野外活動

<関東の高野山>足利 行道山:浄因寺と奥の院:「寝釈迦」

安らかに眠るお釈迦様の写真です。

足利市名草上町にある、国の天然記念物
「名草の巨石群」が、「鬼滅の刃」の聖地として、
話題になっていましたね。(炭治郎が割った巨石?)

そして、この「名草の巨石群」のお隣には、
修験者の修行の場とされた、毘沙門天や行道山があります。

本稿で御紹介する行道山は、
標高440m、関東の高野山ともいわれています。

また、日光山、筑波山、清澄山(千葉県)と共に、
関東の四道場の一つとして、古くから知られています。

行道はは、なんと三万三千の石仏に囲まれた霊山です。

炭治郎も、この山々で修行したのかも知れませんね。

そんな山々の雰囲気を、感じていただき、
みなさんも、ぜひ軽登山として、
お出かけくだされば幸いです。

【行道山:浄因寺と名草の巨石群】

行道山の石仏の写真です。行道山の石仏

 

足利市名草巨石群「弁慶の割石」の写真です。名草巨石群の割石

行道山浄因寺は、後記の由緒書にもありますが、
開基が行基上人(後に大菩薩)、開山が偉仙和尚
(後に法徳禅師)と伝えられています。

この偉仙和尚が、名草の山中で修行中、
山頂に紫雲がたなびいているのを見て、
行道山に登ったとされています。

行基上人が行道山に草庵を結んだのが、
和銅7年、約1,200年前のこととされています。

そして、偉仙和尚が行道山に登ったのは、永和2年とされ、
今から600年ほど前ということになるのでしょう。

名草の巨石群から行道山浄因寺までは、
尾根道を通ると、約8.9kmです。

山登りが得意でない方のためにも、
行道山のふもとから御案内いたします。

近辺のハイキングコースは、危険箇所が少なく、
低山ハイキングとも言われています。

しかし、岩場もあり、履き物や服装、水などの携行品、
体力・体調の管理を整えるなど、適切な配慮を要します。

私たちの暮らしの中で、自然の息吹と、
生命の尊さが感じられる、よい機会となりますように。

名草の巨石群については、
<聖地巡礼>「炭治郎が割った岩?」鬼滅の刃と栃木県足利市
を御覧ください。

【行道山:浄因寺までの行程】

行道山浄因寺入り口の写真です。行道山浄因寺入り口

行道山浄因寺(ぎょうどうさんじょういんじ)
入り口の階段です。

行道山浄因寺入り口までは、車で来ることができます。
駐車場から浄因寺までは、徒歩約20分ほどで到着します。

<行道山:浄因寺基本情報>

所在地 〒326-0068 足利市月谷町1579
電 話 0284-43-3000(足利市観光協会)
アクセス 北関東自動車道 足利ICから   約10分
〃    太田桐生ICから 約30分
東北自動車道  佐野藤岡ICから 約40分
JR両毛線足利駅から車で     約20分
東武伊勢崎線足利市駅から車で  約25分
路線バス(行道線)下車 徒歩で 約40分
駐車場 浄因寺への参道階段下に、普通車 約20台
* 駐車場から浄因寺まで、徒歩 約20分
参拝時間 自由
その他 毎年、4月8日直前の日曜日に、「花たつり」
が行われます。「厄除け一杯めし」がふるまわれます。

*「厄除け一杯めし」:参拝者にお斎(とき)として
出される筍御飯のことで、誰にでも、どんな理由があっても
一杯と決められています。

一杯めしは、中国の五台山の例にならった行事だそうですが、
その起源は明らかではありません。

この一杯めしを食べると、現世での災難を逃れ、
死後、極楽へ行けると言い伝えられています。

* 斎(とき):寺などでいう食事のこと。
食すべき時の食事の意。

* 五台山:中国山西省五台県の東北にある
五つの峰をもつ山。

最高峰は3,400m。
四川省の峨眉山がびさん浙江省せっこうしょうの天台山とともに
中国仏教三霊場の一つ。

<行道山浄因寺駐車場>

行道山浄因寺入り口の駐車場の写真です。行道山浄因寺入り口の駐車場

普通車約20台ほどの、駐車場があります。

路線バス御利用の場合は、駐車場の手前の「行道山」
バス終点停留所で下車し、駐車場まで徒歩約20分です。

行道山バス停留所の写真です、行道山バス停留所(終点)

<行道線:行道山バス時刻表>

足利生活路線バス「あしバスアッシー 行道線」
行道山(上り)

停留所名 休日
のみ
休日
のみ
行道山 6:55 9:05 9:50 15:03 16:15
JR
足利駅
7:19 9:26 10:13 15:24 16:36
東武
足利市駅
7:29 9:36 10:23 15:34 16:46

行道山(下り)

停留所名 休日
のみ
東武
足利市駅
8:15 9110 14:08 19:03
JR
足利駅
8:25 9:20 14:18 19:15
行道山 8:45 9:45 14:43 19:30

