本稿では、以前、栽培したズッキーニ「よくなる君」と、「黄坊」の栽培実記録を統合し、さらに今回は、「ブラックズッキーニ」の栽培についてお伝えします。
最初に、「ブラックズッキーニ」の種まきから、リアルタイムでお伝えしていきます。
なお、「よくなる君」と「黄坊」については、種まきから収穫までの完結編を掲載しています。
いずれにしろ、ズッキーニは、なんだかキュウリのようだけど、味はカボチャですよね。
「ズッキーニは、おいしいけど、どうやって育てるの?」
という貴方といっしょに、ズッキーニの種まきから収穫までの作業をわかりやすく発信します。
(市販の苗を購入される方は、<苗の定植>から御覧いただければ幸いです)
たしかに、ネットで調べたり、本を読んだりしても、なかなか分からないことも多いですよね。
そこで、本稿では、栽培しながら生じる疑問や質問などについて、みんなで解決する場になることを目指します。
そして、あなたも、収穫の喜びを実感することになるはずです。
さあ、お子さんといっしょに、自由研究の感覚で、楽しく、気楽に、チャレンジしてみましょうね。
目次
- 1 【ブラックズッキーニ(ダークヤングマン)】
- 2 【ズッキーニ(よくなる君)】
- 3 【ズッキーニ(黄坊)の種】
- 4 【ズッキーニ(黄坊)栽培場所の準備】
- 5 【ズッキーニ(黄坊)の種まき】
- 6 【ズッキーニ(黄坊)苗床の管理】
- 7 【ズッキーニ(黄坊)発芽のようす】
- 8 【ズッキーニ(黄坊)発芽後の管理】
- 9 【ズッキーニ(黄坊)の定植】
- 10 【ズッキーニ(黄坊)の結実】
- 11 【ズッキーニ(黄坊)の収穫】
- 12 【ズッキーニ(黄坊)2回目の栽培】
【ブラックズッキーニ(ダークヤングマン)】
[品種名] :ダークヤングマン ズッキーニ
美咲シリーズ921105
株式会社 サカタのタネ
- [科・属名]:ウリ科 カボチャ属
- [原産地] :南アメリカ
- [生産地] :ブラジル
特 徴
つるが伸びないので場所をとらず、うどんこ病に強く、強健でつくえいやすい品種です。果実は黒緑色の円筒形、連続して収穫できます。
天ぷら・煮物・油いためのほか、ラタトゥーユなどに利用できます。
<ズッキーニ(ダークヤングマン):特性>
直まき時:寒地・寒冷地 | 6月上旬 |
---|---|
:温暖域 | 4~5月 |
:暖地 | 4月中旬~5月中旬 |
収穫の目安 | 開花後4~6日で、長さ20cm前後で収穫します。大きくなりすぎると、味が落ちるだけでなく、病気にかかりやすくなるので採り遅れないように注意します。 |
数量 | 4ml(約15粒) |
発芽率 | 80%以上 |
発芽までの日数 | 5~7日 |
発芽適温(地温) | 25~30℃ |
生育適温 | 20℃前後 |
<ズッキーニ(ダークヤングマン):種まき>
今回は、ブラックズッキーニ「ダークヤングマン」の栽培に挑戦します。(種は、何の処理もしないままポットにまきました)
みなさんも、筆者と一緒に栽培して見ましょう。
全般的な栽培法は、ズッキーニ「よくなる君」とズッキーニ「黄坊」を御覧ください。
<ズッキーニ(ダークヤングマン):発芽>
双葉の大きさに違いはありますが、発芽率100%です。
ブラックズッキーニ「ダークヤングマン」の栽培は、リアルタイムで、ここから追記してまいります。
途中、いろいろなハプニングがあるかも知れませんが、その時は御容赦くださいね。
これから苗が育って、定植するのが楽しみです。
昨年購入して余ったrタネをまいてみました。
ビニールトンネルをかけてまいたところ、見事に100%の発芽率でした。
昨年より2ヵ月早い発芽となりましたが、新しく購入した種は5月にまく予定です。
(2023.6.27)
<ズッキーニ(ダークヤングマン):定植>
株間65cmのの感覚で植え穴を掘りました。
そして、植え穴に水を注ぎ、苗を定植しました。
(2023.6.30)
<ズッキーニ(ダークヤングマン):支柱立て>
ズッキーニの生長とともに、株元が伸長してきました。
土寄せが不十分だったこともあり、株元が不安定と成り葉に雨や水がかかると、その重みで株のバランスが崩れ倒状してしまいました。
ズッキーニの根を痛めないよう株元から遠ざけて支柱を斜めに立て、株をジュートいもなどで固定します。
倒状していない株にも支柱を立て、株元を固定しました。
