日本最古の学校、日本遺産 「史跡足利学校」の観光、場所、
アクセス(所要時間)、駐車場、入場料などの情報を
まとめて御案内します。
また、足利学校の施設、国宝資料をはじめ、足利学校門前マルシェ、
庭園の紅葉、足利灯り物語によるライトアップ、釈奠(せきてん)
などもあわせて御紹介します。
皆様が本稿を御覧になることで、史跡足利学校の全体像を
把握いただけることでしょう。
また、皆様がお知りになりたいと思われる情報を網羅し、
できるだけ迅速に、お伝えできることを目指しました。
どうぞ、目次や関連記事のリンクを御利用いただきながら、
御覧いただければ幸いです。
この記事の目次
- 1 【史跡足利学校:場所】
- 2 【史跡足利学校:営業時間】
- 3 【史跡足利学校:入場料】
- 4 【史跡足利学校:アクセス・所要時間情報】
- 5 【史跡足利学校:5つの駐車場(無料)】
- 6 【史跡足利学校:2駅からの徒歩ルート】
- 7 【史跡足利学校:歴史】
- 8 【史跡足利学校:校内】
- 8.1 <史跡足利学校:ビデオシアター>
- 8.2 <史跡足利学校:孔子立像>
- 8.3 <史跡足利学校:學校門>
- 8.4 <史跡足利学校:遺跡図書館と楷樹>
- 8.5 <史跡足利学校:字降松>
- 8.6 <史跡足利学校:杏壇門>
- 8.7 <史跡足利学校:孔子廟>
- 8.8 <史跡足利学校:釋奠(せきてん)>
- 8.9 <史跡足利学校:南庭園>
- 8.10 <史跡足利学校:方丈 外観>
- 8.11 <史跡足利学校:庫裡>
- 8.12 <史跡足利学校:脇玄関の孔子像>
- 8.13 <史跡足利学校:書院>
- 8.14 <史跡足利学校:古書>
- 8.15 <史跡足利学校:北庭園>
- 8.16 <史跡足利学校:裏門>
- 8.17 <史跡足利学校:藤棚>
- 8.18 <史跡足利学校:衆寮>
- 8.19 <史跡足利学校:上杉憲実 顕彰碑>
- 8.20 <史跡足利学校:木小屋>
- 8.21 <史跡足利学校:土蔵>
- 8.22 <史跡足利学校:菜園場(サエンバ)>
- 8.23 <史跡足利学校:歴代庠主(校長)の墓所>
- 8.24 <史跡足利学校:収蔵庫>
- 9 【史跡足利学校:正一位霊験稲荷社】
- 10 【史跡足利学校:門前マルシェ】
- 11 【史跡足利学校:紅葉とライトアップ】
【史跡足利学校:場所】

所在地 | 〒326-0817 足利市昌平町(しょうへいちょう)2338番地 |
---|---|
問い合わせ | 史跡足利学校事務所 電話:0284-41-2655 Fax:0284-41-2082 |
公式HP | https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/ |
【史跡足利学校:営業時間】

ゲートの右手側に入場受付(事務所)があります。
4月~9月 | 午前9時~午後4時30分 |
---|---|
10月~3月 | 午前9時~午後4時 |
休館日 | 原則第3水曜日 |
* 受付は、終了時間の30分前までです。
【史跡足利学校:入場料】
一 般 | 420円(団体:350円) * 団体:20名以上 |
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高校生 | 220円(団体:170円) * 団体:20名以上 |
中学生以下 | 無料 |
障害者手帳提示者 | 無料 * 介助者1名を含む |
* 令和5年(2023)1月1日(日)~1月3日(火)は、
無料公開(入徳門~大成殿前、南庭園)されます。
【史跡足利学校:アクセス・所要時間情報】
東北自動車道佐野藤岡IC | 15分 |
---|---|
北関東自動車道足利IC | 15分 |
北関東自動車道太田桐生IC | 20分 |
北関東自動車道佐野田沼IC | 20分 |
<史跡足利学校:カーナビ入力情報>
名 称 | 史跡 足利学校 |
---|---|
〒 | 326-0813 |
電 話 | 0284-41-2655 |
【史跡足利学校:5つの駐車場(無料)】
① | 史跡足利学校駐車場 | 〒326-0813 足利市昌平町2345 |
---|---|---|
② | 太平記館観光駐車場 | 〒326-0053 足利市伊勢町3-6-4 |
③ | たかうじ君広場駐車場 | 〒326-0814 足利市通2丁目2645 |
④ | 通二丁目多目的広場駐車場 | 〒326-0814 足利市通2丁目2631-8 |
⑤ | 美樹館通り駐車場 | 〒326-0814 足利市通2丁目13-2 |
<①: 史跡足利学校多目的駐車場>

