 |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時 |
休館日 | 月曜日(祝日の場合翌日) 年末年始12月28日~1月2日 |
観覧料 | 一般1,250円/小中高生500円 団体20名以上20%割引 |
入場割引券等 | 事前にダウンロードして、必要事項を記入
割引券1枚で2名様まで20%割引 * 障害者手帳保持者と介護者の入館割引あり、窓口に相談してください。 |
アクセス | あしかがフラワーパーク:500m 徒歩 7分
JR富田駅:650m 徒歩 9分 あしかがフラワーパーク駅:850m 徒歩11分 東武伊勢崎線足利市駅下車 東北自動車道 北関東自動車道 首都高速道路・箱崎インター |
駐車場 | 普通車:350台 大型バス:10台 敷地内にあり(無料) |
特記事項 | 開館時間の変更 臨時休館があります。事前に公式HPで御確認ください。 |
<栗田美術館のサマリー>

栗田美術館は、足利市の郊外にあり、3万坪の
景勝の地を有します。自然を生かした山野草を中心とする作庭の中に、
本館、歴史館、無名陶工祈念聖堂、陶磁会館等が
屹立(きつりつ)し、また大手門、阿蘭陀館があります。美術館の極めて大きな特色は、江戸時代(1603~1867)
肥前鍋島藩で生産された伊萬里、鍋島のみを展示している
点です。これらの作品は、美しい日本の伝統文化や生活の中から
生まれたものです。足利観光協会公式サイト 学び舎のまち足利 より
<栗田美術館 庭園>

周辺は、足利市富田地区の赤松を主とした山林で、
自然を生かした丘の上にあります。
美術館は、伊萬里、柿右衛門、鍋島を所蔵する
世界屈指の陶磁美術館です。
* 以下の御案内より、
「栗田美術館入館のパンフレット」内にある案内図の
建物番号を使用します。

大手門から入館すると、
古民家風のギャラリーがあります。
ギャラリーの左方向に進みます。

坂道を上ると、「万葉碑⑯」と
「お手洗い⑰」があります。
「万葉碑⑯」手前の坂道(右)を上ります。


坂道を上ると、右手側に「栗田山荘⑱」が見えてきます。
山荘を過ぎて、「本館①」に向かいます。
「本館①」
本館に限らず、所蔵されている数々の名品を
これほどとなく間近で鑑賞できるのは、
「栗田美術館」ならではのことと、感激しました。

資料館の鑑賞を終え、「歴史観②」に向かいます。

「歴史館②」

この展示室は、写真撮影が許されています。
多くの来館者の方々が、記念写真を撮っています。


登り窯㉘
趣の深い「登り窯」があります。

陶磁会館には、喫茶室があります。
喫茶室で、おいしいコーヒとケーキをいただいた後、
「阿蘭陀館」㉑(ミュージアムショップ)で、
来館記念のお土産を買いましょう。
栗田美術館の詳細については、
「栗田美術館」と「あしかがフラワーパーク」はすぐ隣です!
をごらんください。
【足利市の美術館:草雲美術館】
< 2022 初春の展覧会 >
NEW YEAR EXHIBITION
《冬の草雲 冬》
令和4年1月8日(土)~ 3月21日(月・祝)
休館:毎週月曜日及び1月11日(火)、2月24日(木)
(3月21日は開館します)


<草雲美術館の基本情報>
所在地 | 〒326-0816 足利市緑町2丁目3768番地 |
---|---|
電 話 | 0284-21-3808 |
開館時間 休館日 |
午前9時~午後4時
毎週月曜日(祝日の場合その翌日) |
入館料 *特別展示期間中は、無料 |
個人(一般・高校生)210円 団体(20名以上) 160円 中学生以下 無料 |
アクセス | 北関東自動車道 足利ICから約20分 太田桐生ICから約20分 東北自動車道 佐野藤岡ICから約30分 東武伊勢崎線足利市駅から約2.5km 徒歩約35分 JR足利駅から約3km 徒歩約45分 |
画室・茶室 | 画室・茶室の御利用は、公式HPで御確認ください。 |
駐車場 | 草雲美術館駐車場 乗用車:約10台 足利公園駐車場 乗用車:約10台 大型バスは、事前にお問い合わせを。 |
田崎草雲(たざきそううん)は、幕末から
明治にかけて足利で活躍した文人画家です。草雲美術館(そううんびじゅつかん)は、
草雲が描いた絵画や、遺品を収集、保存し、
一般に公開しています。美術館設立にあたっては、足利在住の
故・鈴木栄太郎氏が、昭和43年に私費を投じて
草雲ゆかりの地、「白石山房」に建設しました。館内には展示室のほか、遺品室・応接室などが
あります。また、庭園には、草雲が生前暮らしていた
白石山房(はくせきさんぼう)と呼ばれる
2階建ての萱葺き住宅が残されています。白石山房の隣には、茶室と画室もあります。
館内の展示は、美術館所蔵品を中心に、
2ヵ月に1度、展示替えが行われ、草雲の作品を
中心に紹介しています。足利市公式ホームページ より
<草雲美術館のサマリー>
<草雲美術館 庭園>


足利市重要文化財(庭園を含む)
昭和44年(1969)3月31日指定
萱葺きの2階建て、明治11年に建てられました。
白石山房:本来は敷地全体を呼称します。
硯田農舎(けんでんのうしゃ):硯(すずり)を
田んぼにたとえた画室。