<ズッキーニ(ダークヤングマン):開花・結実>
順調に育ってきたズッキーニも、いよいよ開花期を迎え結実してきました。
種を蒔いてから、約1ヵ月ほどで収穫できるようになりました。
実は開花後4~6日、20cm以上になる前に収穫しましょう。
大き過ぎると、美味しくなくなりますよ。
<ズッキーニ(ダークヤングマン):収穫>
種まき後、約40日で収穫が始まりました。
収穫が遅れると、あっという間に大きくなってしまいます。
最近の猛暑のため、なかなか形の良い実がなってくれませんが、味は格別でした。
【ズッキーニ(よくなる君)】
✩ 手軽に作れる地中海の味 ✩
[品種名] :ズッキーニ よくなる君 03001
トーホク交配 株式会社 トーホク
- [科・属名]:ウリ科 カボチャ
- [原産地] :アメリカ
- [生産地] :インド
特 徴
アメリカ原産のつるなしカボチャで、開花後4~6日で長さ20cm位になった
若い果実を収穫します。つるが伸びないので場所をとらず、課程菜園に最適です。
<ズッキーニ(よくなる君):特性>
まき時:暖かい地域 | 3中旬~5月中旬 |
---|---|
:寒い地域 | 4~6月中旬 |
収穫の目安 | 開花後4~6日で、長さ20cm位になった若い果実を収穫します。 |
数量 | 3ml(約9粒) |
消毒の有無 | 無 |
発芽率 | 85%以上 |
発芽までの日数 | 1週間程度 |
発芽適温(地温) | 25~30℃ |
生育適温 | 20~30℃ |
<ズッキーニ(よくなる君):栽培場所の準備>
ズッキーニの種まき後は、水のやり過ぎに注意しましょう。
発芽適温より低い日が続くと、発芽に要する日数が長くなります。
* 場合によっては、発芽する前に種が腐ってしまうこともあるので、ビニールなどをかけ保温(35~40℃以下)し、いっきに発芽を促してやることがコツです。
● 定植場所の準備:定植半月以上前
場所 | 肥料等 | 分 量 | 耕 耘 |
---|---|---|---|
全面 1㎡ |
苦土石灰 | 2振り | よく耕す |
〃 | 堆肥 | バケツ 2~3杯 |
石灰と同日には施さない。 |
〃 | 化成肥料 | 1握り |
* 1振り:約40g 1握り:約40g
バケツ1:約1kg
連作障害と輪作栽培の方法は、
渡良瀬橋ブログ「資料集」自然いっぱいコーナー!
1 ⑷ <輪作栽培>(例)を御覧ください。
<ズッキーニ(よくなる君):種まき>
<種まきの準備>
乾燥剤を入れた袋に種を詰め替える
種をパッケージから取り出し、乾燥剤を入れた密閉できる袋に移しかえます。
(乾燥剤は、サプリメントなどに入っていたものを捨てずにとっておくと再利用できます)
種を移しかえることで、1回目にまく種の数が把握できます。
例えばキュウリなどは、種まき時期をずらし、3~4回に分けて栽培すると、長い期間果実を収穫することができます。
また、1回目の発芽に失敗したときのためにも、一度に全量をまくことは、おすすめしません。
特に、ゴーヤ、オクラなどの高温を好む野菜は、発芽温度に注意を要します。
そして、余った種は、乾燥剤入りの密閉できる袋に保管することで、発芽率は劣りますが、
次年度にまくことも可能です。
<種の前処理>
種をまく前日に、種を活力液(HB-101)に浸します。
希釈:千倍~十万倍(1ℓの水に、1~2滴。
私は、活力剤と言わない理由は、以下のとおりです。
HB-101は、杉、檜、オオバコの抽出液100%であり、それ以外の原材料が一切使わず、化学処理もしていない天然の成分だからです。
✩ 森林浴をしているようないい香り ✩
私は30数年、HB-101を野菜栽培やガーデニングのあらゆる場面において愛用しています。
● 種、根、挿木をうすめた液につけます。
分類 | 種、根、挿木を浸ける時間 |
---|---|
豆類 | 10秒 |
葉菜類 | 3時間 |
花、果菜類 | 12時間 |
米の種もみ | 12時間以上 |
根、挿木 | 1分~12時間 |
球根類、種いも | 1分~30分 |
最初は、ネーミングからして、
なんだか化学薬品のように思えましたが、
天然100%でした。
また、分量に対して値段が高く感じられましたが、とにかく植物がとても元気になることはもとより、希釈倍率が高いことからも、たいへんお得です。
<苗床の準備>