史跡足利学校の東隣にある最も近い駐車場です。
<①: 史跡足利学校多目的駐車場:収容台数・利用時間>
収容台数 | 普通乗用車:8台 |
---|---|
利用時間 | 午前8時30分~午後5時15分 |
<②: 太平記館観光駐車場>

<②: 史跡足利学校多目的駐車場:収容台数・利用時間>
収容台数 | 普通乗用車:40台 大型バス:10台 |
---|---|
利用時間 | 午前9時00分~午後5時00分 |
<③: たかうじ君広場駐車場>

<③: たかうじ君広場駐車場:収容台数・利用時間>
収容台数 | 普通乗用車:35台 |
---|---|
利用時間 | 24時間(1回:3時間以内) |
<④: 通二丁目多目的広場駐車場>

<④: 通二丁目多目的広場駐車場:収容台数・利用時間>
収容台数 | 普通乗用車:39台 |
---|---|
利用時間 | 24時間(1回:3時間以内) |
<⑤: 美術館通り駐車場>

<⑤: 美術館通り駐車場:収容台数・利用時間>
収容台数 | 普通乗用車:21台 |
---|---|
利用時間 | 24時間(1回:3時間以内) |
【史跡足利学校:2駅からの徒歩ルート】
① | JR両毛線足利駅 | 足利学校まで:徒歩10分 |
---|---|---|
② | 東武伊勢崎線足利市駅 | 足利学校まで:徒歩15分 |
<①:JR両毛線足利駅 からのルート>
<● JR足利駅下車:北口へ>


駅の待合室には、「あしかが輝き大使」である森高千里さんの
コーナーが大きく掲示されています。
JR両毛線足利駅の電車発着メロディーも、 ♬『渡良瀬橋』♬ です。
<● 北口から足利駅入口交差点へ>

JR両毛線足利駅北口を出ると、駅前ロータリーを渡る
横断歩道があります。
横断歩道を渡り、「足利駅入口交差点」に向かいます。
(北口から徒歩約1分)

中央通り(県道67号線)を西に渡り、
さらに中央通りに沿って西に進みます。
「足利駅入口交差点」の北西側に、
歩行者用道標『心の道しるべ』:回遊サインがあります。

『心の道しるべ』には、以下の案内が表示されています。
方 向 | 目 的 地 | 庠時間 |
---|---|---|
← | フラワーパーク ASHIKAGA FLOWER PARK 栗田美術館 KURITA ART MUSEUM |
車で 20分 |
→ | 足利学校・鑁阿寺 市立美術館 ASHIKAGA GAKKO BANNAJI TENPLE ASHIKAGA MUSEUM OF ART |
500m 7分 |
→ | 織姫神社 ORIHIME SHRINE |
1.3km 20分 |
足利まちなかの『心の道しるべ』:回遊サインの位置・解説は、
足利まちなか散策『心の道しるべ』:回遊サインの名言を解説
を御覧ください。
<● 足利駅入口交差点から通一丁目交差点へ>

