栽培・飼育活動

家庭菜園 初心者おすすめ!【サヤエンドウ】の育て方

収穫したサヤエンドウの写真です。

春の旬野菜「サヤエンドウ」は、
思ったより簡単に栽培できます。

連作(後で説明)さえ気をつければ、
すくすく元気に育ってくれます。

作業といえば、種をまいて、
つるを支柱に誘因するくらいです。

あえて、欠点と言えるのは、
収穫が始まってから、終えるまでの期間が
短いことくらいでしょう。

収穫の際は、お子さんといっしょに、
4月からスタートする新学期の会話をしながら、
楽しく作業してみましょうね。

当ブログは、暮らしのなかで、
「身近な自然の息吹を感じる」ことを
テーマにしています。

野菜の栽培が初めての方も、
自信をもっていただけるような説明を心がけています。

ぜひ、あなたも、今年の栽培計画に、
サヤエンドウを加えてみましょうね。

筆者紹介・家庭菜園クイズ

子どもたちといっしょに、38年間、自然観察や
農園芸などの環境教育活動に携わってきました。

本稿では農家の知識と技術を家庭菜園向きに応用し
基本的な「野菜の育て方」について解説いたします。

【クイズ】 エンドウの前作に好ましくない野菜は?

● ダイコン
● ネギ
● トウモロコシ
● ジャガイモ

* 正解は、最後のページを御覧ください。

【サヤエンドウの種まき】

サヤエンドウの種のパッケージの写真です。
10月下旬に、種をまきます。

赤花で、つるあり品種です。

[品種名] :絹小町 美咲®シリーズ 927272

サカタ交配 サカタのタネ

[科・属名]:マメ科 エンドウ属
[原産地] :中央アジア~中近東
[生産地] :北海道

特 徴
 生育旺盛で、草竹180~200cmにも達し、
寒さにも強いので収穫期間が長いのが特徴です。
赤花で、莢(さや)の色がよく、とてもおいしい
エンドウです。

まき時:暖かい地域 10~11月
  :寒い地域 3~4月 7月
収穫の目安 マメが少しふくらんだころ
長さ7.5cm、幅1.4cmが目安。
数量 20ml
発芽率 80%以上
発芽での日数 4~6日
発芽適温(地温) 20℃前後
生育適温 15℃前後

<栽培場所の選定>

土質は選びませんが、酸性土では生育が悪くなります。

また、連作を嫌う代表的な野菜です。

いちど栽培した場所は、3~5年間は避けましょう。

連作障害と輪作栽培の方法は、
渡良瀬橋ブログ「資料集」自然いっぱいコーナー!
1 ⑷ <輪作栽培>(例)を御覧ください。

<栽培場所の準備>

石灰と元肥を施す[1㎡あたり]

種まき2週間前
 苦土石灰:120g(約2.5振り)

種まき1週間前
 堆肥:2kg 有機配合肥料:80g(かるく2振り)

* 全面に散布し、よく耕します。

<種まき>

種まきは、早すぎると、育ちすぎて寒害をうけます。

反対に、遅すぎると、草丈も低くなり収穫も少なくなります。

● サヤエンドウは、マメ科植物です。

 チッソ過多にならないよう、注意しましょう。
(リン酸とカリを重点に、元肥として施します)

● よほどのやせ土や、砂地ではなく、
 肥沃な場所であれば、無肥料でもよく育ちます。  

<種をまく位置を決める>

ウネ幅90cm、株間20cmの間隔で、種をまきます。

サヤエンドウは、シーズン最後の作付けです。 

種をまく位置を決める写真です。種をまく位置を決める

ウネの中央に、20cm間隔で、スタンプ
(木片を種の約3倍の深さに)します。

スタンプした種のまき溝(写真の場合は円形)に、
3~4粒ずつ種をまきます。

全部のまき溝に種をまいたら、種に土をかけます。

土の表面を板で押さえている写真です。土の表面を板で押さえる(11月4日)

種にかけた土の表面を板で、かるく押さえます。

板で押さえることで、まいた種と周囲の土が密着し、
乾燥に耐え、発芽も均一になります。

この作業は、転圧(てんあつ)作業といいます。

農家は、クワの背を押しつけて行っています。

あらかじめ立てた支柱の写真です。あらかじめ立てた支柱

支柱は、サヤエンドウのツルが伸びる早春に
立てても十分間に合います。

寒冷地では、苗が霜の被害を受けないよう、
株元に笹などを立てて保護します。

<サヤエンドウの発芽>

発芽したサヤエンドウの写真です。発芽したサヤエンドウ(11月22日)

サヤエンドウが発芽しました。

種は、地域によりますが、中間地では、
できるだけ遅く11月頃にまきます。

こうすることで、草丈を大きくさせないことが、
霜に負けないポイントになります。

私たちのなかには、
「正月に、種をまいても変わらないよ」

という農家もいますが、
基本的な方法をおすすめします。

成長しているサヤエンドウの写真です。成長を始めたサヤエンドウ(2月27日)