日当たりの良い、庭の片隅に苗床を準備します。
以下に、苗床をつくる作業をまとめます。
手順 | 作業内容 | 備 考 |
---|---|---|
1 | 苗床の場所を決める。 | 日当たりと、排水のの良いところ。 |
2 | 草や大きな石を拾う。 | 苗箱が置けるように。 |
3 | 排水を良くするため、かるく耕す。 | 表面の釣をスコップなどでほぐす。(石を拾う) |
4 | 地面が平らになるように整地する。 | レーキや板などを使い、土の表面をならす。 |
5 | 支柱を立てる。 | 弾力性のある支柱をアーチ状に立てる。 |
6 | ビニールをかける。 | 発芽の適温が十分でない場合は、ビニールをかける。
寒冷地は、さらにその上から、コモをかける。 気温が高くなってきたら、白の寒冷紗をかける。 |
* 苗床の表面に、アラヌカやソバガラを敷くと、
さらに排水性がよくなります。
* コモは、不要になった毛布などを再利用します。
< 昼夜の温度管理が大切です>
- 日中はコモを外します。
- 苗床を換気するため、ビニールの裾を少し開けます。
- 夕方になったら、ビニールの裾を閉じ、コモをかけます。
<種まきポットの準備>
3号(直径9cm)のポリポットに、用土を入れます。
理想的な土は、無肥料の「種まき専用土」です。
なお、ホームセンターでよく見かける培養土に種をまいても、今まで支障はありませんでした。
連結ポットを用いると、用土の無駄がなく場所もとりません。
また、初期成育における土の容積と発根量のバランスが良く、幼苗の成長に適しています。
苗の生長とともに、できれば連結ポットからポリポットに移植して育苗すると、理想的な
苗が得られます。
今回は、手間のかからない3号ポットに、直接種をまきました。
<種まきの方法>
できれば、野菜の種類ごとに、色の異なるポットを使用すると便利です。
まず、ポットに用土を入れ(すりきり)、ポットを両手で持ち、表面の土を両手の親指で
パタパタと押さえながら、2~3度回転させます。
用土を適度に圧縮し、ポットの8分目程度にします。
ポット内の土を圧縮すると、苗の根張りがしっかりと充実します。
ポットの中央に、指で穴を開け(第一関節程度)、種を落とします。
まく種の数は、とりたい苗の数と発芽率を参考にします。
1つのポットに種を複数まくと、発芽後、苗同士が互いに競い合い、結果として成育が促進されます。
後に、最も元気な苗を残して、間引きします。
種の上にかける土の量は、ニンジンなどの好光性の野菜を除き、種の大きさ(種の厚み)の2.5~3倍程度とします。
<ズッキーニ(よくなる君):種まき>
(2022.4.2現在)
ここでは、発芽率がわかりやすいよう、ポットに種を一粒ずつまきました。
<ズッキーニ(よくなる君)苗床の管理>
<苗床にポットを移す>
種まきを終えたポットを種類毎に育苗トレイに入れ、苗床へ移します。
育苗トレイの底には、複数の排水穴が付いています。
ここでは、ポットの転倒防止を目的として育苗トレイを使用しています。
トレイは、水やりの際、底面に水がたまらないものを選びましょう。
また、ポットに野菜のネームプレートを立てておくと定植の際に便利です。
<苗床のビニールを下ろす>
日中の天候によって、苗床内の温度や換気を調節します。
なお、苗床のビニールが新品の場合、苗の日焼けに注意が必要です。
日焼けの心配がある場合は、ビニールの上を白の寒冷紗で覆ってやるといいでしょう。
また、ビニールが強風で飛ばされないよう、ビニールの裾を石などの重しで固定します。
さらに、ビニールの裾を開閉する際に、強めの洗濯バサミ等を支柱に挟んでおくと、裾を任意の場所で固定できるため便利です。
<苗床に、コモをかける>
コモの代わりとして、不要になった毛布をかけました。
野菜の種まき後は、発芽温度に注意します。
できるだけ適温に近づけるようにし、発芽の遅れによる種の腐敗を避けるように
<苗床の引っ越し>
(2022.4.4現在)
種まきのタイミングが、良くありませんでした。
種をまいてから2日間、天候が思わしくなく、曇りと雨の日が続いています。
筆者は、野菜栽培の基本を忘れていました。
「常に、天気予報に気を配れ!」でしたね。
また、明日からも曇りの予報が続いています。
今日の気温(日中)は、10℃でした。
ズッキーニ(よくなる君)の発芽適温との差がかなり違っています。
