いよいよ、ナスやキュウリの収穫が始まりました。
みなさんも採れたての野菜の味を味わっておられることでしょう。
この野菜、できれば長く収穫したいものですね。
今までに、苗を植え、追肥作業もしてきました。
でも、収穫し始めの手入れがおろそかになっいぇいたり、栽培方法ののポイントが、今ひとつわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、本稿では、代表的な夏野菜16種について、今、必要な作業のポイントをお伝えいたします。
(筆者紹介:野菜栽培歴40年、しかし、まだ40回、勉強中です)
目次
【夏の作業ポイント:モロヘイヤ】
土壌の中耕(ちゅうこう)と土寄せの大切さについて、お伝えいたします。
土壌の中耕と土寄せ作業は、株の成長によって、随時行う必要があります。
また、収穫が開始されたモロヘイヤ(定植後、3週間目ころから)、化成肥料などを月1回の割合で追肥します。
肥料等の基礎資料は、
渡良瀬橋ブログ「資料集」自然いっぱいコーナー!を御覧ください。
定植後1ヵ月のモロヘイヤは、草丈50cmほどに育ちました。
摘芯は、主枝をつまみ、軽く傾けると、簡単に折れる部分から行いましょう。
初めて摘芯したモロヘイヤは、とても柔らかく、タイへん美味しいです。
新梢を頻繁に摘んで、できるだけ草丈を低く押さえます。
草丈が高くなるほど、先端の葉は小さくなってきます。
草丈が高くなってしまった株は、硬くなり手で折れません。
ハサミで切り戻し剪定し、高さを低めに保ちましょう。
ただし、成長が旺盛な時期に行うことがポイントです。
【夏の作業ポイント:トウモロコシ】
トウモロコシ(ホワイト)は、1回目の土寄せと追肥作業を済ませています。
トウモロコシは、土壌の水分加減が重要で、排水・保水性の良い場所を好みます。
したがって、多湿と乾燥に留意する必要があり、適度な湿り気と、土壌の柔軟性(中耕による)を保ちましょう。
また、トウモロコシは、多肥栽培することがポイントで、穂が出始めるまで、月2回の割合で追肥します。
そして、成長にともなって、草丈が高くなりますので、倒状を防ぐために、更に土寄せ作業を行います。
いよいよ、雌花、雄花が出てきたら、雄花をとって、雌花の柱頭(絹糸)に花粉を付けてやると、実どまりがよくなります。
定植後1ヵ月、草丈は170cmに育っています。
株の先端からは、雄花が出てきました。
株元には、しっかりと土寄せしてありますね。
さらに、風雨による倒状を防ぐため、支柱と麻ひもを用い、株周りを囲んでおくと安心です。
1株の茎から、雌穂が2本出てきました。
1番目の雌穂が大きいので、2番目を摘房しました。
ヤングコーンとして、サラダに入れると、美味しく食べられます。
梅雨の後半になると、雷雨をともなった強風により、株が傾いてしまうことが多々あります。
あらかじめ、支柱を立て、ジュートひもで囲んでありますが、草丈の高いトウモロコシは傾きがちです。
上の写真のような場合は、できるだけ早期に、株を立て直し、囲いを追加して株を安定させましょう。
定植後、約50日のトウモロコシです。
結構いい感じで実りました。
びっくりするほど、甘くて、おいしかったです。
黄色くなってしまいました。(ホワイトですが・・?)