地下道のある通一丁目交差点に向かう途中、
小さな交差点を渡り、直進します。
<● 通一丁目交差点から「まちなか遊学館」へ>

通一丁目交差点は、東西を走る中央通り(県道67号線)と
南北を走る昭和通り(国道293号線)の交差点です。

交差点の角(北東側)に、『心の道しるべ』:回遊サインが
あります。
『心の道しるべ』には、以下の案内が表示されています。
方 向 | 目 的 地 | 庠時間 |
---|---|---|
← | JR足利駅 JR ASHIKAGA STATION |
350m 5分 |
→ | 足利学校・鑁阿寺 市立美術館 ASHIKAGA GAKKO・BANNAJI TENPLE ASHIKAGA MUSEUM OF ART |
250m 3分 |
↓ | 太平記館 TAIHEIKI-KAN |
200m 3分 |
通一丁目交差点の国道293号線横断歩道を渡り、
さらに西に進みます。
<● 通一丁目交差点から「まちなか遊学館」前へ>

遊学館前には、3つ目の『心の道しるべ』:回遊サインがあります。
『心の道しるべ』:回遊サイン
地下道のある通一丁目交差点を中央通りに沿って、
さらに西に向かうと、右手側に「足利まちなか遊学館」があります。
回遊サインは、まちなか遊学館の玄関前にあり、
足利学校へ向かう「学校様通り」入口に立っています。

『足利まちなかご利益マップ』による観光スポット案内は、
足利まちなかご利益マップ:渡良瀬橋・織姫神社・鑁阿寺など11戦
を御覧ください。
方 向 | 目 的 地 | 庠時間 |
---|---|---|
← | JR足利駅 JR ASHIKAGA STATION |
450m 7分 |
→ | 織姫神社 ORIHIME SHRINE |
950m 14分 |
→ | 市立美術館 ASHIKAGA MUSEUM OF ART |
250m 4分 |

足利まちなか遊学館内に、休憩スペース、トイレなどがあります。
ぜひ、御利用くださいね。
足利まちなか遊学館内の御案内は、
足利観光案内・着付け体験は「足利まちなか遊学館」からスタート!
を御覧ください。

遊学館玄関の隣にある孔子立像と、学校さま通りです。
石畳の通りを進むと、突き当たりに史跡足利学校があります、



入徳門を入り、右手側にある管理事務所に
入場受付があります。
下記の期間中、無料で参観できます。
日時:令和5年1月1日(日)~3日(火)
午前10時~午後4時
参観場所:入徳門~大成殿前、南庭園が公開されます。
* 遺跡図書館、方丈は開館されません。
* 1月4日(水)からは通常どうり有料の公開となります。
<②:東武伊勢崎線足利市駅 からのルート>
<● 東武伊勢崎線足利市駅下車 出口2へ>


足利市駅改札(構内)の手前に森高千里さんの
「渡良瀬橋」展示コーナーがあります。
足利市駅の電車発着メロディーも、♬『渡良瀬橋』♬です。

市駅出口2(北口)を出ると、回遊サインがあります。
論語が記されていますが、この口語訳等の解説は、
足利まちなか散策『心の道しるべ』:回遊サインの名言を解説
を御覧ください。
方 向 | 目 的 地 | 庠時間 |
---|---|---|
↑← | 足利学校・鑁阿寺 ASHIKAGAGAKKO・ BANNAJI TEMPLE |
1.0km 15分 |
↑← | 市立美術館 ASHIKAGA MUSEUM OF ART |
700m 10分 |
→ | あしかがフラワーパーク ASHIKAGA FLOWER PARK 栗田美術館 KURITA ART MUSEUM |
車で 20分 |
<● 出口2(北口)から東武駅北交差点へ>
東武駅北交差点
足利市駅出口2(北口)を出て、「中橋」を目指します。
北口から東武駅北交差点までは、歩道を進み徒歩1分です。
中橋を通る道路は「中橋通り」です。
横断歩道の手前には、「渡良瀬河川公園」の石碑と、
最寄りの観光スポットを示す道標が立てられています。