コモで覆ったビニール内の苗床とはいえ、温度が足りません。(過信していました)
そこで、ポットを家の中へ移すことにしました。
野菜名 | 発芽適温(地温) | 生育適温 |
---|---|---|
ズッキーニ (よくなる君) |
25~30℃ | 20~30℃ |
室温は、22℃。湿度は60%です。
ポットを入れた部屋は、エアコンがついています。
種をまいた数が少なくてよかったです。
そうです、このようなハプニングのためにも、種は、複数回に分けてまいた方が安全ですね。
今回、失敗することも考えられますが、がっかりすることなく、2回目の種まきに挑戦します。
一日も早く、晴れますように・・・。
<再び苗床にポットを移す>
(20224.5)
午前中、太陽が出てきました。
明日からの天候も、まずまずのようです。
昨日、家の中に取り込んだポットを再び、苗床にもどしました。
ポットが乾き気味でしたので、活力液(HB-101)をジョウロに1滴入れて灌水しました。
こんな日が続くときは、「苦しい時の活力液だのみ!」とばかり、まるで、おまじないのように、欠かさず使用しています。
ビニールを閉じて、苗床内の温度を高めます。
そして、地温が十分になれば、発芽するでしょう。
<ズッキーニ(よくなる君)発芽のようす>
ズッキーニ(よくなる君)が発芽し始めました。
発芽率は、なんと100%です。
力強く、元気な双葉になりました。
<ズッキーニ(よくなる君):発芽後の管理>】
双葉の間から、本葉が出てきました。
<苗床の管理>
各苗の本葉が展開してくるにつれて、育苗トレイの中が窮屈になってきます。
苗同士の葉が重なり合わないよう、苗の成長とともに、育苗ポットの間隔を徐々に開けてやりましょう。
できるだけ葉が重なり合わないように、育苗ポットの間隔をあけていきましょう。
<玉肥の置肥(追肥)>
本葉が展開し始めたズッキーニ(よくなる君)
(2022.4.23)
双葉が少し黄ばんで見えます。
原因は、温度不足、肥料不足、苗床内の蒸れなど、さまざまな要因が考えられます。
とりあえず、苗床内の通気性を図り、置肥して、ようすをみることにしました。
球状の肥料で、ポットの大きさや、植物の状態に応じて、数が調節でき便利です。
また、緩効性であり水やり毎に、少しずつ肥料が溶け出すため、長持ちします。
置肥の際に、肥料を埋め込む深さによって、肥料の効き方が異なります。
- ポット内に置くだけ
- 半分埋め込む
- 全部埋め込む水やりの際に、土に埋め込むほど、肥料がはやく溶け出します。
<苗の間隔の調整>
(2022.4.27)
苗の葉がさらに展開してくると、苗と苗の葉が重なってしまいます。
苗と苗の葉が重なり合わないように、苗の生長とともに、間隔を広げていきます。
<苗床を寒冷紗に代える>
苗床のビニールの代わりに、今度は、白の寒冷紗を掛けて育苗します。
本葉が元気に展開し始めたころ、寒冷紗に変えることで、通気性を優先し、露地栽培に適した苗を育てることを目指します。
寒冷紗を掛けることで、いわゆる「竹の子梅雨」と言われる天候不純の時期にも、効果的に対応できます。
- 通気性が良い。
- 虫や鳥による食害を予防します。
- 晴天の日:強光や極度の乾燥が避けられます。
- 曇りの日:保温の効果が得られます。
- 豪雨の日:雨による苗へのダメージが避けられます。
<ズッキーニ(よくなる君):定植>
ズッキーニの本葉が、3~4枚になりました。
いよいよ定植の時期を迎えました。
<定植場所の準備>
苗と苗の間隔 | 1.5m |
---|---|
株間 | 65cm |
たい肥(1㎡) | 2kg |
苦土石灰(〃) | 100g |
化成肥料(〃) | 50g |
追肥(化成肥料) | 50g×2回 |
株元が乾かないようにポリフィルムか、ワラを敷きましょう。
ポリフィルムを張った後は、株間を測り定植するところをカッターで十文字に切ります。
切ったところを球根植えスコップなどで穴を開け、水をたっぷりり注ぎ、根鉢を崩さずに苗を植えます。
苗を植えた後、ポリフィルムから出てくる熱風により、苗がダメージを受けないように株元に土を乗せて、フィルムの切れ目をふさぎましょう。
今後は、うどんこ病やアブラムシに注意します。
定植後、いっきに大きく成長しました。
まるで、小さなキュウリのような花房も育っています。