<足利生活路線(行道線):バス旅客運賃>

運賃の種類 運用事項
普通旅客運賃 大人(中学生以上):210円
小人(小学生):100円
幼児:無料
一日券 大人(中学生以上):500円
小人(小学生):250円
幼児:無料
回数乗車券 販売額:2、000円
券面額:2,200円
特別旅客運賃 いきいきパスポート提示
1回あたり:100円
その他 *運賃前払い。
*一日券、回数券は車内購入可。
(一日券:3回以上利用でお得)
*身障者手帳塔保持者、半額。

<行道山バス停留所から駐車場まで>

観世音菩薩尊像の写真です。観世音菩薩尊像

観世音菩薩尊像が鎮座し、この先、三万三千の
石仏や石塔の存在を示す石碑です。

バス終点(行道山)から、行道山入り口(駐車場)までは、
徒歩(約20分)で到着します。

途中、トイレがありますので御利用ください。

行道山のトイレの写真です。行道山境内前のトイレ

 

浄因寺の境内を示す標識の写真です。浄因寺の境内を示す石碑

公衆トイレから先は、行道山浄因寺の境内に
なります。

浄因寺入り口駐車場までの山道の写真です。浄因寺入り口駐車場までの山道

車では感じることができない野鳥の声や、
なんといっても、沢を流れる水音は、
心をいやしてくれます。

道路沿いを流れる沢の写真です。道路沿いを流れる弁天沢

 

浄因寺駐車場までの道の写真です。浄因寺駐車場までの道

道のあちこちに、石碑や石仏があります。

のんびり見ながら、坂道を登るのも風情がありますね。

道標の写真です。道標

「鬼滅の刃」の炭治郎が割った?名草巨石群にも通ずる
ハイキングコースの道標です。

<行道山:浄因寺まで>

行道山浄因寺までは、0.2KM、名草巨石群までは
8.3kmです。

行道山浄因寺入り口の駐車場の写真です。
行道山浄因寺入り口の駐車場
駐車場の奥から、浄因寺に向かう階段と
モノレールがあります。

浄因寺に向かう階段の写真浄因寺に向かう階段

 

階段脇にあったモノレールの写真です。階段脇にあったモノレール

浄因寺山門に向かう階段の脇に、
「行道山くものかけはしモノレール」があり、
浄因寺本堂まで続いています。

しかし、残念ですが、かつての台風の影響で、
復旧していません。

そのため、階段を上り山門に向かいます。

階段沿いの沢と石仏の写真です。階段沿いの弁天沢と石仏

 

東屋の写真です。東屋

 

石仏の写真です。石仏

 

六地蔵の写真です。六地蔵

階段沿いには、沢の水音を背景に、
無数の石仏が鎮座しています。

だんだんと、精神が清められていく感覚になってきます。

一つ目の山門の写真です。一つ目の山門

 

山門の扁額の写真です。山門の扁額(へんがく)