定植後、約65日が経過してしまいました。
甘みも極端に落ちてしまい、実も少しかたくなってしまいました。
トウモロコシは、収穫の適期が特に大切ですね。
関連記事:家庭菜園 初心者おすすめ!「トウモロコシ」の育て方
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【夏の作業ポイント:オクラ】
土寄せとともに、月に1~2回、化成肥料を追肥します。
また、1株に2~3本立ちになっているものは、1~2回収穫した後、茂りすぎる場合は、1~2本残して、切り取るようにします。
土寄せと追肥を終えたオクラが、草丈70cmに育ちました。
豪雨と暴風によって、株が傾き、
葉もずいぶんダメージを受けてしまいました。
傾いてしまった株を、このまま放置してしまうと、株の先端が起き上がろうとするため、株が曲って伸びてしまいます。
できるだけ早急に、株を直立させ、トウモロコシと同様に、支柱を立て、ジュートひも等で、
囲いをしてやるとよいでしょう。
定植後、40日が過ぎました。
朝、大きな葉の下をのぞいてみると、いくつかの花が咲いていました。
7月も下旬になると、次々に花が咲き、オクラの実は、あっという間に、大きくなってきます。
そして、大好きな夏の太陽を浴び、葉も茂ってきます。
下葉を切ったオクラ
株元に、しっかり日光を取り込むために、収穫した実の下葉1枚を残して、他を切ります。
(株のようすをみて、摘葉する数を調整))
関連記事:家庭菜園 初心者おすすめ!「オクラ」の育て方を御覧ください。
【夏の作業ポイント:エダマメ】
土壌が乾燥しすぎないように注意しましょう。
追肥は花が咲いたころに行います。(1㎡あたり、軽く一振り:約40g)
また、それまでに窒素が多すぎると、葉ばかり茂ってしまい、実の付きが悪くなります。
ポイントは、開花~10日間にかけて、多めに灌水してやると、莢つきがよくなります。
定植後、1ヵ月後のエダマメは、草丈50cmになりました。
エダマメの莢には、マメができてきました。
定植後、約45日のエダマメを早朝に、3株ほど抜き取りました。
朝採り野菜は、なぜ定評があるのでしょう。
それは、糖度が最も高い時間帯だからです。
特に秋・冬野菜(ホウレンソウなど)は、一霜ふってから収穫すると、一段と甘みを増します。
野菜は、寒さによる凍結を防ぐために、葉などに集中して糖分を蓄えるためなんですね。
3株分のエダマメと、摘房したトウモロコシです。
スーパーで販売されているトウモロコシは、平積みではなく、立てて陳列するのが王道ですよね。
これも、トウモロコシの糖度を保つ秘訣なんですよ。
関連記事:家庭菜園 初心者おすすめ!【エダマメ】の育て方を御覧ください。
【夏の作業ポイント:インゲン】
草丈が20cmくらいになったころ、追肥と土寄せを行いました。
この追肥の方法は、エダマメと似ていて、マメ科の特性(空中窒素を蓄える)を考慮しましょう。
窒素肥料を控えめ(参考 NPK:2・3・3)にします。
つる有り系は、次々に実を成らせるため、追肥をまめに行うことがポイントです。
また、インゲンは、マメ科の中で、比較的肥料が必要な野菜です。
しかし、土中に前作の肥料が多く残っている場合は、無肥料でも十分育ちます。
くれぐれも、窒素過多には注意してくださいね。
つる有り系は、収穫が始まってから2回の割合で追肥します。
支柱の先端に到達したインゲンは、次々に実が成ってきました。
関連記事:家庭菜園初心者おすすめ!【インゲン】の育て方を御覧ください。
【夏の作業ポイント:ナス】
接木ナス(水ナス)
苗を購入したため、品種名は不明です。
前稿でも御紹介しましたが、私のように、つい、うっかりしていると、台木の芽を伸しかねませんので、注意が必要です。(複数回出てくることもあります)
ナスは、整枝した方が長く実が成ります。