<ズッキーニ(よくなる君):結実>
ズッキーニが次々に結実しはじめました。
今回は、花合わせ(人工授粉)をしていませんが、どのようになるでしょうか。
<ズッキーニ(よくなる君):収穫>
収穫したズッキーニ(よくなる君) 5月31日、初めての収穫です。
結実後、雨が降ると、すぐに大きくなります。
収穫の目安は、開花後4日~6日をめやすに、約20cmくらいの若い実を収穫しましょうね。
<ズッキーニ(よくなる君)は、よくなりました>
ズッキーニ(よくなる君)は、名前のとおり次々に実をつけています。
当菜園の「よくなる君」は、黄色のズッキーニ「黄坊」よりも成長や実つきが、
若干ですが早いようです。
みなさんの菜園では、いかがでしょうか。
スーパーマーケットでは、1本100円を下らないズッキーニ、御家庭で思う存分、召し上がっていただけたら幸いです。
<ズッキーニ(よくなる君)2回目の栽培>
<ズッキーニ(よくなる君)2回目の種まき>
ズッキーニの実が、次々に収穫される時期になりました。
6月に入り梅雨の季節になると、うどんこ病が大発生します。
無農薬で栽培していると、いくつかの株はすでに枯れてしまったということもあるでしょう。
ズッキーニの近くに植えたキュウリやカボチャから伝染する場合もあります。
(薬剤は、カリグリーンなどを散布して対処します)
家庭菜園においては、なるべく農薬は使用したくありませんよね。
病気にかかった葉は、見つけ次第つみとりましょう。
そこで、残りの種をまいて育てることをおすすめします。
6月はすでに気温も上がり、常温で発芽させることができます。
<ズッキーニ(よくなる君)2回目の発芽>
種まき後10日ほどで、すでに本葉が出てきました。
<ズッキーニ(よくなる君)2回目の定植>
本葉がまだ2~3枚しか出ていませんが、定植してみることにしました。
今後、どのように育つか楽しみです。
気温の上昇と充分な日光を浴びて、元気に育っています。
草丈60cmほどに育ちました。
同じ日に定植した「ズッキーニ(黄坊)」は、すでに草丈80cmになり、開花し実を付け出しました。
ズッキーニ(よくなる君)は、まだ開花していません。
<ズッキーニ(よくなる君)2回目の収穫>
開花して、たくさんの実が付きました。
隣に植えたズッキーニ(黄坊)の実は、猛暑のやめ帽子 ?をかぶりました。
「よくなる君」は、反対に黄色い帽子なの ?と期待をしていましたが、変化はありません。
「よくなる君」は、暑さに強いのかも ?
よろしかったら、絵手紙作品集も御覧くださいね。
「絵手紙」作品集「自然いっぱいコーナー」
【ズッキーニ(黄坊)の種】
✩ 作りやすくて色鮮やか ✩
[品種名] :ズッキーニ 黄坊 03008
トーホク交配 株式会社 トーホク
- [科・属名]:ウリ科 カボチャ属
- [原産地] :アメリカ
- [生産地] :ベトナム
特 徴
鮮やかな黄色い果実のつるなしカボチャです。開花後4~6日で長さ20cm位の
果実を収穫します。つるが伸びないので場所をとらず、課程菜園い最適です。
<ズッキーニ(黄坊)の特性>
まき時:暖かい地域 | 3中旬~5月中旬 |
---|---|
:寒い地域 | 4~6月中旬 |
収穫の目安 | 開花後4~6日で、長さ20cm位になった若い果実を収穫します。 |
数量 | 3ml(約15粒) |
発芽率 | 85%以上 |
発芽までの日数 | 1週間程度 |
発芽適温(地温) | 25~30℃ |
生育適温 | 20~30℃ |
【ズッキーニ(黄坊)栽培場所の準備】
ズッキーニの種まき後は、水のやり過ぎに注意しましょう。
発芽適温より低い日が続くと、発芽に要する日数が長くなります。
* 場合によっては、発芽する前に種が腐ってしまうこともあるので、ビニールなどをかけ保温(35~40℃以下)し、いっきに発芽を促してやることがコツです。
● 定植場所の準備:定植半月以上前
場所 | 肥料等 | 分 量 | 耕 耘 |
---|---|---|---|
全面 1㎡ |
苦土石灰 | 2振り | よく耕す |
〃 | 堆肥 | バケツ 2~3杯 |
石灰と同日には施さない。 |
〃 | 化成肥料 | 1握り |
* 1振り:約40g 1握り:約40g
バケツ1:約1kg
連作障害と輪作栽培の方法は、
渡良瀬橋ブログ「資料集」自然いっぱいコーナー!