「渡良瀬橋」へは、市駅北交差点の歩道を
西の方向へ渡りますが、足利学校へはそのまま、
中橋方向へ横断します。
渡良瀬橋への車椅子や徒歩によるルートの御案内は、
「渡良瀬橋」まで車椅子や徒歩で安全に楽しむルートを画像で紹介
を御覧ください。

(渡良瀬川右岸、下流側)
歩道を進み、中橋へ向かいます。
中橋の歩道は狭いため、自転車や歩行者と接触しないよう、
注意が必要です。
<● 東武駅北交差点から通二丁目交差点へ>


中橋の歩道を進むと、渡良瀬川左岸、下流側のたもとに着きます。
そして、中橋北交差点の歩道(中橋通り)を直進します。

次の交差点(信号機がありません)
この横断歩道を直進して、JR両毛線の踏切に向かいます。

歩道を下りて踏切を渡りますが、
道幅が狭く、自転車やバイクに注意が必要です。

十字路横断歩道の右手側に、「足利市立美術館」があります。

通二丁目交差点の手前の銀行前に、回遊サインが立っています。
方 向 | 目 的 地 | 庠時間 |
---|---|---|
← | 東武足利市駅 TOBU ASHIKAGA STATION |
700m 10分 |
↑ | 織姫神社 ORIHIME SHRINE |
700m 10分 |
通二丁目交差点
東西を走る中央通り(県道67号線)と、南北を走る中橋通りの
交差点です。
交差点を北に渡ります。

横断歩道を渡り、来た道を振り返ると回遊サインがあります。
方 向 | 目 的 地 | 庠時間 |
---|---|---|
← | 足利学校 ASHIKAGA GAKKO |
450m 7分 |
← | まちなか遊学館 MACHINAKA YUUGAKU-KAN HALL |
250m 4分 |
← | JR足利駅 JR ASHIKAGA STATION |
650m 9分 |
→ | 織姫神社 ORIHIME SHRINE |
700m 10分 |
↑ | 東武足利市駅 TOBU ASHIKAGA STATION |
700m 10分 |
<● 通二丁目交差点から「まちなか遊学館」へ>

歩道(中央道り沿い)を東に直進し、遊学館を目指します。
間もなく、鑁阿寺(ばんなじ)の入り口参道
「大日大門通り」に着きます。
「大日」とは、鑁阿寺に大日如来が祀られていることから、
「大日さま」と呼ばれています。


大門通りの入口に、回遊サインがあります。

方 向 | 目 的 地 | 庠時間 |
---|---|---|
← | まちなか遊学館 MACHINAKA YUUGAKU-KAN HALL |
80m 1分 |
↑ | 市立美術館 ASHIKAGA MUSEUM OF ART |
150m 2分 |
中央通りをさらに東に進みます。

間もなく、左手側に足利学校を模した「からくり時計」が
見えてきます。

からくり時計の隣に「足利遊学館」があります。
足利まちなか遊学館内に、休憩スペース、
トイレなどがあります。
ぜひ、御利用くださいね。
足利まちなか遊学館内の御案内は、
足利観光案内・着付け体験は「足利まちなか遊学館」からスタート!
を御覧ください。

遊学館前を曲ると、石畳の「学校さま通り」です。
石畳を進むと、突き当たりに史跡足利学校入口、
「入徳門」があります。
東武伊勢崎足利市駅からの詳細ルート解説は、
足利市駅から徒歩や車椅子で行く「太平記館」と「足利学校」ルート
を御覧ください。
【史跡足利学校:歴史】