この方法は、下から、7~8節目ぐらいから出る最初のわき芽2本と、真ん中の主枝(1番花の付いた枝)を残し、3本立ちとします。(それより下から出るわき芽は、すべて欠き取ります)
栽培は、夏から秋まで長期間にわたるため、追肥は、月2回の割合で化成肥料を施します。(NPK:2・1・2)
本支柱は、6月中旬頃までに立てておきましょう。
また、1番花、2番花を大きくすると、株が弱りますので、摘果するか、早めに収穫しましょう。
敷きワラは、梅雨入り前に施すとよいでしょう。
特に、梅雨明け後の高温乾燥期には、ワラを足してやると理想的です。(ワラの代わりに、腐葉土などが利用できます)
ポイントは、湿気を保ち、地温を下げることで、青枯れ病を防ぐことです。
そして、7月中旬ころには、葉も茂ってきますので、株の内側にはえる「ふところ枝」を切りとります。(日当たりと、通風を促しましょう)
7月の末~8月にかけて、高温乾燥のため、株が衰弱してきます。
そこで、主枝と側枝を短く切り戻して休ませると、秋には、再び良いナスが収穫できるようになります。(この作業は、切り返し剪定、更新剪定と言います)
これらの剪定の強弱によって、休眠期が異なってきます。
目安として、強剪定は1ヶ月、弱剪定は2週間程度です。
ナスは収穫するたびに、少量の追肥を施すと、樹勢が衰えません。
大きくなりすぎてしまったナスは、スズムシのごはんにしました。
関連記事:家庭菜園【ど根性ハーブ】と野菜栽培
【夏の作業ポイント:ピーマン】
購入苗のため、品種は不明です。
ピーマンは、土壌の乾燥に注意が必要です。
開花時に乾燥が続くと、落花の原因となってしまいます。
保水性のある有機質の土壌環境を維持しましょう。
また、上述したナスと同様に、多肥を好みます。
定植後、20~30日ごとに、化成肥料を追肥します。(定植時、畝の中央部の溝に元肥を埋め込んでおくとよい)
放任してしまうと、出てきた脇芽が全部伸びてしまい、小粒の実が多くなってしまいます。
その対策として、1番目に実が付いた枝(主枝)と、その下方から出る、勢いのある側枝2本を伸して、3本立ちにします。
また、7月下旬から8月にかけて、ナスのように、株元から50cm程度の高さまで、切り返し剪定(更新剪定)をします。
すると、秋には再び、良い実が成ってきます。
夏季は、夕立などによる「泥はね」による病気が、発生しやすくなります。
その対策として、敷きワラなどを施して、泥はねを防止するとともに、地表面の温度を下げ、野菜の成長を助けます。
雨による「土はね」にも耐えて、大きくなってきました。
敷きワラをすると最適ですよ。
枝先に実が成るピーマンは、枝を支柱に固定します。
また、枝がやわらかく、折れてしまうことがあります。
8月上旬、私と相性のよくなかったパプリカが、やっと無事に収穫できました。
今年も、普通のピーマンと同様に栽培しました。
パプリカ栽培は、今まで、2~3度挑戦しましたが、いずれも実が大きくならず、失敗に終わっていました。
今年の苗は、種苗店から購入しました。
やはり、自分で種をまいて育てるか、専門の種苗店から購入することが、成功の秘訣なんですね。
【夏の作業ポイント:ネギ類】
ネギ類は、冷涼な気候を好み、夏に休眠します。
そして、ネギは「土を嫌う」と言われるとおり、根は酸素を必要とします。
したがって、極端な土寄せは厳禁で、日をおいて、徐々に土を寄せていきます。
また、乾燥には比較的強い反面、過湿には弱く、通風を良くしてやることが大切です。
追肥は、土寄せとともに行います。
- 1回目は、定植後に根が活着したころ、
2回目は、株元から10cm程度、
3回目で植え溝を埋めます。
さらに、最後の土寄せによって、軟白部を完成させます。
この際、葉の緑色部と、根元の白色部の堺の成長点まで埋めてしまうと、枯れてしまうので注意します。
なお、葉の緑色が薄くなり、黄緑色になるのは、肥料不足による反応です。
適度な追肥と、石灰の補充を行います。