1 ⑷ <輪作栽培>(例)を御覧ください。
【ズッキーニ(黄坊)の種まき】
<種まきの準備>
<種の詰め替え>
乾燥剤を入れた袋に種を詰め替える
種をパッケージから取り出し、乾燥剤を入れた密閉できる袋に移しかえます。
(乾燥剤は、サプリメントなどに入っていたものを捨てずにとっておくと再利用できます)
種を移しかえることで、1回目にまく種の数が把握できます。
例えばキュウリなどは、種まき時期をずらし、3~4回に分けて栽培すると、長い期間果実を収穫することができます。
また、1回目の発芽に失敗したときのためにも、一度に全量をまくことは、おすすめしません。
特に、ゴーヤ、オクラなどの高温を好む野菜は、発芽温度に注意を要します。
そして、余った種は、乾燥剤入りの密閉できる袋に保管することで、発芽率は劣りますが、
次年度にまくことも可能です。
<種の前処理>
活力液をつけた種
種をまく前日に、種を活力液(HB-101)に浸します。
希釈:千倍~十万倍(1ℓの水に、1~2滴。
私は、活力剤と言わない理由は、以下のとおりです。
HB-101は、杉、檜、オオバコの抽出液100%であり、それ以外の原材料が一切使わず、化学処理もしていない天然の成分だからです。
✩ 森林浴をしているようないい香り ✩
私は30数年、HB-101を野菜栽培やガーデニングのあらゆる場面において愛用しています。
● 種、根、挿木をうすめた液につけます。
分類 | 種、根、挿木を浸ける時間 |
---|---|
豆類 | 10秒 |
葉菜類 | 3時間 |
花、果菜類 | 12時間 |
米の種もみ | 12時間以上 |
根、挿木 | 1分~12時間 |
球根類、種いも | 1分~30分 |
最初は、ネーミングからして、
なんだか化学薬品のように思えましたが、天然100%でした。
また、分量に対して値段が高く感じられましたが、とにかく植物がとても元気になることはもとより、希釈倍率が高いことからも、たいへんお得です。
<苗床の準備>
日当たりの良い、庭の片隅に苗床を準備します。
以下に、苗床をつくる作業をまとめます。
手順 | 作業内容 | 備 考 |
---|---|---|
1 | 苗床の場所を決める。 | 日当たりと、排水のの良いところ。 |
2 | 草や大きな石を拾う。 | 苗箱が置けるように。 |
3 | 排水を良くするため、かるく耕す。 | 表面の釣をスコップなどでほぐす。(石を拾う) |
4 | 地面が平らになるように整地する。 | レーキや板などを使い、土の表面をならす。 |
5 | 支柱を立てる。 | 弾力性のある支柱をアーチ状に立てる。 |
6 | ビニールをかける。 | 発芽の適温が十分でない場合は、ビニールをかける。
寒冷地は、さらにその上から、コモをかける。 気温が高くなってきたら、白の寒冷紗をかける。 |
* 苗床の表面に、アラヌカやソバガラを敷くと、さらに排水性がよくなります。
* コモは、不要になった毛布などを再利用します。
< 昼夜の温度管理が大切です>
- 日中はコモを外します。
- 苗床を換気するため、ビニールの裾を少し開けます。
- 夕方になったら、ビニールの裾を閉じコモをかけます。
<種まきポットの準備>
3号(直径9cm)のポリポットに、用土を入れます。
理想的な土は、無肥料の「種まき専用土」です。
なお、ホームセンターでよく見かける培養土に種をまいても、今まで支障はありませんでした。
連結ポットを用いると、用土の無駄がなく場所もとりません。
また、初期成育における土の容積と発根量のバランスが良く、幼苗の成長に適しています。
苗の生長とともに、できれば連結ポットからポリポットに移植して育苗すると、理想的な
苗が得られます。
今回は、手間のかからない3号ポットに、直接種をまきました。
<種まきの方法>
できれば、野菜の種類ごとに色の異なるポットを使用すると便利です。
まず、ポットに用土を入れ(すりきり)、ポットを両手で持ち、表面の土を両手の親指で
パタパタと押さえながら、2~3度回転させます。
用土を適度に圧縮し、ポットの8分目程度にします。
ポット内の土を圧縮すると、苗の根張りがしっかりと充実します。
ポットの中央に、指で穴を開け(第一関節程度)、種を落とします。
まく種の数は、とりたい苗の数と発芽率を参考にします。
1つのポットに種を複数まくと、発芽後、苗同士が互いに競い合い、結果として成育が促進されます。
後に、最も元気な苗を残して、間引きします。
種の上にかける土の量は、ニンジンなどの好光性の野菜を除き、種の大きさ(種の厚み)の2.5~3倍程度とします。
<ズッキーニ(黄坊)の種まき>
(2022.4.2現在)
ここでは、発芽率がわかりやすいよう、ポットに種を一粒ずつまきました。