學校門と寒紅梅の花(1月中旬)
足利学校の創立
足利学校の創立については、室町時代からさまざまな説があるが、
そのおもなものは、次の通りである。イ 国学遺制の説
国学は律令制下の地方教育機関で、国ごとに国衙の所在地にあり、
儒学、医学等の教育を行ったが平安後期には衰えたようである。足利学校はその国学の流れを引き継ぐものという説が室町時代から
行われた。五山文学僧の岐陽方秀(1361~1424)と、上杉憲実
(1411~1466)などが国学遺制の説をとったが、この説は
近代まで続いた。
国衙:日本の律令制において国司が地方政務を執った役所が
置かれていた区画。

ロ 小野篁 説
平安時代の公卿・学者・漢詩人・歌人であった小野篁
(802~852)が創立者であるという説で、室町後期に
書かれた軍記『鎌倉大草紙』に登場し、江戸時代まで続く。江戸時代の足利学校の由緒書・来由書等は小野篁説をとっている。

ハ 足利義兼 説
足利尊氏七代前の先祖である足利義兼が
足利学校の創立者という説。江戸時代の漢学者・和学者の篠崎東海
(1687~1740)の説で、現代まで行われている。このほか、足利尊氏説、上杉憲実説等があるが、
イ、ロ、ハを含め、状況証拠に頼っていて、
確実な資料はなく、足利学校創立のなぞの解明は
先のことになりそうである。足利學校 - 日本最古の学校 学びの心とその流れ -
(2004), 史跡足利学校事務所 足利市立美術館編
足利学校略史 倉澤 昭壽 足利市教育委員会 pp.20
征夷大将軍 足利尊氏公像(鑁阿寺参道)
史跡足利学校のあゆみ(平安時代~令和時代)は、
渡良瀬橋ブログ「資料集」自然いっぱいコーナー!
7 【足利学校】<足利学校のあゆみ>を御覧ください。
【史跡足利学校:校内】
<史跡足利学校:ビデオシアター>

管理事務所内に、ビデオシアターとトイレがあります。
足利学校の歴史について、ビデオ鑑賞をとおし、
理解を深めることができます。
放映時間は、14分です。
ビデオを御覧になってから、参観することをおすすめします。
<史跡足利学校:孔子立像>

学校門の手前(左手側)の孔子立像です。
<史跡足利学校:學校門>

史跡足利学校を象徴する「學校門」です。
寛文8年(1668)に創建され、現在、
足利学校の象徴的な門になっています。扁額「學校」の文字は、名人「蒋 龍渓」
(しょう りゅうけい)が弘治元年(1555)
来日した時の書を、寛文8年(1668)幕府の
楽人で儒学者「林鵞峰」(はやしがほう)
門弟「狛高庸」(こまたかやす)が縮模
したものです。出典:『足利学校』
史跡 足利学校事務所(2000-2019)
<史跡足利学校:遺跡図書館と楷樹>
史跡足利学校:遺跡図書館
学校門を通ると、すぐ左手側に、
「足利学校遺跡図書館」があります。
足利学校伝来の書籍を保存するために、
明治36年(1903)3月に誕生しました。
現在の建物が完成したのは、大正4年(1915)です。
そして、平成2年(1990)3月まで、
公共図書館として、開放されていました。
<史跡足利学校:字降松>

学校門と杏壇門の間に、字降松(かなふりまつ)があります。
字降松の伝説
学徒が読み方のわからない字や、
意味の解らない言葉などを紙に書いて
この松に結んでおくと、翌日には、
ふり仮名や注釈がついていたそうです。答えは、「九華」(きゅうか)が
書いていたと言われています。そうしたことから、「かなふり松」
と呼ばれるようになったと伝えられています。* 九華(1500~1578)とは
名は玉崗(ぎょくこう)、諱(いみな)は、
瑞璵(ずいよ)、号は九華(足利学校での
学徒名)、大隅国(おおすみのくに)
(現在の鹿児島県の一部)にて生まれ、
伊集院(いじゅういん)氏(島津氏の一支族)
の出身です。
<史跡足利学校:杏壇門>

