庭に植えた野菜たちは今、
大切な時期を迎えています。
5月の連休の頃から、ナスやキュウリなどの
定植作業は、すでに終えていますね。
今は梅雨の時期だし、水やりの心配もないから大丈夫?
一息ついて、一安心! したいところですね。
しかし、6月は、今後の野菜栽培の良否を決定する
「重要な時期」なんです。
今回は、この大切な時期に必要な、「中耕作業」を中心に、
野菜を元気に育てるポイントをお伝えします。
(筆者紹介:野菜栽培歴40年、しかし、まだ40回、勉強中です!)
目 次
【中耕作業の効果】

中耕(ちゅうこう)とは、野菜などを定植した後に、
株元の表面の土などをやわらかくすることです。
梅雨期は、雨や晴れ間を頻繁に繰り返します。
そのために、土の表面が平坦になり、やがて硬化していきます。
結果として、雨などによる水分が地表を流れ去り、
野菜の根は、十分な吸水ができなくなってきます。
それでは、どうしたらよいのでしょうか。
以下、中耕の目的や方法についてまとめました。
⑴ 通路などのかたくしまった土を
耕してやわらかくし、水や空気の通りをよくして、
根に水や酸素の供給を促す。
⑵ 畝間の草を取る。
⑶ 追肥を兼ねる場合は、肥料と土を混ぜて、
吸収を助ける。
以上に加え、中耕作業で注意することがあります。
それは、根が浅く、広く伸びていくキュウリや、
ひげ根の少ないトウモロコシなどの根を
切らないようにすることです。
中耕のポイントは、株元の土を指先で、
軽くもみほぐすようにすることです。
あらかじめ、敷きワラ代わりに、
堆肥をまいておいた部分は、さほどかたくなっていません。
この堆肥も、土といっしょに、もみほぐします。
【中耕・土寄せ・追肥の方法】
* 肥料などの基礎資料は、
渡良瀬橋ブログ「資料集」を御覧ください。
<オクラ>

野菜の苗を定植したり、種をまいたりした後、
なんの作業もせず、放置しておくと、
風雨などの影響を受け、いろいろなトラブルが発生します。
上の写真のオクラの苗は、夕立によって倒状してしまいました。
このまま、放置してしまうと、やがて葉の部分が起き上がり、
茎が大きく曲ってしまいます。
こんな時に必要な作業が、土寄せです。
この、土寄せ作業は、以下の二通りの目的と、
方法に分けることができます。
① 苗を間引いたり、
根張りが不十分だったりする株のふらつきをなくす。
② 草が生えるのを防止する。
③ 灌水(水やり)のための保水スペースや排水路を作る。
④ 降雨による肥料の流出を防ぐ。
① 株の倒状を防止する。
② ネギの軟白部を形成する。
③ ジャガイモの緑化を防止する。
このように、土寄せによる効果は多々あります。
先ほどのオクラのように、土寄せをすることで、
株をしっかりと立て直すことができます。
そして、台風などによる風雨にも耐えられるよう、
土寄せ作業によって、株の根張りを促しておくことが大切です。
また、土の表面を削ったり、
畝上げ(畝の肩に、土を寄せ上げる)したりすることで、
草の発生や、風を防ぐことができます。
除草の心構え: 草が生えていない部分も、普段から意識して、
土の表面を削ったり、軽く耕したりします。
絶えず「土を少ずつ動かす」感覚で作業することにより、
草の発生を未然に予防します。
* 当ブログでは、「雑草」という言葉を用いません。名前は省略しますが、
単に「草」と記します。
これは、一所懸命に生きようとする「草」に対する畏敬の念によるものです。
<トウモロコシ>

トウモロコシは、株の成長に合わせて、
中耕、追肥、土寄せを繰り返し行っていきます。
<モロヘイヤ>

写真左側の株は、作業を終えたモロヘイヤです。
土寄せ作業と共に、適量の追肥を行います。
<トウモロコシの追肥>


株元に、配合肥料などを追肥し、
軽く表土に混ぜます。
(肥料を土にすき込むと、根からの吸収が良くなります)
野菜の成長を見ながら、中耕・追肥の作業を行います。
この作業の如何によって、今後の成長に大きな影響をもたらします。
梅雨の合間に、しっかり育ててあげましょうね。
【中耕・土寄せ・追肥作業の後に】
野菜の中耕・土寄せ・追肥作業をしながら、
野菜の状態を確認しましょう。
つい管理を怠ってしまうと、思うような収穫が
得られなくなることもあるので、注意しましょうね。
<ナス>

>接木の野菜苗を植えた場合、注意したいことがあります。
それは、台木の芽を伸さないようにすることです。

接木苗の台木は、強健です。
私は一度、この台木の芽に気づかず、やたらと大きく育つ姿に関心、
花もたくさん咲きましたが、全く実が成りませんでした。
よく見ると、茎や葉に鋭いトゲがありました。
葉の形も違います。
どうか皆さんも、私の失敗を教訓にして、
台木から出る芽には注意し、小さいうちに欠き取りましょうね。
<スイカ>

野球のボールくらいに育ったスイカが、
なんと鳥につつかれてしまいました。
こんな場合、オリジナル鳥避けをつけます。

スイカの実の近くに、鳥避けを付けました。
鳥避けの構造は、いたって簡単です。目玉を書いたプラ板に、
CDを水糸で結んだシンプルな案山子(かかし)? です。
鳥類は、「蛇の目模様」を嫌います。
(モンシロチョウの羽の目もそうですね)
この模様と、風でキラキラ動くCDを組み合わせます。
そして、何日か毎に、案山子の位置を少しずらしていくのがポイント!
鳥たちの警戒心を持続させます。
<ミニトマト>

甘いトマトにするには、水分管理が必要ですが、
露地栽培なので、自然にお任せします。
しかし、うっかりしていると、伸びてきた脇芽を
見逃してしまうことが、筆者もよくあります。
見つけ次第、摘みとりましょう。

<生育初期:株の充実を優先>

成り始めたピーマンやナスは、
あまり大きくならないうちに収穫します。
雨天の日が続くと、つい大きくしてしまいがちです。
株の成長初期は、株を充実させることに専念します。
実を収穫したら、適量の肥料を施しておきましょう。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
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