土寄せと追肥によって、しっかりと成長しています。
夏季になると、成長が衰えますので、今のうちに成長を促しておきましょう。
また、秋になると、再び成長が活発になってきます。
株元に生えた草は、根を深くにまで伸しています。
また、茎が細く、横に複数伸びる草もあります。
いずれにしろ、力任せに除草してしまうと、ネギが倒れたり、抜けてしまったりするので、
ネギの株元を押さえながら、作業するようにします。
除草が終わったら、化成肥料を施し、かるく土寄せをすることで、除草によって、不安定になった株元を安定させましょう。
プランターのワケギは、
もう、食べられる大きさに育っています。
関連記事:家庭菜園 初心者おすすめ!【ネギ】の植え方を御覧ください。
【夏の作業ポイント:アスパラガス】
草丈が160cm程度に成長しています。
昨年の春に種をまいて育苗し、今年の春に定植しました。
収穫は、来年から行い、今年も株の充実に専念します。
この時期、株元の除草を行います。それから、中耕し、土壌表面を柔らかくしてから、追肥と土寄せを施します。
この追肥は、成育中、化成肥料などを1回一握り(約50g)程度、少量ずつ5回ほど行います。
追肥のタイミングは、春に芽が出る1ヵ月前、夏季(3年目からの収穫終了1週間前)、冬季(茎葉の焼却後)に、行います。
また、収穫を終えてから、堆肥を1㎡あたり約3kg施し、来年の芽吹きに備えます。
アスパラガスの栽培は、冷涼な気候を好み、暖地での栽培では、病害が多発します。
成長にともなって、過繁茂となり、茎葉内が多湿になると、茎枯病や斑点病が発生します。
以下、その対策をまとめます。
作業名 | 作業の目的と方法 |
---|---|
定植場所の選定 | 過湿地は避け、排水性の良い場所を選ぶ。 |
切り戻し剪定 | 倒状が心配される場合は、 茎が80~90cmになったころ、先端を切る。2~3回繰り返し、最終の高さを120cm程度に保つ。 |
間引き剪定 | 下部に密集した茎葉や、斜傾枝を除去する。 |
支柱立て | 支柱を立て、キュウリネットや麻ひもを張り、倒状を防ぐ。 |
マルチング | 株元の土はねを防ぐために、 敷きワラやポリマルチをする。 |
刈取・焼却 | 12月に茎葉を刈り取る。これを刈取った畑で焼却し、病原菌を殺菌する。 |
茎数の整理 | 1株15本程度残して、倒状した茎などを抜き取る。また、株元を麻ひもなどで束ねる。 |
(薬剤散布) | ・収穫刈取後、9月にベンレート水和剤2000倍を株元に散布する。 ・ダコニール水和剤600~800倍液を9月(秋雨期)に1週間おきに3回散布する。 |
* 薬剤散布について・・・参考程度に記載しました。
家庭菜園(当ブログも含む)においては、 無農薬・有機肥料栽培を目指します。
草丈170cmに育ったアスパラガスの株元から、新しい太い芽が、次々と出てきました。
だんだん、芽も太くなってきました。
4~5本収穫したいところですが、種をまいてから、まだ2年目の株ですので我慢します。
全面に敷いた蕎麦殻(そばがら)によって、草の発生を防ぐことができています。
アスパラガスの株元に敷いた蕎麦殻から発芽した蕎麦の花です。
殻の中に、種が混じっていたんですね。
いつの間にか、あんどん仕立て用の支柱から、はみ出してしまったアスパラガスです。
こんな場合は、ていねいに支柱を鉢から抜きます。
そして、アスパラガスの茎をひもで束ね、再び、支柱をかぶせ固定しましょう。
関連記事:家庭菜園 初心者おすすめ!【アスパラガス】育て方を御覧ください。
【夏の作業ポイント:トマト】
市販苗のうち、ナスやトマトについては、品種名が明示されている場合が多いように見受けます。
家庭菜園では、品種名を明らかにし、その品種ならではの味を楽しみたいものです。
そのためにも、できるだけ、自分で種をまいて、苗から育てることをおすすめします。