明治20年に画室として建てられました。

<草雲美術館 展覧会>

《墨梅図》田崎草雲 加藤梅翁
紙本墨画(しほんぼくが)双幅 135.2×56.8
制作年/所蔵 明治・江戸 草雲美(21・22)

(しょううつししじゅうはちたかず)
田崎草雲筆
多色木版・版本 36.5×24.5
制作年/所蔵 安政6年(1859)草雲美(44)

白石山房の前に立てられた「草雲画伯田崎君碑}
碑面の書は、小野湖山により、背景に小室翠雲の
梅が配されています。
草雲美術館の詳細については、
栃木県足利市の「田崎草雲美術館」へ行こう!
「渡良瀬橋」⇒「八雲神社」⇒「草雲美術館」徒歩ルート
を御覧ください。
【足利市の美術館:竜泉寺 美術館】
< 2022 新春展 >
NEW YEAR EXHIBITION
若冲・應擧・大観・棟方
令和4年新春展 3月31日迄
1月31日迄無休 2月1日より月曜休館



竜泉寺美術館の入り口は、本堂の階段を上がり、
右側にあります。美術館は、本堂の地下室です。
<竜泉寺 美術館 基本情報>
正式名称 | 竜泉寺 びじゅつかん (りゅうせんじびじゅつかん) |
---|---|
所在地 | 〒326-0044 足利市助戸1丁目652 |
電話 | 0284-41-5685 |
ホームページ | http://ryusenji.net/museum |
開館日・時間 | 火曜日~祝日 10:00~16:00 (最終受付15:30) |
定休日 | 月曜日(企画展開催期間を除く) |
入館料 | 500円 *「竜泉寺美術館友の会」会員は、年間フリーパス(企画展も含む):年会費 1,000円 * 御朱印をたのまれた方は、御朱印ができあがる間、無料で観覧できます。 (2022.1.24現在:電話確認済み) |
アクセス | JR足利駅:徒歩20分 東武足利市駅:徒歩30分 北関東自動車道 足利IC:10分 北関東自動車道太田桐生IC:25分 東北自動車道 佐野藤岡IC:20分 |
駐車場 | 無料(表門前):100台 |
特記事項 | *通用門(県道67号線)側に駐車場はありません。 |
竜泉寺美術館は、2005年に開山800年の記念行事として
美術展覧会を開催して以来、大型連休の3日間のみ展覧会を
開催していました。その活動に対して、常設展示の希望があがり、現在では、
美術館を改装し、棟方志功、俵屋宗達、伊藤若冲。横山大観、
川合玉堂などの絵画や書、仏像を常設展示する他、様々な
企画展を開催しています。

《雪山行旅図画賛》
高久靄崖(たかくあいがい)
1796-1843
江戸時代後期の文人画家。

鑑定登録番号第ショ214号
1949年1月18日書 ’志功49歳の書)

竜泉寺美術館 所蔵品
伊藤若冲 《庭鳥 双幅》
竜泉寺美術館についての詳細は、
足利七福神めぐり「自転車東:4時間コース」
5 ②【竜泉寺】<竜泉寺 美術館>
を御覧ください。
【足利市の美術館:大久保分校
スタートアップミュージアム】

2022年4月に開館した美術館です。
美術館は、閉校となった足利市立毛野小学校の
分校校舎を活用した、ノスタルジックな美術館です。


<大久保分校スタートアップミュージアム 基本情報>
名称 | 大久保分校スタートアップミュージアム (略称 OBSM) O:okubo B:branch(分校) S:startup M:museum |
---|---|
所在地 | 〒326-0012 栃木県足利市大久保町126 |
電話・EMail等 | つくりえ- TSUCULIE - 0284-22-7868 okubo.museum.0421@gmail.com 一般財団法人おもい・つむぎ財団 0284-43-8913 https://www.omoi-tsumugi.org/ |
開館日 | 毎週、金・土・日・祝日 工房のみ月・木も開館 |
開館時間 | 10:00~17:00 |
休館日 | 毎週火・水 お盆(8/13~15) 年末年始 |
入館料 | 無料 |
アクセス | JR両毛線 あしかがフラワーパーク駅 :車5分 徒歩29分 足利市生活路線バス富田線 「大久保川崎入口」下車:徒歩15分 北関東自動車道 足利IC:16分 東北自動車道佐野藤岡IC:27分 |
駐車場 | あり(無料) |
特記事項 | お問い合わせ・ワークショップ申し込み 上記、つくりえ- TSUCULIE -まで |

旧大久保分校は、1660平方メートルの敷地に、
1929年(昭和2年)に建てられた床面積307平方メートルの
木造平屋の校舎です。
2001年の閉校になる以前は、足利市立毛野小学校の
1~3年生の内、大久保町、川崎町に在住する児童が
通学していました。
大久保分校スタートアップミュージアムの詳細は、
足利市内の美術館:大久保分校スタートアップミュージアム・OBSM
を御覧ください。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
Y/Kさん、コメントありがとうございます。 足利市内の八雲神社は、松田町と小俣町…
八雲神社は、松田町のものを除き、すべてお参りさせていただきました。小俣町や五十部…
S-様、ご質問ありがとうございます。 「かき菜の中心の茎を摘心・・その後、かき菜…
大変参考になりました。 質問です 中心の茎を摘芯しました。 そうしましたら、かき…
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渡良瀬橋ブログ「プロフィール」、拝見しました。孫のスイミングで、危ないので声はか…
いせやともかさんを想うあまり、 僭越な記事になってしまいました。 どうぞ、お許し…
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