【ズッキーニ(黄坊)苗床の管理】
<苗床にポットを移す>
種まきを終えたポットを種類毎に育苗トレイに入れ、苗床へ移します。
育苗トレイの底には、複数の排水穴が付いています。
ここでは、ポットの転倒防止を目的として育苗トレイを使用しています。
トレイは、水やりの際、底面に水がたまらないものを選びましょう。
また、ポットに野菜のネームプレートを立てておくと定植の際に便利です。
<苗床のビニールを下ろす>
日中の天候によって、苗床内の温度や換気を調節します。
なお、苗床のビニールが新品の場合、苗の日焼けに注意が必要です。
日焼けの心配がある場合は、ビニールの上を白の寒冷紗で覆ってやるといいでしょう。
また、ビニールが強風で飛ばされないよう、ビニールの裾を石などの重しで固定します。
さらに、ビニールの裾を開閉する際に、強めの洗濯バサミ等を支柱に挟んでおくと、裾を任意の場所で固定できるため便利です。
<苗床に、コモをかける>
コモの代わりとして、不要になった毛布をかけました。
野菜の種まき後は、発芽温度に注意します。
できるだけ適温に近づけるようにし、発芽の遅れによる種の腐敗を避けるように心がけましょう。
<苗床の引っ越し>
(2022.4.4現在)
種まきのタイミングが、良くありませんでした。
種をまいてから2日間、天候が思わしくなく、曇りと雨の日が続いています。
筆者は、野菜栽培の基本を忘れていました。
「常に、天気予報に気を配れ!」でしたね。
また、明日からも曇りの予報が続いています。
今日の気温(日中)は、10℃でした。
ズッキーニ(黄坊)の発芽適温との差がかなり違っています。
コモで覆ったビニール内の苗床とはいえ、温度が足りません。(過信していました)
そこで、ポットを家の中へ移すことにしました。
野菜名 | 発芽適温(地温) | 生育適温 |
---|---|---|
ズッキーニ(黄坊) | 25~30℃ | 20~30℃ |
室温は、22℃。湿度は60%です。
ポットを入れた部屋は、エアコンがついています。
種をまいた数が少なくてよかったです。
そうです、このようなハプニングのためにも、種は、複数回に分けてまいた方が安全ですね。
今回、失敗することも考えられますが、がっかりすることなく、2回目の種まきに挑戦します。
一日も早く、晴れますように・・・。
<再び苗床にポットを移す>
(20224.5)
午前中、太陽が出てきました。
明日からの天候も、まずまずのようです。
昨日、家の中に取り込んだポットを再び、苗床にもどしました。
ポットが乾き気味でしたので、活力液(HB-101)をジョウロに1滴入れて灌水しました。
こんな日が続くときは、「苦しい時の活力液だのみ!」とばかり、まるで、おまじないのように、欠かさず使用しています。
ビニールを閉じて、苗床内の温度を高めます。
そして、地温が十分になれば、発芽するでしょう。
【ズッキーニ(黄坊)発芽のようす】
ズッキーニ(黄坊)が発芽し始めました。
元気な双葉が出てきました。
力強い双葉になりました.
【ズッキーニ(黄坊)発芽後の管理】
双葉の間から、本葉が出てきました。
<苗床の管理>
各苗の本葉が展開してくるにつれて、育苗トレイの中が窮屈になってきます。
苗同士の葉が重なり合わないよう、苗の成長とともに、育苗ポットの間隔を徐々に開けてやりましょう。
できるだけ葉が重なり合わないように、育苗ポットの間隔をあけていきましょう。
<玉肥の置肥(追肥)>
(2022.4.23)
双葉が少し黄ばんで見えます。
原因は、温度不足、肥料不足、苗床内の蒸れなど、さまざまな要因が考えられます。
とりあえず、苗床内の通気性を図り、置肥して、ようすをみることにしました。
球状の肥料で、ポットの大きさや、植物の状態に応じて、数が調節でき便利です。
また、緩効性であり水やり毎に、少しずつ肥料が溶け出すため、長持ちします。
置肥の際に、肥料を埋め込む深さによって、肥料の効き方が異なります。
- ポット内に置くだけ
- 半分埋め込む
- 全部埋め込む水やりの際に、土に埋め込むほど、肥料がはやく溶け出します。
<苗の間隔の調整>
(2022.4.27)
苗の葉がさらに展開してくると、苗と苗の葉が重なってしまいます。
苗と苗の葉が重なり合わないように、苗の生長とともに、間隔を広げていきます。
<苗床を寒冷紗に代える>
苗床のビニールの代わりに、今度は、白の寒冷紗を掛けて育苗します。
本葉が元気に展開し始めたころ、寒冷紗に変えることで、通気性を優先し、露地栽培に適した苗を育てることを目指します。
寒冷紗を掛けることで、
いわゆる「竹の子梅雨」と言われる天候不純の時期にも、効果的に対応できます。
- 通気性が良い。