トマトに与える肥料は、元肥が多すぎると、「草ぼけ」をおこします。
草丈が伸び過ぎて、第1花房や第2花房が落花してしまいます。
そのため、元肥は控えめに施し、実がつき始めてから、追肥する方法が無難です。
おすすめの元肥は、緩効性である有機肥料です。
追肥のタイミングは、着果したころに1回、その後、15日ごとに4回程度とします。
整枝は、主枝のみの1本立ちとします。
トマトの主枝は、特に成長とともに太くなってきます。
支柱に結ぶ際は、おなじみの「八の字しばり」で余裕をもたせます。
なお、各葉の上から出る「わき芽」は、小さいうちに、すべて、手で欠きとります。
この時、ハサミなどの道具を使うと、ウィルス病などが伝染する場合があります。
(喫煙してすぐの作業も、手からニコチンが移り、トマトに悪影響を与えてしまいます)
結実の時期を勘案して、主枝を摘芯すると、未熟果をつくらず、残りの実を充実させることができます。
【夏の作業ポイント:キュウリ】
品種名:サカタ交配 美咲(みさき)
キュウリは温和な気候(18~25℃)を好みますが、夏キュウリは、比較的暑さに強い品種です。
また、よく肥えた柔軟性に富む土を好みますが、半日以上、日の当たる場所であれば充分に育ちます。
整枝は、5~6節までの子づるは摘みとり、それから上の子づるは、本葉のすぐ上で摘みとります。
そして、親づるが支柱の高さに到達したら摘芯します。
追肥は、1株当たり5~6本収穫したら、化成肥料などを1回(約50g)の割合で施します。
写真のように、若いキュウリの実には、花が付いています。
この頃に収穫したキュウリは「はなまる」と言い、花がとれたばかりの実は、
「もろきゅう」と呼ばれています。
大きくなりすぎたキュウリは、スズムシのごはんにします。
ただ、ナスと違ってキュウリは水分量が多いので、早めに交換してやりましょうね。
今年のキュウリ栽培は、失敗です!原因究明は、次項の「ソウメンカボチャ」で、考察します。
【夏の作業ポイント:スイカ】
市販されていたスイカの実からとった種を発芽させました。
排水性のよい土壌を好みます。梅雨の季節に、病気になりやすいため、高畝にして対応します。
スイカの整枝法は、いろいろありますが、ここでは、子づるに着果させる方法を用います。
親づるは、5~6節で摘芯し、子づるを3~4本仕立てにします。
そして、余分な子づるや孫づるは欠きとり、つるがお互いに絡み合わないように誘引します。
これらの摘芯作業は、結実を促進する効果もあります。
雌花は、6~8節ごとに出てきます。
なお、良い果実は、15節以降に付きます。
株の強弱によって、弱い株ほど節の長いところ(20~21節)に結実させるようにします。
(強い株は、節の短いところで結実させます)
追肥は、果実がピンポン玉くらいになってから行います。
雌花が咲いた早朝に、人工授粉させると実の付きがよくなります。
そして、果実が成ったら、つるが果実の真上になるように「玉直し」します。
(玉をなおすことで、形が整い、甘さも均等になります)
今年のスイカ栽培は、失敗です。原因究明は、次項の「ソウメンカボチャ」で、
考察します。
【夏の作業ポイント:シソ】
シソは、一度栽培すると、種がこぼれて、毎年発芽します。
これは、シソの種が好光性であることから、人工的に覆土しなくても、よく発芽するためです。
なお、市販の種をまく場合、シソの発芽適温は、22℃前後ですから、早まきは禁物です。
また、覆土が厚過ぎると発芽しませんので注意が必要です。
定植して2ヵ月もたたないうちに、草丈が1mになりました。
都会のベランダでも、1株シソがあれば、うどんや蕎麦の薬味として、重宝されますね。
関連記事:家庭菜園 【ど根性ハーブ】と野菜栽培
【夏の作業ポイント:ミツバ】
プランターに植えたミツバは多年草で、灌水だけ欠かさなければ、毎年栽培が楽しめます。