<史跡足利学校:孔子廟>

「孔子廟」は、「聖廟」(せいびょう)とも呼ばれ、
孔子が祀られている廟です。

大成殿には、孔子の坐像が安置されています。
孔子坐像のお隣に祀られているのは、
足利学校の創健者とされている
小野篁(おのの たかむら)坐像です。

小野篁は、平安時代初期の公家、文人、学者として、
学問にたいへん優れていたことから、「学問の神様」
とも言われています。
<史跡足利学校:釋奠(せきてん)>

足利学校釋奠は、平成20年(2003)足利市重要文化財
(民族文化財)に指定されました。
釋奠(孔子奉)は、毎年11月23日に行われる足利学校の
伝統行事です。
釋奠の「釋」も「奠」もお供え物を置く、並べるという意味です。
孔子は、今から2.500年前の中国に生きた聖人であり、
儒学の始祖です。
足利学校では、室町時代の中期以降、儒学を中心に教育が
行われてきたことから、同校でも釋奠が行われてきたと
考えられます。
現在の釋奠は、明治~大正時代を経て、11月23日に
種々の祭器を用いて野菜類ほか米、餅、鯛、牛肉、
酒等を供え、祝文を朗読し捧げています。

学校門から杏壇門に向かう祭官です。
祭官は、足利市民を主体とした史跡足利学校
釋奠保存委員会のみなさんです。

厳かに雅楽が演奏される中、祭官たちが大成殿に
昇堂(入場)します。


史跡足利学校の釈奠の詳細は、
史跡足利学校:地元足利から御紹介「歴史と伝説の散歩道」
2 【足利学校:校内参観】<足利学校:釈奠(せきてん)
を御覧ください。
<史跡足利学校:南庭園>
史跡足利学校:南庭園
<史跡足利学校:方丈 外観>

<史跡足利学校:庫裡>

参観者は、この庫裡から方丈へ入ります。
庫裡は、竈のある土間、板敷きの台所、
畳敷きの四部屋へとつづき、その奥には湯殿などがあり、
庠主(校長)や学生の日常生活の場として使われていました。
<史跡足利学校:脇玄関の孔子像>

脇玄関には、孔子をはじめ孟子、曽子像が
安置されています。
圃場から見た南庭園


<史跡足利学校:書院>

書院の屋根は、栗の板を重ねた木賊葺きで、
8畳2間の書院造りになっています。
書院の内部は、床の間、違い棚、付書院
(花頭窓や松皮菱欄間付)があり、
庠主の接客の場として使われたところです。
<史跡足利学校:古書>
足利学校に所蔵されている古書は、17,000冊以上と
いわれています。
国宝に指定された漢書は、以下に御紹介のとおり
たいへん有名ですが、9,300冊以上が国書です。
この国書の中には『万葉集』や『太平記』などがあり、
たいへん興味深い貴重な古書が多く所蔵されています。
<国宝 宋刊本 文選(もんぜん)>

● 12世紀 中国南宋時代
● 二十一冊
● 金澤文庫旧蔵本
国宝 宋刊本 文選 [複製]
中国の春秋(しゅんじゅう)から、
梁(りょう)時代までの代表的な
詩文をまとめた詩集です。
永禄3年(1560)に、小田原城主
北条氏政が、九華の学識に敬意を
あらわし贈ったものです。

* 「九華(きゅうか)」については、
史跡足利学校:地元足利から御紹介「歴史と伝説の散歩道」
2 【足利学校:校内参観】<足利学校:字降松>
を御覧ください。
足利学校歴代庠主名は、
渡良瀬橋ブログ「資料集」自然いっぱいコーナー!
7 【足利学校】・<足利学校歴代庠主(校長)一覧>
を御覧ください。

『文選』には、本の末尾に北条氏の
虎の朱印があります。虎のうずくまる形の下には、「禄寿應穏」
(ろくじゅおうおん)の4文字が、
刻まれています。「禄(財産)と寿(生命)は、応(まさ)に、
穏(おだ)やかなるべし」「領民全ての禄と
寿を北条氏が守っていく」という意味になる
ようです。印の大きさは、虎の部分を含めると、高さ
9.6cm、方形部分は縦7.4cm、横7.3cm
の二重郭(かく)になっています。
<国宝 宋版 尚書正義(しょうしょせいぎ) >