本来なら、門に掲げられている扁額ですが、
台風の影響からでしょうか、門の下に置かれていました。

一つ目の山門を上から臨む写真です。一つ目の山門を上から臨む

門の下に置かれた「行道山」の扁額が、
ここから見ても輝いて見えるのは、
なんとも不思議ですね。

二つ目の山門の写真です。二つ目の山門(総門)
臨済宗妙心寺派浄因寺の表札の写真です。臨済宗妙心寺派浄因寺の表札

【行道山:浄因寺】

栃木の名勝百選の看板の写真です。栃木の名勝百選の看板

駐車場付近に立てられた看板です。

行道山浄因寺は、栃木の景勝百選に選ばれています。

浄因寺本堂の写真です。浄因寺本堂

栃木県指定 名勝 行道山浄因寺

行道山は今から約1,200年前、和銅年間に
行基上人により開かれたと伝えられる。

その後、法徳禅師が禅寺とし、室町時代には、
学問の道場として修行僧が多く集い〝関東の
高野山〟と呼ばれた、

元和9年(1,623)には、雷火のため堂塔が
焼失したが、幕府から寺領20石の朱印をうけ、
往時の寺勢をもりかえした。

当時のおもかげは、木版刷りの文献などによって、
うかがい知ることができる。

山頂に近い「奥の院」には、寝釈迦(石仏)を中心に
多くの石仏(49院)や石塔が周囲をとりまいている。

ここは、行基上人が分骨入定された聖地である。

昭和60年9月 (財)足利市民文化財団
足利市教育委員会

<浄因寺:鐘楼(しょうろう)>

本堂前の鐘楼の写真です。本堂前の鐘楼

二つ目の山門を過ぎると、間もなく鐘楼が
見えてきます。

鐘楼を過ぎると、右手側に庫裡(くり)と
本堂があります。

<浄因寺:清心亭>

清心亭の写真です。清心亭

本堂前の「本堂跡礎石群」の奥に、
葛飾北斎の『足利行道山雲のかけ端』
として描かれた「清心亭」があります。

清心亭は、巨石の上に建てられた茶室で、
古くから文人墨客が多く訪れ有名です。

<浄因寺:天高橋>

天高橋の写真です。天高橋

右手側の岩場から、切通しに架かった天高橋
(てんこうきょう)です。

天高橋を渡って、清心亭に入室します。

かつて、葛飾北斎かつしかほくさいが描いた『足利行道山雲のかけ橋』で
全国に広く紹介されています。

残念ですが、台風による被災のため、
モノレールの運行と清心亭の拝観は、
当面の営業が中止されていました。

天高橋に向かう石階段の写真です。天高橋に向かう石段

現在は、通行止めになっています。
清心亭の拝観再会を、楽しみにしましょうね。

<浄因寺:熊野心月堂>

清心亭を後に、本堂跡礎石群から、
浄因寺本堂の横にある石段を上ると、
熊野社があります。

石階段の写真です。石階段

浄因寺の横の石階段は、狭くて急斜面です。

熊野心月堂の写真です。熊野心月堂

浄因寺本堂の横の階段を進むと、熊野心月堂
(熊野社)があります。

さらに、浄因寺本堂の後方を回り込む道を進むと、
平坦な場所に着きます。 

無数の石塔がある平坦地の写真です。無数の石塔がある平坦地

熊野社から少し登った平坦地です。

石塔の形状から見ると、浄因寺歴代の僧侶と
思われる墓石が安置されているようです。

<行道山:浄因寺から石尊山見晴台へ>

道標の写真です。道標

平坦地から、石尊山(せきそんさん)見晴台
(0.6km)を目指します。

石尊山見晴台に向かう道の写真です。石尊山見晴台に向かう道

 

名草の巨石群に向かう道標の写真です。名草の巨石群に向かう道標

石尊山の見晴台に向かう途中、
名草の巨石群への近道を示す道標がありました。

(鬼滅の刃の炭治郎も、
この道を通ったのでしょうか?)

<行道山から石尊山:見晴らし台へ>

見晴台全景の写真です。見晴台全景

 

見晴台から臨む風景の写真です。見晴台から臨む風景

 

方位盤の写真です。方位盤

見晴台に設置されている方位盤です。

見晴台の祠の写真です。見晴台の祠(ほこら)

見晴台で休憩した後は、祠をお参りして、
今度は、寝釈迦に向かいます。

<行道山:浄因寺 奥の院「寝釈迦」へ>

道標の写真です。石尊山見晴台と寝釈迦の道標

浄因寺から尾根に向かうと、この道標があります)

石尊山の見晴台から、道標まで戻りました。

今度は、見晴らし台から反対方向の
行道山:浄因寺奥の院「寝釈迦」に向かいます。

尾根の道の写真です。尾根の道

寝釈迦に向かう尾根の道です。

展望スポットの写真です。展望スポット

途中にあった、展望スポットです。

みなさんは、行道山十勝を御存知でしょうか。

それは、阿吽あうんの滝、母止ははどめ石、宿竜池、雨請あまごい台、
不明堂あかずのどう涅槃台ねはんだい、地蔵だけ天高橋てんこうきょう、清心亭、
雷電くつをいいます。

寝釈迦は、このうちの涅槃台に安置されています。

展望スポットから臨む風景の写真です。展望スポットから臨む風景

<行道山:奥の院「寝釈迦」>

石仏群の写真です。
石仏群(奥の院)
行道山(剣が峰)山頂付近には、石仏群があります。

寝釈迦の上をおおうように枝を伸ばした大きな松は、
天蓋てんがいの松」と呼ばれています。

* 天蓋:仏像の頭上にかざす蓋(きぬがさ)のこと。
天空にあって、常に仏の頭上にある。

「奥の院」は、行基上人(後に大菩薩)が分骨入定された聖地です。

岩場の写真です。
岩場
石仏群は、岩場の上に鎮座しています。

あまりにも多い石仏(49院)のため、
初めて来られた方は寝釈迦を探すのに、
戸惑ってしまいそうですね。

しかし、それも一つの楽しみとして、
みんなで探してみましょう。

寝釈迦の写真です。寝釈迦

長さ65cmほどの小さな寝釈迦です。

右手を枕に西向きに寝ています。

「想像より小さかった」と思われるほど、
がっかりする方も多いようです。

しかし、この根釈迦を侮ってはなりません!

私たち地元の言い伝えによると、
昔、寝てばかりいらっしゃるお釈迦様を気遣って、
石仏を立てた人がおりました。

また、ある近所の子どもたちが遊びで、
お釈迦様を立てたこともありました。

その結果は、いずれも悲惨な災いを被って
しまったとのことです。

このように、多くの寝釈迦伝説は、今でも、
現実の話として、伝えられているのです。

でも、見るからに、かわいらしい寝釈迦ですよね。

ある日、突然、連れ去られたこともあったくらいです。

ていねいにお参りして、奥の院から再び、浄因寺に戻ります。

弁天沢の写真です。弁天沢 

弁天沢の水音を聞きながら、参道を下りました。

最後まで御覧いただき、ありがとうございました。

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