また、シソと同じく、ミツバの種も好光性で、種がこぼれ落ち、翌年、いたるところから発芽します。
栽培方法によって、糸ミツバ、根ミツバなどとして、様々に利用できます。
栽培のポイントは、冷涼な気候を好むため、半日陰で湿り気の多い、肥沃な土壌環境を確保することです。
しかし、排水性の悪いところでは、病害虫が発生します。
また、酸性土壌に弱いため、苦土石灰をまいて中和しましょう。
【夏の作業ポイント:ソウメンカボチャ】
春に種をまいたカボチャが、大きくなってきました。
関連記事:家庭菜園 春【野菜:13種】のプチ紹介を御覧ください。
今年のソウメンカボチャ栽培は、失敗です。
考えられる原因は、次のとおりです。
① 石灰の不足
② 過度な堆肥の混入
③ 連作障害
今年の夏野菜の失敗は、ウリ科の野菜です。
もともと、ウリ科の野菜は、連作障害に強いはずですが、栽培する土壌環境が良くなかったのでしょう。
考えられる原因について、考察してみました。
⑴ 土壌の酸度が高かったため、苗の近くにスギナが生えるほどだったこと。
(石灰の不足)
⑵ このような土壌環境下で、堆肥を多く施したため、苗がチッソ分を吸収しづらくなったこと。
⑶ 4年前に、実生のスイカを大量に栽培したこと。
⑷ 長雨による日照不足
などの原因が考えられます。
石灰は、土壌改良材(酸度を調整)のみではなく、チッソ(N)、リン酸(P)、カリ(K)に加えた5題栄養素だったんです。(苦土石灰=カルシウムとマグネシウム)
すこし、石灰を軽んじていたことを反省しています。
来年度への課題とします。
「そもそも、ソウメンカボチャって何?」
茹でたソウメンカボチャ
今更ですが、ソウメンカボチャは、金糸瓜、綿糸瓜(キンシウリ)です。
適当な大きさに輪切りにし、水から茹でて約20分、冷水に入れると、果肉がほぐれ、素麺(そうめん)のようになります。
冷やして、サラダに入れると、まるで、歯ごたえのある大根のツマのようです。
繊維質も豊富で、まさに夏の健康野菜ですね。
* 梅雨明けの猛暑に注意!
梅雨が明けると、いきなり暑さが増し、野菜たちの水の管理が重要になってきます。
そこで活躍するのが、園芸用のスプリンクラーです。
スプリンクラー
ホームセンターで売られているスプリンクラーです。
庭にパイプを打ち込んで、その先端に取り付けると、広範囲に散水することができます。
(散水面積にあわせて、パイプの長さを調節します)
スイカは、乾燥が続き、いきなり雨が降ると、急激に吸水し、実が割れてしまいます。
普段から、適度な水やりを心がけましょう。
【夏の作業ポイント:ミョウガ】
ミョウガは、地下茎で繁殖するため、一度定植すると、長年にわたり栽培することができます。
ここは、南の庭ですが、ビワの根元であるため、半日陰となり、ミョウガ栽培に適しています。
春先の芽出しの時期に、高さ60cm程度の箱をかぶせておくと、ミョウガタケができます。
また、夏から秋にかけて、花ミョウガ(花蕾)が採れます。(花が咲く前の、花蕾がしまったものを利用します)
栽培のポイント:ミョウガタケは、2~3年に1度とし、株の衰弱を防ぎます。
やがて、地上部が枯れたころに追肥し、腐葉土や堆肥をすき込むと、地下茎が充実します。
また、夏場の乾燥期には、灌水してやると、株の衰弱を防ぐことができます。
まだ、7月の半ばですが、ミョウガの株元の土を探ると、つぼみが地中にできています。
早めに収穫したい場合は、試してみましょうね。
収穫した野菜(下の写真は、7月24日撮影)
農薬をいっさい使わずに育った野菜です。
有機栽培のため、とても甘いです。
そして、小さなお子さんにも、安心して勧められます。
野菜も、大切な命です。
無駄にせず、ご近所や知り合いにも差し上げています。
【庭の片隅で咲く花】
最後まで御覧頂き、ありがとうございました。
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