● 孔穎達注(くえいたつ ちゅう)
* 孔穎達:中国初唐の儒学者
● 12世紀 中国南宋時代
● 八冊
● 版本
孔子が編纂(へんさん)したといわれる
『尚書』の注釈本です。『尚書』は、
『書経』ともいいます。
<国宝 宋版 礼記正義(らいきせいぎ) >

● 孔穎達注(くえいたつ ちゅう)
● 12世紀 中国南宋時代
● 三十五冊
● 版本
『礼記』は、周(しゅう)末から前漢時代
(前3世紀~3世紀)の礼儀作法や釈奠
(せきてん)などの礼儀、それに基づく
理想的な政治のあり方などが架かれています。
「正義」とは、正しい注釈という意味です。
<国宝 宋版 周易注疏(しゅうえきちゅうそ) >

● 12世紀 中国南宋時代
● 十三冊
● 版本
中国古代の易経(卜筮=ぼくぜい・占い)の本で、
五経(易経・書経・詩経・礼記・春秋)のなかでも
特に重要とされました。
注疏(ちゅうそ)とは、解説のことです。
2023年:卯年にちなんで<特設コーナー >

寺島良安(てらしまりょうあん)著
● 正徳2年(1712)自序
● 全105巻
● 第一巻 天部の月:解説
史跡足利学校の<文化財:国指定・県指定・市指定>は、
渡良瀬橋ブログ「資料集」自然いっぱいコーナー!
7 【足利学校】<文化財一覧>を御覧ください。
<史跡足利学校:北庭園>

築山泉水庭園で、奥の庭として南庭園より
格が高く、亀の形をした中の島を配し、
そこには、弁天を祀る石の祠(ほこら)が
あります。出典:『足利学校』
史跡 足利学校事務所(2000-2019)
<史跡足利学校:裏門>

太平記館から歩くと、最初に出会う門です。
ここからは入校できませんが、南向きの立派な門です。
<史跡足利学校:藤棚>

庫裡の南側の隠寮跡に、藤棚があります。
隠寮:師家または長老の居所。
この藤棚の南東の角には、『渡良瀬橋』を歌う
森高千里さんが植樹した藤がありました。

森高さんが実際に植えた場所は、裏門付近だったそうですが、
後日、史跡内(庫裡の前)に移植されました。
残念ですが、史跡内のため表示はありませんが、
参観の折に、ぜひ御覧ください。
森高千里さんが植えた2本の藤は、
足利学校と八雲神社「森高千里さんが植えた藤」はどこにある?
を御覧ください。
<史跡足利学校:衆寮>


僧房または学生寮です。
遠くから通う僧侶や学生のための寮で、
写本などでも利用されていたようです。
<史跡足利学校:上杉憲実 顕彰碑>

「足利学校中興の祖」として、平成2年(1990)
中興550年祭の折、この石碑が建立されました。
ここから、庫裡を左手側にして北に行くと、
「木小屋」「土蔵」「学長墓所」などがあります。
<史跡足利学校:木小屋>

木小屋は、薪(まき)や農具置き場、漬け物など、
食料品の保管場所として利用されていました。
木小屋の前に薪束が置かれていて、いい雰囲気です。
<史跡足利学校:土蔵>

貴重品を格納するために建てられました。
周囲は漆喰仕上げで、屋根は栗板の栩葺きで、
耐火性に優れた土蔵です。
<史跡足利学校:菜園場(サエンバ)>

土蔵の北側には、野菜が栽培されていました。
現在でも、遠方から学びに来た学生が、
寮で暮らしているかのような雰囲気ですね。
<史跡足利学校:歴代庠主(校長)の墓所>