- 虫や鳥による食害を予防します。
- 晴天の日:強光や極度の乾燥が避けられます。
- 曇りの日:保温の効果が得られます。
- 豪雨の日:雨による苗へのダメージが避けられます。
【ズッキーニ(黄坊)の定植】
ズッキーニの本葉が、3~4枚になりました。
いよいよ定植の時期を迎えました。
<定植場所の準備>
苗と苗の間隔 | 1.5m |
---|---|
株間 | 65cm |
たい肥(1㎡) | 2kg |
苦土石灰(〃) | 100g |
化成肥料(〃) | 50g |
追肥(化成肥料) | 50g×2回 |
株元が乾かないようにポリフィルムか、ワラを敷きましょう。
ポリフィルムを張った後は、株間を測り定植するところをカッターで十文字に切ります。
切ったところを球根植えスコップなどで穴を開け、水をたっぷりり注ぎ、根鉢を崩さずに苗を植えます。
苗を植えた後、ポリフィルムから出てくる熱風により、苗がダメージを受けないように株元に土を乗せて、フィルムの切れ目をふさぎましょう。
今後は、うどんこ病やアブラムシに注意します。
つぼみを付けはじめたズッキーニ(5月14日) 株元に、つぼみを付けはじめました。
【ズッキーニ(黄坊)の結実】
花合わせ(人工授粉)をしていません。
現在結実した実が、今後どうなるか見守ります。
【ズッキーニ(黄坊)の収穫】
開花後、急速に大きくなってきたズッキーニです。
花合わせ(人工授粉)はしていませんが、どうやらミツバチたちのお陰で、無事に収穫できそうです。
開花後、受粉が十分にされていないと、せっかく付いた実が、収穫前に軟化します。
収穫した黄色のズッキーニ 雨天などで、収穫が遅れると、まるでヘチマのような大きさになってしまいます。
大きくなり過ぎたズッキーニは、苦みが強くなりますので、開花後4~6日、20cmほどになった実を収穫しましょう。
収穫する際は、ハサミを使用しないと、実の元先が割れてしまいますので注意しましょう。
大きさや形は不揃いですが、味は格別です。
【ズッキーニ(黄坊)2回目の栽培】
<ズッキーニ(黄坊)2回目の種まき>
ズッキーニの実が、次々に収穫される時期になりました。
6月に入り梅雨の季節になると、うどんこ病が大発生します。
無農薬で栽培していると、いくつかの株はすでに枯れてしまったということもあるでしょう。。
ズッキーニの近くに植えたキュウリやカボチャから伝染する場合もあります。
(薬剤は、カリグリーンなどを散布して対処します)
家庭菜園においては、なるべく農薬は使用したくありませんよね。
病気にかかった葉は、見つけ次第つみとりましょう。
そこで、残りの種をまいて育てることをおすすめします。
6月はすでに気温も上がり、常温で発芽させることができます。
<ズッキーニ(黄坊)2回目の発芽>
2回目の種まき後、10日ほどで本葉が出てきました。
6月になると気温も上昇し、常温でも難なく発芽します。
<ズッキーニ(黄坊)2回目の定植>
土が乾燥していたので、ウネに水をまいてからマルチを敷きました。
強い日光を浴びて、大きく育っています。
<ズッキーニ(黄坊)2回目の結実>
次々に花が咲きはじめ、実も付き出しました。
<ズッキーニ(黄坊)2回目の収穫>
2回目の収穫をしました。
まだ、実の先端が細いですが、なにより、連日の猛暑のせいか、ズッキーニも帽子をかぶりだしたようです。
次々に収穫しています。
実は、このズッキーニ(黄坊)の隣のウネに、同じく2回目に栽培している、ズッキーニ(よくなる君)が定植されています。
1回目に収穫したズッキーニ(よくなる君)です。
どうやら、結実の際に交配したんでしょうね。
これはこれで、おもしろいズッキーニです。
相棒が、さっそく絵手紙の画材にと、絵手紙教室に持って行きました。
そして私も、相棒にならって落書きを・・・。
ズッキーニさん、ごめんなさい。
このまま、ズッキーニの顔を伏せて、そっと、キッチンの野菜カゴに戻しておきました。
絵手紙教室から帰ってきた相棒は、いったい、どんなリアクションをするでしょうか。
ちょっと楽しみです。
夏休みなので、ズッキーニさんも許してくれるでしょう。
ところで、ズッキーニ(よくなる君)の方は、黄色の帽子でもかぶるんでしょうか?
「黄色と緑の交配したズッキーニ」
なんだか、そのまんまのフレーズでした。
相棒は、私の落書きに気づかず、ズッキーニを冷蔵庫の野菜室へ。
次は、彼女が調理する日を楽しみに・・・。
みなさんのズッキーニは、いかがですか。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
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