地面を這うように、少しずつ大きくなってきました。

土寄せしたサヤエンドウの写真です。土寄せしたサヤエンドウ(3月11日)

3月にもなると、ウネの土が通路に落ちて、
平坦になってきます。

サヤエンドウの株元に、クワなどを使って
土寄せをしてやりましょう。

土寄せを行うと、肥効性が高まり、
サヤエンドウの成長を促します。

<サヤエンドウのツルの誘因>

サヤエンドウの支柱の写真です。サヤエンドウの支柱立て(3月中旬)

サヤエンドウのツルが伸び始めたら、
あらかじめ立てておいた大まかな支柱の間に、
新たに支柱を追加します。

そして、ジュートひもをネット状に、
仕立てます。

サヤエンドウの写真です。成長が活発になってきたサヤエンドウ

 

誘因された「サヤエンドウ」の写真です。
ツルの誘因
サヤエンドウの近くに、支柱が立ててありますが、
幼苗のころは、上手にからみつけません。

この時期のサヤエンドウは、少し手伝ってやらないと、
上に伸びていくのがたいへんなようです。

そこで、ジュートひもなどで、
支柱に誘因してあげると、
どんどん上にツルを伸ばしていきます。

ツルが伸びてきたサヤエンドウの写真です。ツルが伸びてきたサヤエンドウ(3月24日)

ツル性の植物は、
支柱を手がかりに、成長を促進させます。

ツル先が支柱から離れだしたサヤエンドウの写真です。ツル先が支柱から離れだしたサヤエンドウ

やがて、草丈が伸びると、ツルの先端が
支柱から離れていきます。

ヒモで支柱に寄せられたサヤエンドウの写真です。ヒモで支柱に寄せられたサヤエンドウ

ツルの伸び方に応じて、繰り返しツルを
ヒモを使って支柱に寄せます。

昔、この辺の農家では、支柱を立てることを「手をくれる」
なんて言ってましたよ。

春野菜の準備の前に、この誘引作業をやっておきましょう。

* ジュートひもや麻ひもは、
 ビニール製と異なり、庭に残っても、
 自然に分解されるので安心です。

サヤエンドウの写真です。
ツルが伸びてきたサヤエンドウ(3月下旬)
サヤエンドウも、ツルの先を安定させてやると、
安心して上に伸びようとします。

1回目のツルの誘因を終えると、写真のように、
ツルがどんどん外側に広がって伸びてきます。

そこで、再び2回目の誘因を行います。

ジュートひもをいちばん端の支柱にしばり、
外に広がろうとしているツルの外側から
支柱に寄せながら固定します。

今後、ツルの成長に合わせて、この作業を繰り返します。

サヤエンドウの花の写真です。
サヤエンドウ「絹さや」の開花(4月上旬)
かわいい花が、たくさん咲きました。

松田聖子さんのスイトピーの歌が思い浮かびますね。

スイトピーは同じマメ科ですが別種で、
なんと毒があるんですよ。
(エンドウには、もちろん毒はありません)

そして、スイトピーは、和名(ジャコウエンドウ)が
示すとおり、とてもいい香りがします。

サヤエンドウの実の写真です。サヤエンドウの実(2022.4.13)

株元には、2cmほどの小さな実が成り出しました。

サヤエンドウを誘引したところの写真です。サヤエンドウの誘引

4月頃のサヤエンドウは、どんどん成長して、
草丈を伸ばします。

写真のように、再びジュートひもなどで、
支柱に沿わせるようにして誘引します。
(3回目の誘因)

<サヤエンドウの収穫>

収穫したサヤエンドウの写真です。収穫した絹サヤエンドウ

サヤエンドウの開花から収穫までの日数は、
12~15日です。

実エンドウとして収穫する場合は、
28~30日を目安に収穫します。

サヤエンドウの場合は、収穫が遅れてしまうと、
実がすぐにかたくなってしまいます。

子実の肥大が目立つ前に、収穫するのがポイントです。

サヤエンドウの絵手紙の写真です。

野菜づくりの合間に、絵手紙を書きました。

「日々の暮らしの中で、自然の息吹を感じる時」です。

皆さんも、御一緒にいかがですか。

絵手紙作品集を御用意いたしておりますので、
よろしかったら御覧ください。
「絵手紙」作品集「自然いっぱいコーナー」

クイズの答え

正解:ジャガイモ

* ジャガイモはナス科の野菜ですが、
マメ科のサヤエンドウとの相性は良くありません。
(ショウガも同様です)

* また、サヤエンドウの後作にホウレンソウを
植えてしまうと、立枯れ病が発生しやすくなります。

最後まで御覧いただき、ありがとうございました。

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