足利学校歴代庠主(校長)一覧は、
渡良瀬橋ブログ「資料集」自然いっぱいコーナー!
7 【足利学校】・<足利学校歴代庠主(校長)一覧>
を御覧ください。
<史跡足利学校:収蔵庫>

遺蹟図書館の北側にある収蔵庫です。
史跡足利学校校内の詳細は、
史跡足利学校:地元足利から御紹介「歴史と伝説の散歩道」
を御覧ください。
【史跡足利学校:正一位霊験稲荷社】

正一位霊験稲荷社(足利学校稲荷社)は、
合格祈願の御利益があるとされています。

<史跡足利学校稲荷社:合格祈願絵馬・お守り>

絵馬・お守り | 初穂料 |
---|---|
足利学校稲荷社・絵馬 合格祈願 |
700円 |
足利学校稲荷社・絵馬 梅・松 |
800円 |
足利学校稲荷社・合格お守り | 700円 |
足利学校事務所の受付けカウンターには、
合格祈願の絵馬とお守りが授与されています。
稲荷神社の絵馬やお守りは、 早川 尚秀 市長の定例記者会見で、
史跡足利学校事務所の業務の一部を2022年10月1日から
足利市観光協会に委託するという発表によるものです。
早川市長は、「集客のノウハウを持つ観光協会の力を借り、
参観者数30万人を目指したい」ということでした。
当ブログでも、全面的に応援させていただきます。
* 足利学校参観者数・・・2017年度 約17万8千人
2019年度 約14万2千人
2020年度 約6万人(感染症の影響)
2021年度 約10万9千人まで回復。




正一位霊験稲荷社(足利学校稲荷社)の詳細は。
正一位霊験稲荷社(足利学校稲荷社):日本最古の学校で合格祈願
を御覧ください。
【史跡足利学校:門前マルシェ】

学校様通り(まちなか遊学館~入徳門)が
歩行者天国となり門前マルシェが開催されました。
足利門前マルシェは、2018年から開催され、
今年で4年目を迎えました。


マルシェで購入したソフトドリンクや、
ピザの飲食や、休憩スペースとして、
ところどころにテーブルと椅子が用意されていました。
マルシェの各ブースには、普段はなかなか購入できない
帽子や食器などのビンテージ、オリジナル製品や、
新鮮で無農薬栽培の果物・野菜が販売されています。
足利学校門前マルシェの詳細は、
足利学校門前マルシェ:第8回2022.10.2<ダイジェスト>
を御覧ください。

足利の画家 川島 直人 2017年10月
そっと結んだ 青い短冊
そこに書かれた母の願い
「直人と お話ができますように・・・」2022.11 川島直人水彩画展より
【史跡足利学校:紅葉とライトアップ】
<史跡足利学校:紅葉>


<史跡足利学校:足利灯り物語>

恒例の「足利灯り物語」は、11月に約20日間の日程で、
史跡足利学校がライトアップされます。

「あしかがフラワーパーク」との
コラボレーションによるライトアップです。


史跡足利学校:「字降松」(かなふりまつ)

「大成殿」西側の竹林ですが、昼とは、まったく違う雰囲気を
かもし出していました。
史跡足利学校:孔子廟(こうしびょう):大成殿
「杏壇門」(きょうだんもん)と「大成殿」
(たいせいでん)のライトアップです。





遺蹟図書館の前では、アニメーションが
放映されていました。

足利灯り物語の詳細は、
足利灯り物語:渡良瀬橋・織姫神社・鑁阿寺・足利学校・物外軒へ
を御覧ください。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
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m-tさん、コメントありがとうございます。 私もアンタレスの会員ですが、 ジムに…
渡良瀬橋ブログ「プロフィール」、拝見しました。孫のスイミングで、危ないので声はか…
いせやともかさんを想うあまり、 僭越な記事になってしまいました。 どうぞ、お許し…
[…] ほんとうのライブレポートは「渡瀬瀬橋ブログ」さんにお任せして…